日経225 38460 2024年6月15日

385万円を放置するとどうなるか?

食事10

2025年01月01日 19時58分06秒 | 日記

<「青魚の魚油は健康にいい」は迷信です。療養中の方へ・・脂の乗った「青魚」は危険>

魚大好きの57歳女性ですが・・右鎖骨下動脈のプラークが2.6mmから、約2年半もプラークがほとんど改善しなかったのです。・・・しかし・・大好きな魚を「青魚」から白身魚主体に変更した途端・・・4ヶ月で・・2.53→ 2.30mm へ突然改善しました。例えば、アンコウ鍋を週に3回、その他の魚も脂が少ない白身魚にしたそうです。この方の夫も、それまで改善しなかった大動脈のプラークが:2.91→ 2.75mmへ突然改善しました。 他にも、脂の乗った青魚を食べてプラークが悪化した人、そして白身魚に変更してプラークが改善した方を多数経験しました。
(備考;アンコウの肉の脂は100g中0.2gと少なく、鳥のササミ(0.8g)よりも脂が少ない)

脳梗塞後・心筋梗塞後・認知症傾向などの療養中の方は、くれぐれも100g中の脂質の量が4.0g以下の魚介類・鶏肉・ブタ赤身など、脂質がより少ない食材にしましょう。
週に1回位しか食べない食材(魚や肉)なら、100g当たりの脂質量が6.0g以下をチョイスしましょう。魚や肉は1日250g以上摂取してもOKです。くれぐれもタンパク質不足にならない様に。昔も現在も・・1日の日本人のタンパク質摂取量は・・平均で70g程度です(例えば100gの鳥のモモ肉にタンパク質は19g程度です・・・意識しないとタンパク質不足の食生活になります・・血液検査のアルブミ値が低下し・・筋力が痩せてきます。

なぜなら、鮭は4.1(シロサケ)4.5(ベニザケ)~13g(ギンザケ)とピンキリですが、鮭を頻繁に食べていた人のプラークは悪化しました。特に鮭では皮の直下に脂が多いので、その部を残すことも考えましょう。

鮭とサバを好んで食べた人もプラークが悪化しました。青魚ならカタクチイワシ(12g), サバ(12g)ではなく、キビナゴ(1.4g)以下の小魚やトビウオ(0.7g)などがお勧めです(前述)。

以前の私は・・・「酸化していない魚の脂は問題なく、刺身ならプラークにならない」と1年近く前まで誤った考えを抱いていましたが・・完全な誤りでした。」・・(・・魚を獲って食べない約束を在来の村人にした平家の落人の村人は、その約束を守り続けて長命村となり・・一方で・大きな青魚を頻繁に食べる村は短命村)・・・この不思議に思える近藤正二博士の疫学調査は正しかったのです。・・

2月1日にも記載しましたが、魚はできるだけ脂が乗っていない魚を選ぶべきです。健康のために、しいて魚を・・特に青魚を食べる必要はありません。

EPA製剤を病院からいただいている方は、サプリでEPA・DHAを追加して服用する必要はありません。

先にも述べましたが、「魚油」が健康にいいわけではありません。ただし、病院からのエパデールSなど:EPA製剤は、「魚油」からEPA・DHAなどを特別に98%以上の純度で、コストをかけて抽出して薬品に仕上げています。ですから、病院薬のEPAでプラークが悪化することはありません。
頸動脈などにプラークが堆積していて、血液サラサラ薬が必要な場合は、サプリのEPAではなく、病院薬のEPAを服用すべきです。かかりつけ医などにご相談ください。その際は、くれぐれもスタチン剤は不要ですので・・担当医にスタチン剤なしでの治療の希望を伝えましょう。

いままでの動脈硬化と食に関する常識は・・エコーという「科学の目」でプラーク見えない・・そういった過去の時代に築かれてきた常識ですので・・検証されるべきです。

余談ですが、トビウオは飛んでエネルギーを使うから脂が少ないのでしょうか・・カワハギの脂が少ないのは口が小さいからでしょうか・・でも、アンコウの口は大きいのに脂が少ない・・イカはなぜ脂質は少ないのに、コレステロールは多いのでしょうか? それは、イカ・タコの祖先が貝類だからです。

では、ブタや牛や鳥や人間の祖先は何でしょう???・・・それは脊椎動物である魚です。・・つまり、魚の油も牛やブタ・鳥の脂や油も・・進化学という科学的な発想で考えると・・大きな差は基本的に存在しない・・とも言えます。その証拠に余った脂は、人でも、魚でも、豚でも、牛でも・・ハラミとしてお腹に脂が溜まります。背中に脂肪がたまる人間はほとんどいません。・・・鳥は飛べなくなるので必要以上にエサを食べません。魚の脂・油だけ特別に健康にいい訳がないのです。

2016年3月28日---追記

<「ドブ川」「ドブ溝」 清掃作業したことありますか!?>

現代の日本人・・・その血管エコー像を毎日見ていると・・誠に失礼な話ですが・・内心・・・、頸動脈やその他の動脈が「どぶ川」に見える・・・ことがしばしばです。

その「どぶ川」清掃作業ですが・・・ドブ(プラーク)が見えない場合は・・やり方が様々です。

1) 「毎日餃子を食べればやせられる」を信じる人は、この「どぶ川」が全く見えないために,土手の草むしりをしながら、「どぶ川」に草を毎日投げ捨てている感じ・・。
2) 糖質制限ダイエットでの「好きなだけ、肉やアルコールを摂取してもやせられる」を信じる人は、「どぶ川」の土手に積もった余分な土砂を「どぶ川」に捨てている感じ・・・土手はスッキリでも・・目に見えない川底には汚泥がたまり続けます。
3) 「亜麻仁油やオリーブ油・エゴマ油・ココナッツオイル・米油などを健康のために摂取しましょう」・・・を信じる人は・・「どぶ川」の・・ドブ水を少しサラサラにするだけで満足し・・ドブ浚えをしないまま帰る人・・・でも・・使った油は・・ドブに変身し、ドブは益々増えるのです。
4) 「血管が強くなる・・健康法」を信じる人は・・「どぶ川」の護岸作業専門です。なんで・・そっちだけやるの~、こっちを先に手伝ってョ~・・・と、言いたくなります。

「どぶ川」清掃作業なら、「どぶ川」のドブ浚(さら)え・・こそが、最優先の基本的作業ではないでしょうか。どぶ川の土砂や汚泥は・・血管のプラークと同じなのです

川岸や川底に溜まった汚泥や砂を取り除けば、水質はそのままでも流れは奇跡的に良くなり、下流の作物は青々と育つことでしょう。動脈硬化の全ての症状が根本的に改善されます。

でも、この「どぶ川」の・・・清掃作業マニュアルは・・一言では言い表せません。そのマニュアルは、今日膨大な量になり、現在もバージョンアップ中です。

くれぐれも、これが「RAP食」の最終バージョンアップとは考えないで下さい。
「食とプラークとの事実関係の経験」を踏まえて、修正・追加しますのでフォローして下さい。

2016年5月18日---追記

<肉や魚の酸化がプラーク堆積に及ぼす影響は少ない>

前にも述べましたが、魚を食べず、鶏肉だけを調理して食べた方が・・魚を時々食べる人々よりも、はるかにプラークが減っていました。つまり、魚や肉の脂質含有量が少なければ、調理法は何でも構わない(生でも焼いても煮ても)ということが判明しました。青魚を刺身で多く摂取する方々が、プラークが改善せず、むしろプラークは悪化する事実とも一致します。

<肉が健康に悪い・・・・これは迷信です>

私の書籍で、アンケート結果から「肉が悪い!」とザックリと表現しておきながら、誠に申し訳ありませんが、真実は「肉の脂成分のみ」が問題であることが判明しました。植物油やその添加食品、乳製品やその加工品などからの脂質の摂取を控え・・・必要な“脂質”は、・「穀物・野菜・脂質の少ない肉や魚介類」(生でなくとも加熱調理もOK)から摂取しましょう・・
つまり・・単純な脂質制限ではないのです。 例えば、豆乳ヨーグルトの脂質量は見ないようにしましょう。穀物や野菜の発酵食品や植物油を添加していない加工食品(豆腐など)の脂質量も見る必要はありません。脂質が特に多いアボガドは控えて、ナッツ類など週に2~3個程度に止めましょう。

<刺身なら魚を多食してもいい・・・これは迷信です>

多くの経験から、脂の乗った魚の刺身を週に2回食べると・・プラークは改善しません。週に3回食べると・・プラークが悪化するようです。この魚食の影響は、魚を焼いても、煮ても同様でした。魚介類の刺身を沢山食べたいなら、100g当たりの脂質量が1.5g以下の魚介類にしましょう。以前の私の書籍「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」では、単純に青魚を勧めていましたが、・・これは誤りです。魚なら岸壁で釣れるような脂の少ない小魚を勧めるべきでした。訂正致します

<動脈プラークを減らしたい方・・・の、魚・肉の食べ方・・大まかな目安>

100g当たりの脂質量が2.0g以下の肉や、魚を調理しましょう。ただし、3.5gのアジ類を週に1回程度なら問題ありません。マダイは白身ですが・・天然で6g、養殖なら11g程度ありますので、1ヶ月に1度以下が適当です。輸入牛のヒレ肉は4.8g、鳥のモモ肉(皮なし)は3.9gですから、いずれかを2週間~1ヶ月に1度程度ならOKでしょう。
「プラークが現状維持でもいい人」は、上記の頻度、または量を2倍でもいいでしょう。
豚のヒレ肉(1.9g)や鶏のムネ肉(1.5g)は、魚のアジ(3.5g)より脂が少ないのです。
オーストラリア産牛のヒレ肉(4.8g)は・・・近海物のサバ(12.1g)、大西洋産の塩鯖(26.8g)、サンマ(24.6g)、ブリ(17.6g)、ハマチ(18g)よりも遙かにプラークに優しいのです。
大いに脂の少ない肉を活用しましょう。
脂質量はGoogle 検索や書籍で確認できます。

<肉の脂も、魚の油・脂も全く同列に考えるべきです>

肉でも魚でも、脂質の絶対量が少なければ・・焼いても、煮ても、生でも・・プラークの溜まり方に大差ないことが判りました。・・・料理の幅が広がると思いますが・・・。

例えばマグロのトロの1切れは、霜降り肉の1切れと同程度のプラーク堆積への影響力があるとお考えください。ブリやハマチやシメサバやサンマも同様とお考えください。・・「魚の油が健康にいい」「Ox△油が健康にいい」といったテレビなどでよく出てくる・・ザックリとした話は・・・過去の迷信です。決して鵜呑みにしてはいけません。

