メトホルミンは1950年代から糖尿病の治療に使われており、60年以上の使用実績のある薬だ。米国では糖尿病治療の第一選択薬となっている。
これまでの研究で、メトホルミンを長期間服用すると、がん罹患率、がん死亡率が低下することが分かっている。
岡山大学の研究グループは今回の研究で、メトホルミンに、自己免疫に深く関わる「制御性T細胞」の抑制効果があることを解明した。
免疫の力により、体はウイルス感染症やがんの発症から守られている。しかし、逆に免疫が体を攻撃する場合があり、この際には1型糖尿病やリウマチなどの自己免疫疾患を発症するおそれがある。
自己免疫疾患を発症しないように、体には「制御性T細胞」が備わり、体に対する過剰な免疫反応を抑えている。制御性T細胞は、免疫反応の抑制を行うT細胞の集団で、過剰な免疫応答を抑制するためのブレーキ役を担っている。
しかし、この制御性T細胞はがんに対する免疫反応も抑制してしまい、がんの増大を許してしまう。そのため、がんの予防や治療のためにはこの細胞の数を減らすか、その機能を抑制することが肝要となる。
しかし、制御性T細胞を抑制すると、逆に自己免疫疾患の発症リスクが上昇するというジレンマに陥る。
「メトホルミン」が寿命を延ばす アンチエイジング効果を確かめる試験
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