魚油の評価に時間がかかったのは、プラークを悪化させる要因を一つ一つピックアップしていって、最後に残ったのが“健康にいい”・・と、私も信じていた魚油でした。その多食による悪化・・さらに、控えることでのプラーク改善・・ここまでの確認作業になんと8年の歳月が必要でした。時間がかかり過ぎて申し訳ありません。(2018年12月17日追記:事実は小説よりも奇なり・・この時点でも「納豆」「豆乳ヨーグルト」などの植物性の発酵食品は“健康にいい”と信じていました。
しかし、その脂質でさえも、その過食・多食・頻回食がプラークを肥厚させる(動脈硬化を進行させる)犯人だとは・・2016年5月の時点で・・夢にも思っていませんでした。・・・医学の知識は持っていましたが・・愚かですねー・・・実例での検証が不十分なまま・・信じきっていました。大豆の脂(油)も、アボガドの脂(油)も、オリーブの油も、牛の脂も、魚の脂も・・血管内の脂肪滴を含んだ高水圧血流による・・物理現象の前には・・全て・・分子レベルで同列に考えるべきです。)

2016年6月6日-追記

<オリーブ油の日常的使用は・・健康に・・・やっぱり危険です>

最近、5年ぶりに受診した74歳の男性は、食生活に変わりはないのですが・・・3年前~オリーブ油を毎日「小さじ」でそのまま頂き、その上に毎日調理に使用していたそうですが・・頸動脈プラークが1mm以下から2.95mm へと急速に肥厚していました。オリーブ油に限らず、亜麻仁油・エゴマ油・ココナッツオイルなどの全ての植物油を日常的に、生でも・・調理して摂取しても・・・極めて危険です。

人工衛星でリアルタイムに雨雲をみていれば、雨に濡れることはありません。
同様に、リアルタイムに全身の血管プラークを見ていれば・・血管病で急に倒れることも・・家族に大きな苦労を負わせる事もないのです。

血管が平均的な汚れでも・・特にテレビなどの影響で・・知らないうちに“現代の誤った健康知識“を信じて実行し・・・血管プラークが悪化する食品を摂取している可能性があります。2年に一度は血管エコーを受けましょう。

<脂たっぷりのラーメンの多食&汁まで完食は危険>

週に3回も、昼にチャーシュー入り豚骨ラーメン(汁を半分飲む)を食べていた61歳の男性ですが、2011年5月には頸動脈プラークが1.4mmでしたが・・・2012年8月に2.2mm・・・2012年11月には2.5mm・・・と進行していましたが・・・・(昼のラーメン食をノーマークでしたので)・・・その後は週に6回にラーメンの回数を増やし(汁も全部飲むように)したところ・・2013年6月の・・・・7ヶ月後には・・・2.5→3.0mm へ急速にプラークが肥厚しました。 しかし、ラーメンを止めて揚げ物なども食べなくなったら・・・2014年3月の・・・9ヶ月後には・・ 3.0→2.29mmまでプラークが驚くほど減少しました。・・その後2014年12月には・・・1.53mmまでプラークが減少しました。

若者の“脂たっぷりラーメン”の過食が心配です。食べる回数や食べ方には・・くれぐれも注意致しましょう。健康のバロメーターとして「体重」をお考えなら・・それは絶対に危険です。この方は肥満ではありません。

ラーメンの汁を冷やして脂成分を除去してスープにするお店をテレビで見ましたが・・広まることを願っています

即席ラーメンでも、ノンフライ麺で鶏ガラスープなどの製品が発売されましたが、脂質含有が少なく、悪くないかもです。

<現代医学の常識を基に健康に注意しても、プラークがとても肥厚している人が多い>

最近、健康にとても気を使っているのに、頸動脈プラークが徐々に進行し、ついには2.69mmまで年々肥厚して心配になり、遠方から受診された50歳前後の方がおられます。プラークと食品の関係について、あまり念頭にない・・現代の医学常識に基づいた健康情報では動脈硬化を予防できないのは明白です。

幸いなことに毎年受けていた頸動脈エコーを受けていたから、思わぬ動脈硬化の進行に気付けたのですが・・・頸動脈にプラークが堆積しない例も多いので・・「健康に注意していたのに・・倒れる」事例は相当数に上ると思われます。

何度も繰り返し述べていますが・・・「運動や体操」、「魚やオリーブ油などを努めて摂取」、「野菜を毎日摂取」、「食事の時は野菜を先に食べる」、「血管にいいサプリを服用」、「糖質やカロリー制限(での体重減)」、「塩分制限」、「薬で血圧降下」、「薬でLDL低下」、「アルコールの休肝日」・・などでは残念ながらこれらの努力ではプラークの進行(動脈硬化の進行)を食い止めることはできないのです。

<頸動脈エコー、CAVI検査、ABI検査で安心するのは危険>

頸動脈エコーでは、そのプラークは危険レベルとの判断はできなくても、身体の他の血管にプラークが激しく肥厚していれば、脳梗塞・心筋梗塞は時間の問題なのです。

最近も、3年前に歩行中にふらつき、記憶が一時的になくなった57歳の女性の方が遠方より受診されましたが(歩行ではなく運転していたら重大な事故を起こしていたでしょう)、当時の頸動脈エコーでは頸動脈のプラーク肥厚は最大1.6mmしかなく、動脈硬化の検査であるCAVI(キャビイ)検査やABI(エービーアイ)検査も異常ありませんでした。・・・でも・・当院の8ヶ所の血管エコーでは・・頸動脈のプラークは1.53mmと・・同じく、特に危険レベルではなく、・・・でも・・左大腿動脈に3.64mmもプラークの肥厚がありました。
脳梗塞・心筋梗塞のリスクレベル=4であり、“RAP食”を指導して血液サラサラ薬を開始致しました。

2016年8月8日-追記

注意:)“肝硬変”の方、糖尿病合併の慢性肝炎やアルコール性肝障害の方など乾燥海藻、生の海藻(モズクなど)、魚の生食はビブリオ・バルニフィカス菌感染症になり、手足の“虫さされ様の発赤・腫脹・痛み”→化膿→壊疽で手足の切断事例・死亡例などがありますので危険です。加熱後の海藻・魚はOKです

<血管のために・・魚介類・軟体動物のコレステロールを努めて摂取を>
魚介類・肉類の脂質を出来るだけ低く抑えて・・・と、指導していますが・・中には血管が弱くなる・・血管力の低下・・を心配される方がおられます。

しかし血管に必要なコレステロールは制限していません。むしろ、貝類、イカ・タコ・エビ・カニのコレステロールは多めに摂取を。私は新鮮なイカを毎週 1パイ以上、刺身で頂いています。冬のナマコのシーズンは、大~中のナマコを毎日1匹頂きます。お陰で私のLDLは180前後をキープしています。
なお、・・イカ・タコの見た目・触った感触は人間の動脈の感触とほぼ同じです。
全ての細胞の膜は脂質で出来ています。細胞の表面がツルツルなら・・皮膚もツルツルになります。細胞の表面や細胞間隙のためにも、血管壁の“血管力”強化のためにも・・コラーゲン・ヒアルロン酸たっぷりの軟体動物であるイカ・タコ・ナマコ・ホヤ・貝類などを多く頂きましょう。

それで・・LDLが多少上がっても・・全く問題ありません。ちなみに・・LDLが低い人は・・逆に・・くも膜下出血になる場合があります。・・・LDL上昇・・全くご心配なく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事9

2025年01月01日 19時57分27秒 | 日記

<チキン:鶏肉をお勧めします>
先日、欧州在住の日本人(53歳:男性)の方が1年ぶりに受診されました。2014年12月の初診時に総頸動脈に3.91mmもプラーク堆積があり、極めて危険な状態でしたが、1年後の2015年11月では2.15mmへ、何と1年間で1.76mmもプラークが退縮(改善)していました。新鮮な魚がないので、魚を食べることはほとんどなく、おいしいハムやソーセージ・ベーコンを止め、肉は全てチキン料理とし、オリーブ油使用を止め(ドレッシングなどでも)、油炒め、揚げ物を止め、ワイン・ビールの多飲を止めて当院指導の範囲内を守りました。

更に付け加えれば、初診時まで1年9ヶ月も服用していたアトルバスタチン10mg(スタチン剤)を主治医にお願いして中止いただき、エパデールS(900)2,2xへ変更いただきました。
(詳細は動脈硬化の未来塾(1)に追加掲載)

そういえば・・サッカーのクリスティアーノ・ロナウド氏が好んで食べるのも「鶏肉」でした。

<毎日魚を食べることは止めましょう>
以前は、毎日の魚料理を勧めていましたが・・本日指導を変更致しました。
毎日魚を食べておられる方は・・週に2~3回は鶏肉・ブタの赤身料理にしましょう。

刺身を毎日&さらに焼き魚を好んで食べて、プラークが悪化傾向の方もおられます。重ねて述べますが、魚の・・特に脂の乗った魚の多食、頻回食、は危険です。

脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3~4の方は、時々は肉や魚肉を控えて、卵、卵白、海苔、カツオ節、甘さ控えめの佃煮、根菜を入れた野菜の煮付け、漬け物など、メンタイ少々、シラス&ダイコンおろし、ご飯、味噌汁、ソバ、うどんなどの組み合わせで質素に食事されてはいかがでしょう。白ごはんの有り難みが判ります。

注意)体長6cm以下の目刺しはOKですが、それより大きな目刺しは脂が乗っていますので控えましょう。イワシでも、煮干し(いりこ)サイズはOKです。ししゃもは脂が多いです。(和食に付きものの納豆に関しては、腸内細菌叢のバランスを壊す可能性があり2022年8月の時点では、推奨品から除外しています・・後述を参照下さい)

<最近の怖い話です・・・・・・>
1)50歳の男性が心配そうに血管エコーを受けられました。聞けば、同世代で・・5人のバーベキュー&飲み会仲間の内、最近一人が脳梗塞で急逝。もう一人も脳梗塞で半身麻痺に・・・。本人も血管エコーでは、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0~4)でした。後の二人も心配です。

2)ある会社の経営者によると、最近の6ヶ月で・・・従業員の男性230人中、5人が脳梗塞になり、55歳の一人が心筋梗塞で急逝した・・とのことです。

最近も31歳の有名人が心筋梗塞で急逝されましたが・・有名ではない30代も数多く倒れられているに違いありません。不幸は食事と共に・・口から入ってきます。

<「介護離職者」にならないためには・・・>
1) 65歳以上の親に揚げ物・油炒め・アルコール多飲・乳製品・菓子類の多食を厳しく控えていただきましょう・代わりに・・トコロテンを毎日・・お勧めします。 ・この点は「優しく接してはダメです」。 また、親が病院へ通院しているからと・・決して・!・・決して安心してはいけません!・・・これこそが根本対策です。
病院に通って、血圧薬・コレステロール低下薬をもらって通院しながら脳梗塞で半身不随・寝たきり!・・これが現実です。

「好きな物を食べて・・死にたい・・」・・は、判りますが・・8割は死ねません!・・家族を巻き添えにしての不幸が長く続く事になります・・・。

2016年2月1日)追記)
<魚・エビ・カニ・貝類の選び方・・・・・>
私は魚が好きで、煮付けや塩焼き,刺身も好きです。塩・コショウが効いた鶏肉も好きです。
でも、脂が乗った魚や鶏皮は敬遠しています。自分で魚を調理すればすぐ判るのですが、脂の乗った魚の場合は包丁に脂がべっとり付くのです。

・・「RAP食」に向く魚や肉の見分け方は、さばいた包丁にどれだけ油が付くか?・・で判断出来ます。エビ・カニ・貝類などの場合は包丁に脂が乗りません。蒲鉾(かまぼこ)や竹輪を包丁で切手も・・手で触っても脂が付きません・・これらはOKです。でも、蒲鉾を揚げた食品は茹でても油は落ちません。茹でて表面の茶色い部分をキッチンペーパーで削ぎ落としていただきましょう。

最近は魚を調理する家庭が少ないでしょうから、「新食品成分表」という書籍のデータを元に・・脂成分の少ない・・お勧めの魚をご紹介します。魚肉の生100g中の脂質量(--g)が5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、100g当たりの脂質量が4.0g以下を、週に1回位なら6.0g以下の魚まで推奨します:

アイナメ(3.4)、アコウダイ(2.3)、マアジ(3.5)、アマダイ(3.6)、天然アユ(2.4)、アンコウ(0.2)、イトヨリダイ(1.7)、ウルメイワシ(4.8)、シラス:微乾燥(1.6)、イワナ:養殖(3.6)、ウグイ(1.5)、ウマヅラハギ(0.3)、エイ(0.3)、オコゼ(0.2)、カサゴ(0.3)、マガレイ(1.3)、カワハギ(0.1)、カンパチ(4.2)、キス(0.4)、キビナゴ(1.4)、グチ(0.8)、コチ(0.5)、シロサケ(4.1)、ベニザケ(4.5)、ヨシキリザメ(0.6)、サヨリ(1.3)、シイラ(1.9)、シタビラメ(1.6)、シラウオ(2.0)、スズキ(4.2)、キダイ(3.1)、チダイ(2.4)、スケトウダラ(0.2)、辛子明太子(3.3)、マダラ(0.2)、ドジョウ(1.2)、トビウオ(0.7)、ハゼ(0.2)、バラクータ(3.0)、ヒラマサ(4.9)、天然ヒラメ(2.0)、養殖ヒラメ(3.7)、養殖トラフグ(0.3)、マフグ(0.4)、フナ(2.5)、ホウボウ(4.2)、ホッケ(4.4)、キハダマグロ(0.4)、クロマグロ:赤身(1.4)、ビンナガ(0.7)、ミナミマグロ:赤身(0.1)、メジマグロ(4.8)、メバチ(1.2)、メバル(3.5)、養殖ヤマメ(4.3)、ワカサギ(1.7)、貝類:全て1.4g以下、エビ類・カニ類:全て0.6g以下、ケンサキイカ(1.0)、コウイカ(0.3)、スルメイカ(1.2)、ホタルイカ(3.5)、ヤリイカ(1.0)、イイダコ(0.8)、マダコ(0.7)、生ウニ(4.8)、オキアミ(3.2)、クラゲ(0.2)、ゆでシャコ(0.2)、ナマコ(0.3)、ホヤ(0.8)、<水産練り製品>・・・カニ風味蒲鉾(0.5)、蒸し蒲鉾(0.3~0.9)、焼き抜き蒲鉾(0.3~2.0)、焼き竹輪(0.3~2.0)、はんぺん(1.0)、

その他で興味あるデータですが、魚肉ソーセージ(7.2)、カラスミ(28.9)、ウナギ(19.3)、サンマ(24.6)、マサバ(12.1)、大西洋サバ(26.8)、イクラ(15.6)、ブリ(17.6)、

青魚でも脂質が多い魚は敬遠して、上記を参考にキビナゴやマグロ赤身などを選択しましょう。特に女性なら圧迫骨折予防・お肌の老化予防にシラスやチリメンジャコがサプリとしてもベストです。

脂質が少ないカワハギやカレイ、オコゼ、カサゴ類も煮付けや吸い物・刺身としても美味しいです。

ヒラメのアラなど、脂少なめの魚のアラは安価です。吸い物・水炊きにするとコラーゲンをタップリいただけて、骨粗鬆症の予防にもなりますが、時間をかけて煮つめて、くれぐれもアク(浮いた油)は捨てましょう。

魚の吸い物・味噌汁をいただく際に、魚の小骨にご注意下さい。お皿の上なら小骨の認識が可能ですが、水中で魚肉と小骨を仕分けするのは困難です。くれぐれも魚肉とご飯を一緒に口の中へ入れない様にしましょう。魚の骨を口内で感じにくくなり、ノドや食道に骨が突き刺さり・・大変なことになります。

特に子供や老人には注意してあげましょう。 認知症傾向のある人へは、スープだけお出ししましょう。

ブリ(17.6)やハマチ(18.2)のカマの塩焼きでプラークが堆積したと思われる事例もありますので、安価ですが脂の多いマグロのカマ(トロ並み)もご注意下さい。ブリもハマチもコレステロールは低いのです。くれぐれも「コレステロール神話」に乗せられないようにしましょう。

・・(プラークに関する)事実は小説よりも奇なり・・なのです・。

<肉類の選び方・・・・・>
上記と同じ基準ですが、肉の生100g中の脂質量(--g)で、5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、(4.0g以下)を推奨。週に1回程度なら(6.0g以下)でもOK。
和牛:脂の少ないモモ肉を推奨。 輸入牛肉(国別記載なし):肩赤身(4.6)、サーロイン赤身(4.4)、もも赤身(4.6)、外もも赤身(3.0)、ヒレ赤身(4.8)。
子牛肉:リブロース皮下脂肪なし(0.9)、バラ皮下脂肪なし(3.6)、モモ皮下脂肪なし(2.7)。その他部位:牛レバー(3.7)、牛ミノ(8.4)、牛スジ(4.9)、

・・・参考データ:テール(47.1)、牛タン(21.7)、牛ホルモン(26.1)など。

赤身(2.5)、クジラ赤身(0.4)、シカ赤身(1.5)、大型ブタ:肩赤身(3.8)、もも赤身(3.6)、ヒレ赤身(1.9)、ハム類:ボンレス(4.0)、プレス(4.5)、混合プレス(4.1)、チョップド(4.2)、ヤギ肉赤身(1.5)。
カモ皮なし(3.0)、キジ皮なし(1.1)、七面鳥皮なし(0.7)、肉:ムネ皮なし(1.5)、モモ皮なし(3.9)、ササミ(0.8)、砂肝(1.8)、・・参考までに全卵(10.3)。

2015年9月のBS1 NHKテレビ(特集:フロントライン)で・・2014年に1万人(20~60代)を対象にした民間調査では・・この5年間に牛肉の好みが「赤身に変わった」28.2% 「脂身に好みが変わった」3.0%・・・と放映。---2020年頃には75%の人々が「赤身が好き」になることでしょう。

 テレビ放映から抜粋

結婚式などで霜降り肉をテーブルへ提供する場合・・たとえ高価な霜降り肉であっても・・出席者の肉の好みを聞くべき時代に突入!?。

今年の年末には、神楽坂のフランス料理専門店で、「脂が苦手」のリクエストに応じていただき、エゾシカのヒレ肉をメイン料理にして美味しくいただきました。日本料理は「RAP食」に最適ですが、フランス料理でも可能ですね。料理は素材と知恵での創作物・・と感じました。2階にお店があり、シェフも支配人も福岡県出身でした。

2016年2月15日---追記

2016年3月28日---追記・・・5月18日:サプリに関する記述を修正

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事8

2025年01月01日 19時56分28秒 | 日記

「RAP食」をザックリと説明するなら・・「腸内細菌叢のバランスを壊す様な食品・薬品を摂取しないことを前提に、油炒め・天ぷら抜きの古典的な日本食で、脂質が多い魚や肉などを控え、脂質が少ない魚や肉を多く摂取。そしてマクロファージの貪食能を高めるために、野菜たっぷりの野菜ごった煮味噌汁を毎日1~2回食べ、高品質トコロテンの130gを毎日2回食べ、塩無添加煮干しを毎日10~15g食べる」です。(2022年8月:根本的に修正が必要でした。詳細は後述)

動脈硬化を治せるRAP食と、治せないまたは進行を食い止められない食事療法との違いは・・直接プラークを観察できる科学技術を羅針盤にしているか、旧来手法である疫学調査を羅針盤にしているか、の違いです。

追記:2015年5月18日

<魚をフライパンで焼いた時の残り汁の魚油は危険です>

4月に・・脂の多い魚にはご注意を!・・との記事を掲載しましたが、青魚の脂はいい脂とテレビで聞いたので・・アジやサンマなど魚を・・焦げないフライパンで焼いたときに出る・・汁がもったいないのでと・・1年間も・・その出汁を週に3日程度は野菜炒めとして・・また・・週に3日は「肉じゃが」の味付けとして・・つまり・・魚の焼き汁をほぼ毎日口にしていた人のプラークは明らかに(1.47→1.47→1.50→1.60mmへと)悪化しました。

魚は網で焼きましょう。焼くときにしたたり落ちる・・あの油・・下の受け皿に落ちて・・へばりつきますね・・酸化したその油は食べてはいけません。

魚や肉を頻繁に焼くと・・換気扇が油汚れしませんか?揚げ物料理をする台所の換気扇も油汚れがすごいです。加熱・酸化した微粒子の油は・・見えないけれど・・超微粒子となって・・煙や蒸気と共に空中に舞い上がり・・換気扇が汚れる・・ということは・・料理をする際は・・自分も超微粒子の油を肺の中へ吸い込んでいることになります。焦げた微粒子の油・・肺がんの原因物質にならないのか?・・心配です。

そこで調べました・・私の予感は大当たりです。JACC studyという日本の大規模コホート研究で「肺がんとの食習慣の研究」の項目を 小笹晃太郎先生が報告されています。

結果:女性でハム・ソーセージ・レバー・揚げ物をよく食べる人が肺がんで死亡しやすい。男性ではこの関係は認められない。

同じ脂肪豊富な食べ物を食べて男女差があるのが判らない・・との考察ですが・・

私の推論は・・「女性がハム・ソーセージ・レバーの油炒めを調理し、その脂が液体になり高熱で気化し・・その噴煙・蒸気を吸い込むためと考えます。揚げ物・天ぷら類も男性・子供達は食べるだけ・・調理する際に発生する微粒子の気化した酸化油が女性の肺がんを発生させていると考えるのが妥当です。・・

女性の方・・油炒め、ハム、ソーセージ炒め、てんぷら・揚げ物調理時は・・・必ずマスクを付けましょう。・でも・調理しなければ・・・食べなければ肺がんにもなりにくいのです。

たばこを吸わないでも・・気化・酸化した油を吸えば・・肺がんになりやすい(私の仮説)。

<エゴマ油・ココナッツオイルなど・・生でも摂取は控えましょう>

テレビの影響で認知症予防の為にと・・5ヶ月間の間・・エゴマ油とココナッツオイルを1週間毎に交互に毎日ドレッシングにかけて食べたり、スープに垂らして食した人のプラークが明らかに悪化しました。

エゴマ油とココナッツオイルを使用しない時期はプラークが改善中だったので残念です。

健康にいい成分の研究はお金になるのでよく研究されて・・知られていますが・・健康に悪い成分を研究してもお金にならないので・・学者もご存じではありません。全ての食用油にはいい成分も悪い成分も含まれていると考えるのが自然です。くれぐれもご注意下さい。

追記:2015年7月6日

<魚の無意識・意識的過食にはご注意を>

3月末より・・患者さん方に・・脂の乗った魚の過食をしないようにと注意していましたが・・3ヶ月経過して・・4人もその効果が現れました。1例は3年間もプラークの改善がなかった頸動脈プラーク:2.33mmが・・いきなり・・3ヶ月で・2.05mmへ・・0.25mmもプラーク肥厚が低下しました。ブリやハマチのカマの塩焼きをしばしば好んで食べていましたが、いわゆる白身魚(脂少なめ)に変えたとのこと。

集団での魚の過食の影響を、動脈硬化の未来塾45)として掲載致しました。ご覧下さい。
また、食生活が動脈硬化の・・真の原因である・・という真実に・・初めて気付いたDrと思われる近藤正二先生の書籍・・「長寿村と短命村」・・ぜひ御一読下さい。

<魚や肉の過食後には必ず野菜のごった煮です>

近藤正二先生のお言葉に「肉・魚を大食することが心臓疾患を引き起こす大きな原因となっているが、島の海女のように、たとえ魚を食べていても野菜多食の習慣があれば長生きは可能なのです」

この言葉に従い、食習慣アンケートとプラークのデータを解析すると・・・恐ろしいほどに・・
その言葉を裏付ける結果が出ました・・・結果は本日、動脈硬化の未来塾45)に掲載しましたが・・

野菜を多食していれば・・魚を多食していても・・プラーク堆積は起こりません・・魚を普通に食べ・・野菜を普通に食べている人と・・ほとんど同じ位の・・血管の汚れ方(プラークの程度)なのです。

なお、野菜ジュースは2023年9月19日現在では、継続しての飲用としては推奨していませんのでご注意ください(後述)。

<動脈硬化に効く薬は?と良く聞かれます・・・>

もしそんな都合の良い薬があったら・・アメリカの元大統領:クリントン氏が冠動脈ステント治療など・・受ける状態になるはずがありません。

でも・・私が創るなら・・
・・それは・・「酒・揚げ物・油炒め・霜降り肉・菓子パンを嫌いにさせる薬です」・・嫌酒薬は存在しますから・・「嫌油脂薬」「嫌菓子パン薬」etc・・を創薬してはどうでしょう。

スタチン剤・降圧剤・血糖降下剤はそれらのいずれにも該当しませんので・・抗動脈硬化(脳梗塞・心筋梗塞の予防)の効果は・・どう考えても・・期待できません。

<たまたま観たテレビで・・責任を感じます・・・>

昨日のテレビで・・「終電に乗り遅れた女性の家に行ったら・」・・・・優しい父は脳梗塞で半身不随・・本人:娘は29歳になり・常勤や結婚の夢も消えようとして・・夢は?の質問に・・「父の最後に・・父に感謝してもらえること」・・涙・・された人も多いのでは。せめて2回目の脳梗塞が無いように。

男性の離婚者・単身赴任者の食生活は・・プラーク堆積しやすいです・・特にご注意下さい。

世の中のお父さん!「アルコール多飲・肉・揚げ物・油炒め・菓子パンを控え・魚の過食に注意しましょう」  そうしないと・・自分と・・子供の・・孝行娘の・・「幸せ」「夢」まで・・あなたは奪うことになるのです・・・病院の薬のみ・・では・・決して脳梗塞を予防できません。

2015年9月7日-追記

<甘酒の多飲・頻回食は止めましょう・・・>
2015年2月22日追記の「甘酒」に関する記事を削除しました。毎日100cc以上を飲用していた5人中1人のプラークがやや悪化しました。

2022年10月5日現在:甘酒はRAP食の推奨食品ではありません。少量(30cc)でも毎日摂取は推奨できません。

<トマトを頻繁に食べましょう>
アミノ酸サプリより・・トマトを食べてはいかがでしょう。・・・"ニンヒドリン反応"・・知っていますか?
中学生の理科の実験で使われます・・指紋検出にも使われるアミノ酸検出反応です。

左は濾紙にミニトマトの汁を垂らして、乾燥させた後に、ニンヒドリン液を滴下して反応を見たものです。濾紙の中央の黒い斑点はトマトの種。・・この結果から・・トマトには非常に多量のアミノ酸が含まれていることが確認されました。おまけに抗酸化物質も含有。

・・つまり・・アミノ酸は蛋白質の直接的な原料ですから・・

トマトを食べても筋肉になるのです。野菜の葉で実験をしていませんが、おそらく・・アミノ酸が含まれているでしょう。 ・・草食動物が草を食べて筋肉質の身体になる秘密はアミノ酸なのです。患者さんからよく・・サプリのプロテイン摂取はいいか?質問されますが・・基本的には、竹輪(蒲鉾など)+卵白+塩無添加いりこ(塩無添加の食べる小魚)などからプロテインを摂取すべきです(2020年7月に修正)。どうしても摂取したいなら、植物由来にしましょう。牛乳由来のホエイプロテインは控えましょう。

当院HPの「動脈硬化の未来塾」にまだ掲載していませんが・・"野菜大好きな人"は・・"野菜が嫌いまたは普通の人"よりも・・血管プラーク年齢が10歳以上も若く、肉や揚げ物大好きでも・・野菜大好きなら・・プラークの肥厚が・・約10年分も抑制されていました。(書籍で詳しく解説)

<当院ではトコロテンをお勧めしています・・・>
海藻に含まれているフコイダンのマクロファージ活性化・抗炎症作用などを期待して、慢性肝炎、肝硬変、肝臓ガンの患者さん方にお勧めしていました。

ガン細胞を食べるのも・血管プラークを食べてくれるのもマクロファージです。

私自身が6年間も・・週に5個(土日以外)・・2017年以降は1日に300gを食べている製品は「崎永商店」のアゴ酢醤油だしのトコロテンです。

これは、味・量(小サイズ)・食感などを考慮して選択致しましたが・・プラークがたっぷり溜まっている方は・・冬でも毎日2個(150gx2=300g)をお勧めします。(毎日1個をお勧めしていた時期もありますが・・。

(2022年8月現在:鹿児島で製造の高品質な「やみつきトコロテン」130gを毎日2個いただいています。詳細は後述)
(ガン治療中・再発予防なら毎日の摂取がお勧め)

なお、海藻類の多食(ヨードを多く含むコンブなどの摂取過多)により、まれに甲状腺機能亢進症(動悸など)や機能低下症("むくみ"など)になったと思われる事例の報告がありますので、注意が必要です。なお、トコロテンのヨウ素含有量はコンブに比して極めて少なく、普通の魚並みです。
また、カリウム含有量も極めて少なく慢性腎不全や、透析中の方も摂取可能です。

当院において・・慢性肝炎や肝硬変、肝癌の方など・・このトコロテンを多数の方が毎日食べられていましたが・・甲状腺機能異常を来した方の経験は・・今のところ・・ありません。
#:甲状腺機能異常がある場合は主治医にご相談を なお、最近の甲状腺専門医の先生は海藻類の摂取制限はあまりされていないようです。

<オリーブオイル・ココナッツオイル・エゴマ油・亜麻仁油・などに注意・・>
最近、動脈硬化の未来塾48)として掲載しましたが、これらの油摂取で・・プラークが肥厚する場合が数多くの事例でありますのでご注意下さい。
テレビで勧める健康食品は・・血管プラークに対する影響に関しては・・ほとんど考慮されていません。
甲状腺機能亢進症や機能低下症と違って、プラークがたっぷり溜まっても・・脳梗塞や心筋梗塞になられて・・倒れるまでは・・決して自覚症状には表れませんので・・ご注意下さい。

2015年11月30日-追記

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事8

2025年01月01日 19時56分28秒 | 日記

「RAP食」をザックリと説明するなら・・「腸内細菌叢のバランスを壊す様な食品・薬品を摂取しないことを前提に、油炒め・天ぷら抜きの古典的な日本食で、脂質が多い魚や肉などを控え、脂質が少ない魚や肉を多く摂取。そしてマクロファージの貪食能を高めるために、野菜たっぷりの野菜ごった煮味噌汁を毎日1~2回食べ、高品質トコロテンの130gを毎日2回食べ、塩無添加煮干しを毎日10~15g食べる」です。(2022年8月:根本的に修正が必要でした。詳細は後述)

動脈硬化を治せるRAP食と、治せないまたは進行を食い止められない食事療法との違いは・・直接プラークを観察できる科学技術を羅針盤にしているか、旧来手法である疫学調査を羅針盤にしているか、の違いです。

追記:2015年5月18日

<魚をフライパンで焼いた時の残り汁の魚油は危険です>

4月に・・脂の多い魚にはご注意を!・・との記事を掲載しましたが、青魚の脂はいい脂とテレビで聞いたので・・アジやサンマなど魚を・・焦げないフライパンで焼いたときに出る・・汁がもったいないのでと・・1年間も・・その出汁を週に3日程度は野菜炒めとして・・また・・週に3日は「肉じゃが」の味付けとして・・つまり・・魚の焼き汁をほぼ毎日口にしていた人のプラークは明らかに(1.47→1.47→1.50→1.60mmへと)悪化しました。

魚は網で焼きましょう。焼くときにしたたり落ちる・・あの油・・下の受け皿に落ちて・・へばりつきますね・・酸化したその油は食べてはいけません。

魚や肉を頻繁に焼くと・・換気扇が油汚れしませんか?揚げ物料理をする台所の換気扇も油汚れがすごいです。加熱・酸化した微粒子の油は・・見えないけれど・・超微粒子となって・・煙や蒸気と共に空中に舞い上がり・・換気扇が汚れる・・ということは・・料理をする際は・・自分も超微粒子の油を肺の中へ吸い込んでいることになります。焦げた微粒子の油・・肺がんの原因物質にならないのか?・・心配です。

そこで調べました・・私の予感は大当たりです。JACC studyという日本の大規模コホート研究で「肺がんとの食習慣の研究」の項目を 小笹晃太郎先生が報告されています。

結果:女性でハム・ソーセージ・レバー・揚げ物をよく食べる人が肺がんで死亡しやすい。男性ではこの関係は認められない。

同じ脂肪豊富な食べ物を食べて男女差があるのが判らない・・との考察ですが・・

私の推論は・・「女性がハム・ソーセージ・レバーの油炒めを調理し、その脂が液体になり高熱で気化し・・その噴煙・蒸気を吸い込むためと考えます。揚げ物・天ぷら類も男性・子供達は食べるだけ・・調理する際に発生する微粒子の気化した酸化油が女性の肺がんを発生させていると考えるのが妥当です。・・

女性の方・・油炒め、ハム、ソーセージ炒め、てんぷら・揚げ物調理時は・・・必ずマスクを付けましょう。・でも・調理しなければ・・・食べなければ肺がんにもなりにくいのです。

たばこを吸わないでも・・気化・酸化した油を吸えば・・肺がんになりやすい(私の仮説)。

<エゴマ油・ココナッツオイルなど・・生でも摂取は控えましょう>

テレビの影響で認知症予防の為にと・・5ヶ月間の間・・エゴマ油とココナッツオイルを1週間毎に交互に毎日ドレッシングにかけて食べたり、スープに垂らして食した人のプラークが明らかに悪化しました。

エゴマ油とココナッツオイルを使用しない時期はプラークが改善中だったので残念です。

健康にいい成分の研究はお金になるのでよく研究されて・・知られていますが・・健康に悪い成分を研究してもお金にならないので・・学者もご存じではありません。全ての食用油にはいい成分も悪い成分も含まれていると考えるのが自然です。くれぐれもご注意下さい。

追記:2015年7月6日

<魚の無意識・意識的過食にはご注意を>

3月末より・・患者さん方に・・脂の乗った魚の過食をしないようにと注意していましたが・・3ヶ月経過して・・4人もその効果が現れました。1例は3年間もプラークの改善がなかった頸動脈プラーク:2.33mmが・・いきなり・・3ヶ月で・2.05mmへ・・0.25mmもプラーク肥厚が低下しました。ブリやハマチのカマの塩焼きをしばしば好んで食べていましたが、いわゆる白身魚(脂少なめ)に変えたとのこと。

集団での魚の過食の影響を、動脈硬化の未来塾45)として掲載致しました。ご覧下さい。
また、食生活が動脈硬化の・・真の原因である・・という真実に・・初めて気付いたDrと思われる近藤正二先生の書籍・・「長寿村と短命村」・・ぜひ御一読下さい。

<魚や肉の過食後には必ず野菜のごった煮です>

近藤正二先生のお言葉に「肉・魚を大食することが心臓疾患を引き起こす大きな原因となっているが、島の海女のように、たとえ魚を食べていても野菜多食の習慣があれば長生きは可能なのです」

この言葉に従い、食習慣アンケートとプラークのデータを解析すると・・・恐ろしいほどに・・
その言葉を裏付ける結果が出ました・・・結果は本日、動脈硬化の未来塾45)に掲載しましたが・・

野菜を多食していれば・・魚を多食していても・・プラーク堆積は起こりません・・魚を普通に食べ・・野菜を普通に食べている人と・・ほとんど同じ位の・・血管の汚れ方(プラークの程度)なのです。

なお、野菜ジュースは2023年9月19日現在では、継続しての飲用としては推奨していませんのでご注意ください(後述)。

<動脈硬化に効く薬は?と良く聞かれます・・・>

もしそんな都合の良い薬があったら・・アメリカの元大統領:クリントン氏が冠動脈ステント治療など・・受ける状態になるはずがありません。

でも・・私が創るなら・・
・・それは・・「酒・揚げ物・油炒め・霜降り肉・菓子パンを嫌いにさせる薬です」・・嫌酒薬は存在しますから・・「嫌油脂薬」「嫌菓子パン薬」etc・・を創薬してはどうでしょう。

スタチン剤・降圧剤・血糖降下剤はそれらのいずれにも該当しませんので・・抗動脈硬化(脳梗塞・心筋梗塞の予防)の効果は・・どう考えても・・期待できません。

<たまたま観たテレビで・・責任を感じます・・・>

昨日のテレビで・・「終電に乗り遅れた女性の家に行ったら・」・・・・優しい父は脳梗塞で半身不随・・本人:娘は29歳になり・常勤や結婚の夢も消えようとして・・夢は?の質問に・・「父の最後に・・父に感謝してもらえること」・・涙・・された人も多いのでは。せめて2回目の脳梗塞が無いように。

男性の離婚者・単身赴任者の食生活は・・プラーク堆積しやすいです・・特にご注意下さい。

世の中のお父さん!「アルコール多飲・肉・揚げ物・油炒め・菓子パンを控え・魚の過食に注意しましょう」  そうしないと・・自分と・・子供の・・孝行娘の・・「幸せ」「夢」まで・・あなたは奪うことになるのです・・・病院の薬のみ・・では・・決して脳梗塞を予防できません。

2015年9月7日-追記

<甘酒の多飲・頻回食は止めましょう・・・>
2015年2月22日追記の「甘酒」に関する記事を削除しました。毎日100cc以上を飲用していた5人中1人のプラークがやや悪化しました。

2022年10月5日現在:甘酒はRAP食の推奨食品ではありません。少量(30cc)でも毎日摂取は推奨できません。

<トマトを頻繁に食べましょう>
アミノ酸サプリより・・トマトを食べてはいかがでしょう。・・・"ニンヒドリン反応"・・知っていますか?
中学生の理科の実験で使われます・・指紋検出にも使われるアミノ酸検出反応です。

左は濾紙にミニトマトの汁を垂らして、乾燥させた後に、ニンヒドリン液を滴下して反応を見たものです。濾紙の中央の黒い斑点はトマトの種。・・この結果から・・トマトには非常に多量のアミノ酸が含まれていることが確認されました。おまけに抗酸化物質も含有。

・・つまり・・アミノ酸は蛋白質の直接的な原料ですから・・

トマトを食べても筋肉になるのです。野菜の葉で実験をしていませんが、おそらく・・アミノ酸が含まれているでしょう。 ・・草食動物が草を食べて筋肉質の身体になる秘密はアミノ酸なのです。患者さんからよく・・サプリのプロテイン摂取はいいか?質問されますが・・基本的には、竹輪(蒲鉾など)+卵白+塩無添加いりこ(塩無添加の食べる小魚)などからプロテインを摂取すべきです(2020年7月に修正)。どうしても摂取したいなら、植物由来にしましょう。牛乳由来のホエイプロテインは控えましょう。

当院HPの「動脈硬化の未来塾」にまだ掲載していませんが・・"野菜大好きな人"は・・"野菜が嫌いまたは普通の人"よりも・・血管プラーク年齢が10歳以上も若く、肉や揚げ物大好きでも・・野菜大好きなら・・プラークの肥厚が・・約10年分も抑制されていました。(書籍で詳しく解説)

<当院ではトコロテンをお勧めしています・・・>
海藻に含まれているフコイダンのマクロファージ活性化・抗炎症作用などを期待して、慢性肝炎、肝硬変、肝臓ガンの患者さん方にお勧めしていました。

ガン細胞を食べるのも・血管プラークを食べてくれるのもマクロファージです。

私自身が6年間も・・週に5個(土日以外)・・2017年以降は1日に300gを食べている製品は「崎永商店」のアゴ酢醤油だしのトコロテンです。

これは、味・量(小サイズ)・食感などを考慮して選択致しましたが・・プラークがたっぷり溜まっている方は・・冬でも毎日2個(150gx2=300g)をお勧めします。(毎日1個をお勧めしていた時期もありますが・・。

(2022年8月現在:鹿児島で製造の高品質な「やみつきトコロテン」130gを毎日2個いただいています。詳細は後述)
(ガン治療中・再発予防なら毎日の摂取がお勧め)

なお、海藻類の多食(ヨードを多く含むコンブなどの摂取過多)により、まれに甲状腺機能亢進症(動悸など)や機能低下症("むくみ"など)になったと思われる事例の報告がありますので、注意が必要です。なお、トコロテンのヨウ素含有量はコンブに比して極めて少なく、普通の魚並みです。
また、カリウム含有量も極めて少なく慢性腎不全や、透析中の方も摂取可能です。

当院において・・慢性肝炎や肝硬変、肝癌の方など・・このトコロテンを多数の方が毎日食べられていましたが・・甲状腺機能異常を来した方の経験は・・今のところ・・ありません。
#:甲状腺機能異常がある場合は主治医にご相談を なお、最近の甲状腺専門医の先生は海藻類の摂取制限はあまりされていないようです。

<オリーブオイル・ココナッツオイル・エゴマ油・亜麻仁油・などに注意・・>
最近、動脈硬化の未来塾48)として掲載しましたが、これらの油摂取で・・プラークが肥厚する場合が数多くの事例でありますのでご注意下さい。
テレビで勧める健康食品は・・血管プラークに対する影響に関しては・・ほとんど考慮されていません。
甲状腺機能亢進症や機能低下症と違って、プラークがたっぷり溜まっても・・脳梗塞や心筋梗塞になられて・・倒れるまでは・・決して自覚症状には表れませんので・・ご注意下さい。

2015年11月30日-追記

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事7

2025年01月01日 19時55分42秒 | 日記

<肥満の人達へ>

この世の中で最も痩せている人達の食習慣は?
様々な食習慣で、肥満度:BMIが低い人達を調べたら・・・(2014/7/22:最新のデータを掲載)
それは、揚げ物や肉を好きではない人達です。しかもプラークの堆積も少なく、糖尿病や高血圧の発病も少ないのです。

つまり、健康に(プラークを溜めない)痩せるには、肉の脂と揚げ物、油炒め、チョコレート、ピーナッツ、ミックスナッツなどを制限するのが合理的であることが判明しました。白ごはんをあまり制限しないでも痩せられます。

血管プラークが悪化する危険性について論じられていない危険なダイエット法にご注意下さい。その理由の詳細はこのサイトの最新項目をご覧下さい。

<2型の糖尿病(食習慣が原因)の人達へ>

揚げ物・肉を好きでない人の糖尿病発生率が低い(このサイトに最近掲載)ことから、2型糖尿病の原因の背景には、「揚げ物類・肉類・油炒め類の多食」があると思われます・・それによって膵臓全体が疲れて疲弊するのでしょう。つまり、糖尿病の治療としては、最大限に脂質・油を断ち、膵臓を休めるこが必要です(内分泌・外分泌の細胞は表裏一体の関係で一つの臓器に収められています)。

脂質が非常に少ない「ごはん」を食べても血糖はそれなりに上がりますが、膵臓さんはあまり疲れないのです。あまりに食べ過ぎて血糖が上がり過ぎた時だけ働けばいいからです。
不幸にも、もう既に糖尿病である方は、「ごはん」はやや少なめで食べた方がよろしいでしょう。カロリーは極力、油・脂抜きにして落としましょう。ごはんはプラーク(動脈硬化)の原因物質ではありませんから。

これは血管プラークの悪化・改善というプロセスの観察と、食習慣アンケートから得られた考察です。
あくまでも主治医の経過観察の元に行って下さい。

ただし、A1cの値に一喜一憂する前に、必ず・・少なくとも「頸動脈エコー」を受けて下さい・・「糖尿病の方で・・頸動脈エコーを受けておられない・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4 ・・つまり・・「脳梗塞・心筋梗塞の直前状態」の方がかなり多く見受けられます。何度も述べますが・・「脳のMRI」では脳梗塞直前状態は決して判りません・・脳のMRIで異常が無く、6ヶ月以内に脳梗塞で倒れる人はめずらしくありません。テレビでは、脳MRIの有用性のコメントしか述べられていませんので・・くれぐれもご注意を。脳MRIの弱点を正直に述べられるDrは現在ほとんどおられません。その弱点に気付けるのは・・脳梗塞になった本人と・・8カ所の血管エコー(通常は左右椎骨動脈も観察し、追加で左右の膝窩動脈を加えた12ヶ所)を行えるようになった未来のDrだけなのでしょう。

<当院の食事療法で、体重が減少し過ぎるという悩みはありませんか?>

当院の治療の目的は血管プラークを改善させることで、体重を落とさせることではありませんが、不思議と皆さんがとても痩せられます。脂質制限の結果でしょう。

どんなダイエットも効果がなかったのに5ヶ月で13Kgも痩せられた方もいます。

動脈硬化の改善目的では、塩分やごはんは一切制限していませんので、そのような方は、お茶漬けや、美味しい漬け物などでごはんを多くいただいて下さい。小腹が空けば、お茶漬けや、自家製のおにぎりを海苔や「とろろこんぶ」などで巻いて食べても結構です。"あられ"は通常は油で揚げるのでいけません。

ピーナッツは脂質が多いので、プラークが平均以上も溜まっている人は控えましょう。バターピーナッツは論外です。

クルミやチョコレートの成分が健康にいいそうですが、果たしてその健康という言葉はどういう健康を指すのでしょうか? 脂質の質がいいとはいえ、血管プラークを改善させる力はありません。
「2018年8月の後日談:クルミ、アーモンドなどのミックスナッツやピーナッツ、チョコレートなどの頻回摂取を止めてプラークが改善する例が続出 最近のメディアの情報に踊らされないようにしましょう。これらの食品は、たまに楽しむために食べる程度にしましょう。」
甘党の方・・メディアの情報に我が意を得たり・・と食べ過ぎないようにしましょう。

追記:2014/9/13―2016/3/28―2018/1/29―2018/8/1修正

魚の缶詰に関して

私の食習慣マニュアルを120%守り(禁酒+食事療法)、20年間毎日1000cc(脂質39g)飲んでいた牛乳を止めて豆乳150cc(脂質約3.5g)だけにして、サバの水煮缶詰(脂質含有gは不明、およそ1缶で脂質12g)を毎日1人で1缶・・・1年間・・食べられた方が、1年ぶりに受診されました。 結果:頸動脈プラークのmax-IMT( C-max) 2.6mm→2.26mmと改善していましたが、水煮缶を毎日食べていなかったら、もっと良くなっていたことでしょう。
サバの水煮缶詰は、ほんの1例ですが、この方の場合は、プラークを悪化させる食材ではありませんでした。
ただし、この方は動物性脂質と植物性脂質のほとんどを水煮缶から摂取されているような特殊な方です。
しかも、比較的若年者(48歳)であるのでプラークが悪化しなかったものと思われます。「2018年8月の後日談:この方の受診前と受診後の脂質摂取が、変更した食品だけで計算すると、受診前39gから15g(12g+3.5g)へ23.5gも脂質摂取が減ったのでプラークが改善したのです。牛乳が悪いとか、サバ缶がいいとか・・食材の種類の問題ではありません。長年解けなかった謎がやっと解明できました。正確な測定と食品摂取の聞き取りの事実記載から、真実が明るみになります。」

前述のごとく、普通の食習慣の方でサバの水煮缶(脂質過剰)が原因で、プラークが悪化したと考えられる症例も経験しました。
缶詰以外の近海サバ、塩サバ(大西洋サバ)の多食でプラークが悪化する事は明白です。

なお、サバに含有されているEPAやDHAだけを、箸で摘んで食べることは不可能です。
ブタに39%含有されていて健康に悪いといわれている動物性の飽和脂肪酸が、魚にも何と30%も含まれている事実をご理解下さい。同じ赤い血が流れている動物ですから、ひと皮むけば構成成分は殆ど同じなのです。 血管プラークを見ていない基礎系の学者に誤魔化されないようにいたしましょう。

サバの脂質は多め(後述)ですから、通常は魚(タラなど脂質が少ない品:昔の知識で白身魚が健康に良いと思ったら間違い)・鶏肉・豚肉(赤身だけ)・卵白・蒲鉾・竹輪・豆類などから蛋白質を摂取しましょう。どうしてもサバ水煮缶を食べたいなら、脂質含有が最も少ない製品を選んで(100g当たりの脂質含有量が製品により6.3~15.3g)、2~3週に1缶程度食べる位が適当です。
2015年9月頃から「青魚(刺身でも)」を疑うようになりましたが・・・・(「青魚が健康にいい」「魚油は良い油」・・は迷信です:後述)
蒲焼き缶詰、味噌煮缶詰などは、脂質が多いので控えた方がいいでしょう。オイル入り缶詰はお勧めできません。

追記:2014/10/14
タバコ・喫煙について

今までは禁煙指導をほとんど行ってきませんでした。「喫煙とプラーク」に関する確かなデータが存在しないから・・・つまり、喫煙する人はアルコールや揚げ物類を好む傾向にあり、「喫煙とプラークの関係」を明らかにするには症例の集積が必要でした。でも今回やっとその関係が明らかになりました(当サイト:動脈硬化の未来塾 No 43)。

喫煙すると・・・やっぱり・・・ですが・・血管プラークが溜まりやすいのです。 タバコは止めましょう。 おまけに、喫煙する人は、喫煙しない人に比べて、約3倍も糖尿病になりやすいことも判明(今までの疫学調査と同様の結果)。

乳酸菌(ビフィズス菌、他)・ビール酵母(エビオス粉末・錠剤)・無脂肪ヨーグルトなどを摂取して・・マクロファージの貪食能を高める努力しても・・・タバコを吸えば・・・タバコ抽出物がマクロファージの貪食能を低下させるのです。

マクロファージの貪食能(血管プラークやガン細胞や肺炎菌などを食べてくれる能力)は、タバコ抽出物の濃度や時間依存性に低下する(峰松 直人:日呼吸誌 3(2)2014)そうですから・・・タバコをまず・・・1日・・・1本までに減らし、3ヶ月後には0本にしましょう。

マクロファージの能力が低下すると、癌になりやすく、エボラ出血熱・インフルエンザ・デング熱の感染で発病しやすくなります。喫煙は免疫能力を低下させることになるのですから・・損ですね。

また、安静時狭心症に関して、通常はエパデールS(900)2,2xと当院の食習慣で・・早々に・・狭心症発症時の症状が・・軽く・・発生回数も激減します(当サイト:動脈硬化の未来塾 No41)が・・すぐに改善しなかった1例があります・・それは・・夜中に頻回に起こる方で・・・女性ですが喫煙していました・・・ニトロ舌下錠でも改善せず・・救急病院で禁煙指導受けてからは・・狭心症が起こりません。

・・・昔から教科書に載っている・・・「タバコと心筋梗塞の関係」は・・プラークが溜まっている時点では・・まさしく正しいのです・・喫煙で冠動脈が痙攣し収縮(攣縮)します。

追記:2014/10/14

8ヶ所の血管エコーで、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=0--1 の方は今まで通りの飲酒量で構いません。

注意):2022年7月の最新知見として・・プラークを本当に減らそうと思うなら・・酒類は全くのoff がベストです。週末だけ、ビール換算350ccの酒類を、週に1~2回の飲酒でも・・腸内細菌叢のバランスに破綻を生じ・・回復に1週間以上かかるため・・プラーク改善に支障を生じることが判ってきました。真面目にプラーク改善に取り組むなら・・酒類offをお勧めいたします。
(詳細は後述)

追記:2014/11/17

<最近のグルメ番組について>
テレビを観ていて老婆心ながら一言・・テレビで話題になりやすい「揚げ物食」を好む文化を創ってはいけません。「揚げ物食」を工夫して創作し・・今のお客や友人に喜ばれたとしても・・現代人のほぼ全ての人達はプラークの本当の怖さを知らないのですから・・・未来の日本人の健康寿命がとても心配です。

<「健康弁当」について>
最近の実例ですが、カロリー計算・栄養バランスだけを考慮された「健康弁当」を昼に3ヶ月間・・完食でいただいていた方が・・残念ながら"プラーク悪化(肥厚)"していました。朝・夕は当院の指導通りでも・・毎日の・・毎日の昼食の弁当の影響は大きいのです。

血管プラークの事は・・な~んにも・・考えられていない市販の「健康弁当」にご注意下さい。・・聞けば・・その弁当には・・普通に「揚げ物」・「油炒め」が入っているそうです。

カロリーと減塩・栄養バランスしか考えていない・・・そんな「栄養学」の古い知識では動脈硬化は防げません・・つまり・・食物・脂質の酸化の研究は・・特に米国で進んでいますが・・調理の現場に生かされていないのが原因です。・・医学でも同様のことがいえます。

弁当に刺身は不向きですので、揚げていない「蒲鉾」「竹輪」を多用してはいかがでしょう。育ちが判りますが、蒲鉾&カツオ節・辛子メンタイ・塩鯖・卵焼き・漬け物・梅干し・海藻の佃煮・白ごはんに「ふりかけ」や「とろろコンブ」で私の世代は育ってきました(現代の塩鯖は脂が乗り過ぎなので注意)。コレステロールが多い・・イカ・タコの煮付けもお勧め。(海藻・小魚の佃煮は砂糖添加でも弁当のおかず程度なら問題ありません)「たまご焼き」・「目玉焼き」・「辛子メンタイ」などはコレステロールが多いですが、脂質が少なく(後述)・・普通にOKです・・・ただし・・全ての油を使用しないで調理すること・・これでは野菜・蛋白質不足になりがちですので・・・以下に述べます。

イカ・タコ・エビ・カニ・貝類や、キビナゴなどの小魚は夕食で度々、食して下さい。脂質ではなくコレステロール・蛋白質・コラーゲン・骨や軟骨成分などの摂取が不足しないように心がけましょう。野菜は必ず必要ですが、定番はトマトです・・ナス・キュウリ・ニンジン・カボチャ、他の緑黄野菜や根菜の煮物風味噌汁(1日2回以上摂取を推奨)など。

肉も時々・・最も脂が少ないモモ肉やヒレ肉(オージービーフなど:和牛・米国牛なら霜降りでない一番安いヒレ肉)を一口サイズにお切った後、茹でて・・・工夫したタレで味付け後・・弁当に詰めてはいかがでしょう。肉自体の蛋白質は全く問題ないのです。レストランでヒレ肉の横に付いてくる油まみれのポテトや添え物は残しましょう。

<・・血管プラークと向き合えば・・食べ物の価値観が・・180度変わります・・>
旅行では・・・駅弁など・・・・イカめし、カニ寿司、椎茸めし、揚げ物が入っていない精進料理みたいな安い「幕の内弁当」・・など探せばいいものがあるのですが・・

たまたま親切に買っていただいた・・・高価な「幕の内弁当」ほど・・油炒め・揚げ物・霜降り肉などが多く・・「猫に小判?」といいましょうか・・・私には・・食べる物がないのです・・。

<・・「皮膚の脂ぎれ」を心配される方・・・へ>
魚皮に含まれるコラーゲン・ケラチン・ヒアルロン酸・などを・・アラカブ:カサゴなどの味噌汁や・・魚の煮付け・・ナマコなどで摂取し、血管や皮膚の細胞に欠かせないコレステロールは・・イカ・タコ・などの海の軟体動物での摂取を心がけ・・・エビオス粉末(1日小さじ1~2杯まで。錠剤なら1日10錠まで)やトマトを多く摂取下さい・・・皮膚がつるつるしてきます・・つまり・・揚げ物や肉の脂身・バター類で"べとついていた"過去の自分の皮膚が異常だったのではないでしょうか。たとえLDLが上昇しても問題ありません。

私のLDLは現在 180と高いですが頸動脈プラークは改善のままのimt=0.96mm ですし、皮膚もつるつるしています。LDLは悪玉ではないのです。

<プリン体について>
プリン体がどうだとか・・・尿酸がどうだとか・・LDLがどうだとか・・そんな数値にあまりこだわる必要はありません・・・尿酸やプリン体が血管に溜まりますか?・・そんな事はないからです・・血管プラークを心配致しましょう。腎臓の血管が脂汚れで・・腎機能悪化し・・Cr:クレアチニンが上昇すれば・・・食べ物の如何に関わらず・・尿から尿酸が排泄されにくくなり・・尿酸も上昇します・・尿酸は初期の腎障害のマーカーとしての役目もあるのです・・

ビールでプリン体が上昇し・・痛風を心配する観点から・・焼酎を勧める専門家もいらっしゃいますが・・アルコールとプラークとの関係(前述)の観点からは・プラークが溜まって認知症や・半身不随になるのが怖いのか・・・プリン体が上昇して足の親指が痛くなるのが怖いのか・・どちらが損か・・よ~く考えてアルコールを選択すべきです。脳を守るためなら・・足の親指1本くらい切断する覚悟も必要でしょう。焼酎も日本酒もプラークが溜まらないような飲み方にすべきです(前述)

<・・超一流の・・プロサッカー選手の場合・・>
現在、プロサッカー選手で身体能力・技がトップなのは・・・クリスティアーノ・ロナウドでしょう。

彼の食生活ですが・・・(テレビ放送などから)・・「揚げ物」は食べない・・肉は脂の少ない「ヒレ肉」「鶏肉」・・蛋白質は多く摂取・・ 炭水化物=糖質(穀類)・野菜はキチンと摂取・・レストランでは水は飲まずオレンジジュースたっぷり・・・だそうです。
(2022年8月1日追記:テレビ放映を見た2014年時点では、オレンジジュースで血糖値が上がり過ぎないかな・・とか考えていましたが・・オレンジジュースなどのミカン類には、腸内細菌の餌である水溶性の食物繊維がたっぷり含まれています・・アスリートは・・一過性の血糖値上昇は無視してもいいのでしょう・・・現在のRAP食の理想的なパターンの一つと言える・・食習慣です。アスリートの方・・本当に真似して損はありません。 一般の方は、ジュースではなく生のオレンジを食された方がいいでしょう。)

彼の血管プラークは皆無に等しいでしょう・・・それで・・血流がものすごくいいために・・疲れ知らずで・・あのキック力!・・あのジャンプ力!・・"一流"ではなく・・"超一流"のトップ・アスリートになるためには・・・努力もさることながら・・プラークを溜めない食事が必要でしょうね。

<正しく・・努力すれば報われる・・・>
脳梗塞・心筋梗塞・認知症に絶対ならない・・・脳梗塞・心筋梗塞に2度とならない・・ 具体的には・・血管(動脈)内のプラーク(脂汚れ)を減らすこと・・が根本的な治療なのですが・・・認知症もそうなのです・・認知症の根本的な真の原因のほとんどは・・脳血管のプラークですよ~・・・

驚くことに・・・このことを・・ほとんどの方はご存じではありません。

<・・認知症は・・心を入れ替えれば・・簡単に予防できる・・・>
脳循環が低下(脳血流低下)と認知症・うつ病・自律神経失調との関連があることは既知の事実です。

・・・そこで・・脳血流が簡単に落ちる原因は?・・そうです・・・脳血管の内側にプラークが・・堆積すれば・・・簡単に・・脳血流は低下します・・・・つまり・・食べ物しだいで・・脳血管内にプラークが堆積し・・容易に・・認知症になりやすい脳内環境になるのです・・・認知症の人は8カ所の血管にもプラークが沢山溜まっていました(参照1)

では・・血管プラークを減らす事が出来れば・・当然・・脳動脈のプラークも減り・・・脳血流が改善し・・・認知症になりにくいのです・・・でも・・・血管のプラークを減らすなんて・・出来る訳がない!・・病院の先生にそんな事を言われた方がおられますが・・未来では治せます。

追記:2015年2月22日

甘党の方に。

甘酒・・たまに30ccの飲用追加はOKです。少量の30ccでも、毎日の飲用はNGです。治りが悪い方で、数名が甘酒の関与が疑われます(2022年10月5日現在)。(なお、ブドウ糖ですから多飲はガン細胞の餌になります。ガンを見つけるPET検査でガン部が光るのは、ガン細胞が放射性物質とくっついたブドウ糖を沢山食べるからです)

なお、2022年8月現在は、甘酒は特に推奨していません。治りが改善する実感がありませんので。

また、腸内細菌叢を整える目的で・・薬局にてビフィズス菌乳製剤(ビオフェルミン、ラックビーなど)を店頭で購入する際は、可能なら錠剤ではなく粉末・細粒を選択しましょう。

追記:2015年3月25日・・具体的内容を2016年5月18日__修正。
<・・プラークが心配な方・・脂がのっている青魚を食べるのは控えましょう・・良好な結果は望めません>

テレビで青魚がいい・・と、聞いたので毎日青魚の煮物または焼き物を食べていた人のプラークが悪化していました。
(その後の研究:2016年5月時点)で、脂の乗った魚を週に2~3回食べると、プラークは悪化することはあっても、改善しないことが判明)

魚の脂肪成分にも気をつけ、脂の乗っていない部分や、色んな魚介類を食べましょう。

根菜の煮付けなどの炭水化物と野菜だけ食べても、蛋白質、アミノ酸は充分に摂取できます。例えば、トマトにも蛋白質の原料である・・アミノ酸はたっぷり含まれています・・ので・・野菜を食べても筋肉になるのです。野菜類・果物・木の葉・木の実・草・草の実(米粒)を食べて大きくなるのはゴリラだけではありません・・・遺伝子が似ている・・人類も同様です。

EPA、プラビックス(クロピドグレル)、バイアスピリン、プレタール(シロスタゾール)などの血液サラサラを飲まれている方は・・EPA摂取目的で・・脂がのった青魚を特別に食べる必要はありません・・むしろ脂質の少ない魚をチョイスしましょう。

<最近のテレビで話題の植物性油について>

プラークと食品について研究している者として、ほっとけない放送もあります。
"ココナッツ油が健康にいい"とかエゴマ油・亜麻仁油・オリーブ油・米油・・などなど。
油の成分には健康にいいものが含まれているのは・・当たり前です。ただし、それは生で現物を丸かじりしたときの栄養なのです。野生の動物に動脈硬化がないのはそのためです。人間が、木の実や種から油成分を加熱したりして絞り出した油には・・・身体が欲しくない悪い成分も多く含まれていると考えるのが自然です。

ω@@だから健康にいいとか・・全ての油や脂が少なくともプラークを改善させる証拠はありません。

また、HDLには・・血管壁に溜まった腐った脂を吸い取る力があるなどという仮説がありますが・・それ自体にエネルギーを持たないHDLに、血管壁内に溜まったプラークを吸い取る・・そんな物理学的な力があるわけがないのです。LDLの悪玉説同様に・・HDLの善玉説を信じてはいけません。

健康を保つ上での「最優先現象」は"血管の弾力性"ではなく・・"血管壁にプラークを溜めないこと"や"溜まったプラークを減らすこと"・・ですから、@@油が健康にいい・・などとは決して言えません。・・つまり・・信じてはいけません。むしろ、血管プラークが悪化する可能性の方が高いのです。

とにかく・・プラークが溜まっている人は・・あらゆる植物油を敬遠しましょう。

オリーブ油を毎日ドレッシングで・・生で摂取(バージンオイルでも)したり、時々でもそれらの油で炒め物をするとプラーク改善にブレーキになったり、急速にプラークが肥厚することはしばしば経験されます。

追記:2015年4月30日
<MEC食・・危険でしょう!>

MEC食(主に肉・卵・チーズを多く摂取&よく咀嚼して食べる)の書籍が売れているそうですね・・目先の・・見かけのみの健康?さえ良ければいいのでしょうか?

若い人は純粋すぎます・・とても危険です。・・でも、糖質制限食やMEC食などを本当に信じる人がいるということは・・そもそも・・動脈硬化とは何か・・その発生・進行に関する医学常識が正しくないのが根本的な原因です。・・脳梗塞・心筋梗塞で入院しても・・揚げ物や油炒めが・・平気で出てくるそうです・・おまけに・・牛乳まで。

ヒトの動脈硬化は食べ物とアルコールが原因です・・何回咀嚼しても・・酸化した脂や油が還元されるわけではありません。

頸動脈にプラークがないと安心しても・・古代人のミイラでも・・腕頭動脈、大動脈、大腿動脈に石灰化(プラークが変化したもの)がありました・・安心できます?

MEC食・糖質制限食などは語呂がいいので広まるのでしょうか?・・

私の食事療法も完成の域に近づいていますので・・ 動脈のプラークを退縮させる目的の医学的な食事療法として・・・「Medical diet for Regression of Arterial Plaque」(動脈プラーク退縮のための食事療法)・・略して「RAP食」と名付けようと思います。「RAP食」のおおよそ8割は摂取を控えるべき食品、2割は摂取すべき食品です。

「血管プラークダイエット食」で検索すると、私の食事指導を元に、レシピをクックパッドに公開しておられる方があります・・参考にされて下さい・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事6

2025年01月01日 19時54分57秒 | 日記

**食を考える上で非常に参考になる実験の紹介***

記事最上部の写真は1998年にカリフォルニア大学から出された論文ですが、26羽のウサギを非加熱のピュアな脂質を餌として与えた群(ピュアな脂質群)、ピュアな脂質を100度8時間だけ加熱した後に餌として与えた群(劣化・酸化脂質群)に分けて12週間後に、大動脈の動脈硬化病変を調べたもので、劣化・酸化脂質が動脈硬化にどの程度関与しているかを調べたものです。
ウサギの体重に関しては記載がないようですが、カロリーは同じなので劣化・酸化脂質群でもピュアな脂質群でも体重は同じと思います。
結果は、
1)劣化・酸化脂質群はピュアな脂質群に対して面積比で2倍も動脈硬化(大動脈のプラーク)に関与することを示した。(ただし、非公表資料の実際の写真を見れば、両群共に4例ずつの大動脈カラー写真が呈示されているが、両群2例共に全く同じ量のプラーク面積であった。研究者の良心的な配慮が垣間見える)
2)ピュアな脂質でも大動脈におけるプラーク面積比で20~50%も血管に脂が沈着する。
3)LDL値は劣化・酸化脂質群でも、ピュアな脂質群でもほぼ同値でした。
このことは、劣化・酸化脂質を多量摂取してプラークが沢山溜まってもLDL値はあまり高くならないだろうという推測になり、人による今まで述べてきた私の集積データと同じ結果ではないかと思います。また、体重が動脈硬化の程度を反映しないとする私のプラークのデータをこの実験は説明してくれているように思います。

このことは、劣化コレステロールを多量摂取してプラークが沢山溜まってもLDL値はあまり高くならないだろうという推測になり、人による今まで述べてきた私の集積データと同じ結果ではないかと思います。また、体重が動脈硬化の程度を反映しないとする私のプラークのデータをこの実験は説明してくれているように思います。

(論文の要約の抜粋:酸化していない脂質の餌でも大動脈にプラークは堆積するが、酸化した脂肪酸を含む食事(劣化・酸化した脂質食)が、ウサギのアテローム性動脈硬化症を速めることを示した)(2018年8月1日:実験結果の解説を修正)

コメント:
2) 酸化していない脂肪酸を含むエサでも、酸化しているエサでも同等にプラークが堆積することもある(非公式に配布された生データでは50%の確率で)。つまり・・・脂質を多く含む食品を食べることに関して、酸化していない刺身であっても・・決して安心してはいけない。

追記
「2012年8月25日付け朝日新聞」によると、
認知症急増305万人(65歳以上の1割に相当)、更に増加中。・・・その他に、脳梗塞・心筋梗塞の急増・・

映画「千と千尋の神隠し」の冒頭のシーン・・・“千尋が止めるのも聞かず、両親が美味しそうに肉類・揚げ物にむしゃぶりついて食べ続け・・ついにはブタに変身・・そこは幽霊・お化け達の世界”・・そんな映画のシーンが「血管の汚れが見える今の私」には強烈に脳裏に焼き付きました。
映画化した宮崎 駿 監督のメッセージを受け止めてはいかがでしょう。・・・認知症になって、現実離れした映画の世界に迷い込まないように・・・引き返すのは今です。

追記
血管プラークが低下(減少)しない人の原因の第1位は、牛乳でした。牛乳を(低脂肪でも)毎日飲んでいる人は、どんなに努力してもプラークが悪化、または不変なのです。  以前の食事マニュアルには「牛乳は生だから・・」と書いていましたが、現在まで、毎日の牛乳を止めてやっとプラークが改善しだした症例が12例程度になりました。(後日の検討結果から、プラークを減らす必要がある人にとっては、牛乳の毎日摂取は好ましくない。せめて時々、それも週にコップ1~3杯に止めた方が無難です)
「2018年8月における後日談:牛乳が悪いのではなく、毎日の余分な脂質をたまたま牛乳から摂取していただけです。これは豆乳、納豆、チョコレート、ピーナッツ、ナッツ由来の植物性脂質でも同じ事が言えます。牛乳も低脂肪ではなく無脂肪牛乳だったら、もっと悪化していたかもしれません(事実は時に、常識を覆す2022年8月1日)。事実関係の積み重ねによって、6年後に真実が見えてきました」→本当の真実は「2020年1月の記述」に記載

また、自家製のヨーグルトを毎日多く食べていた人は、プラークの改善が2年も認められませんでしたが、止めた途端にプラークが改善しだしました。
牛乳で作ったヨーグルトも毎日摂取は控えた方が無難です。 そのヨーグルトは確かに身体によいのでしょうが、現代人での健康面での優先順位第一位は血管にプラークを溜めないことなのです。その点の配慮が現代医学では欠けています。
「2018年10月31日における後日談:豆乳ヨーグルトを多く摂取してプラークの改善が悪くなり、減らした途端にプラークが改善する多くの症例を経験しています。プラークが治りにくいのは牛乳で作ったヨーグルトだからではなく、牛乳製のヨーグルトに含まれる脂質が余計だったのです。(脂質だけの問題ではありませんでした。→2020年5月追記文を参照)→本当の真実は「2020年1月以降の記述」に記載・・ショッキングな内容です。→2022年8月1日追記「牛乳製ヨーグルトも豆乳ヨーグルトも、摂取量が多ければプラークが悪化し、減らすとプラーク悪化が停止したり、改善したり・・・この科学的な説明として・・脂質摂取量とは別の・・異なる因子が関与・・それは・・「乳酸菌」・・・この菌は善玉菌として知られているけど・・そしてお腹の中の・・常在菌なのですが・・摂取し過ぎると腸内細菌叢のバランスが破綻し・・免疫力(貪食能なども)が低下し・・・プラークが悪化する」・・・

追記)
最近はコレステロールゼロ!表示の食用油が消費者を惑わせています。脂肪100%と記載されていますのでご注意下さい。食べ物のコレステロールではなく脂肪分・脂質が危険なのです。
「2018年8月の後日談:コレステロールゼロの表示はダメですが、脂肪ゼロ(脂質ゼロ)ならOKです。」→本当の真実は「2020年1月の記述」に記載:乳製品に関して脂肪0製品はNGです。

追記)
ある食用油のメーカーの宣伝に、「コレステロールを下げる食用油・・」をうたい文句にしている製品があります。油ですから脂肪分100%に違いありませんが、なるほど!、「揚げ物」「甘い物」「アルコール」大好きな人で、血管プラークが沢山溜まっていて、コレステロール値が低い方が非常に多くいらっしゃいます。でもコレステロールが下がってもプラークが溜まれば心筋梗塞・脳梗塞になるのです。
危険なのはコレステロールではなく、脂質(主に植物油、植物油料理、肉の脂、肉の脂汁、青魚や白身魚の脂、魚の脂汁、納豆、豆乳、豆乳ヨーグルト、チョコレート、ピーナッツ、ミックスナッツ(クルミ、アーモンド他)などに含まれている脂質の過剰摂取)なのです。植物性の油脂も、動物性の油脂もプラークの原因としては全く同じ影響を及ぼす。プラーク堆積(動脈硬化の進行)に関して、油脂の氏素性には全く関係がありません。全ての食品の脂質&プラーク堆積に関して、血管内の流体力学的な作用は、特定の食品の脂質に対して、決して忖度してはいません。

食用油を多く消費している県が、心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤の破裂・大腸ガン・前立腺ガンで死亡する事が多い県であることをご存じですか?(掲載済み)。コレステロール:ゼロという食品が如何に怖い代物であるかをその統計は物語っていますのでぜひご覧下さい。

アルコールの多飲・食品で血管が汚れることを全く念頭にない日本の現代医学の常識には、多くの誤りがありますので、食品のチョイスではごまかされないようにしましょう。

「何を食べるか・・・」だけをメディアでは流しますが、「何を食べないか・・」が長期を見据えた健康のためには優先順位第一位なのです。

追記)
「糖質制限食」は本当に危険です。血管プラークがより堆積(悪化)し、4~5年後には脳梗塞・心筋梗塞、10年後には認知症・大腸ガン・前立腺ガンのリスクが極めて高くなるでしょう(根拠はこのサイトに掲載)。

つい最近、知人で、1年前に糖質制限食を勧める本を読んでご飯やパンを控えて、揚げ物・甘い物を好む糖質制限食をしていたDrが心筋梗塞で一命を落としそうになりました。そして初めて診察させていただくと、頸動脈以外の血管にプラークがかなり溜まっていたのです。頸動脈エコーは以前に検査を受けており、プラークも極軽度で安心していたらしいです。1年間の糖質制限食でも心筋梗塞を後押ししたのは間違いありません。
プラークは2年で0.4mmも溜まることがあるからです(サイト掲載済み)。

身体8カ所の「血管プラーク」を検査することなく、糖質制限食の「酸化ストレス、糖化ストレス、A1c、体重、体脂肪率・疫学調査結果・・・」がどうだ、こうだからとか、肯定派のDrも、慎重派のDrも、ましてDrではない方々も議論などをしている場合ではないのです。

追記)
血管プラークの掃除はマクロファージという細胞(白血球の一部)がしてくれますが、この細胞の貪食能を高める食品をできれば頻繁に摂取しましょう。豆乳ヨーグルトの乳酸菌や酵母菌による発酵成分であるスフィンゴシンなど,ビール酵母(製品としてエビオス:粉末・錠剤の製品)の食物繊維として含まれる多糖類のβ-グルカンなどがマクロファージの活性を高めてくれます。他にモズクなどに含まれている多糖類のフコイダンにもそのような作用があるらしく、ある大学で研究中。その他、ビール酵母に含まれているナイアシン(補酵素)は脂肪代謝を促進し、頸動脈プラークの形成抑制効果も報告されています(米国:ARBITER 6-HALTS試験)。また、ビール酵母にはグルタチオンという成分も含まれており、これは抗酸化作用があり、脂質などの酸化をある程度は予防してくれるでしょう。古典的なサプリが一番安くて、貴重な希少成分やアミノ酸(蛋白質であるアルブミンの原材料)も多く含まれており、一番最先端のサプリだと思います。
さらに気をつけたい方には、脂質の酸化(劣化)を軽減する目的で、還元水の飲用が有益かもしれません。水道水を酸化水と還元水に分ける装置のレンタル使用などが便利でしょう。

追記)
当院ではエビオス(粉末・錠剤の製品)を、血管プラークがある方、風邪をひきやすい方・・・にお勧めしています。(2020/7月~錠剤も解禁。効果に差を感じないので)
理由:人は「真核生物(酵母菌やミドリムシなど)から・・>魚・・>人」へと進化しています。
また、「真核生物(酵母菌やミドリムシなど)から・・・>藻・・・>野菜・バラなどの植物」へも進化しています。

つまり、酵母菌やミドリムシなどは、人間やバラに必要な酵素やアミノ酸やその他の必須成分など・・いわゆる栄養成分を全て兼ね備えていることになります。でも、ミドリムシのクッキーは脂質が多いので要注意です。

つまり、進化のプロセスを考えると、人類に必要な基本的成分は酵母菌やミドリムシを食べれば、野菜・魚の肉・動物の肉を食べないでも、必須な成分を補給できることになります。

さらにマウスの実験ですが、豆乳(無調整)を“酵母菌と乳酸菌”で発酵させたときにできる物質が、マクロファージの貪食能(プラークなどを食べる能力)やガン細胞を捕食する能力を高めてくれます(蔭浦禎士、他:日本栄養・食糧学会講演)。ただし、乳酸菌(ヨーグルト)の過摂取は厳禁です(2022年8月1日時点の見解ですが、乳酸菌の適切な摂取量は後述)。

******2013/10/28追記******

追記)
最近、個々の食品に対する質問が目立つようになりましたので、プラークを肥厚させないための食品・料理(調理)済みの食べ物に対する仕分け作業の基本原則を記載します。
砂糖や果糖などの糖分(糖質ではない)や脂質を減らすように指導していますが、闇雲に減らすわけではありません。

血管プラークを減らすための食品・食べ物・食べ方・調理法・料理法に関する基本的姿勢。
「砂糖・脂質・調味料に関して」

1. 今まで記載した食品に関してですが、日本人の食生活に必要不可欠な食材・調味料は容認。
例えば、寿司のご飯に入れる砂糖や味付きポン酢の砂糖成分、ノンオイルドレッシングの砂糖成分など。醤油・味噌は全く問題なし・・塩分は普通に摂取可です。
(基本的に代替え品が無い場合は容認ですが、煮付けなどでは"うま味成分"を極力利用しましょう。「みりん」「砂糖」の使用は可ですが、煮物に植物油を入れるのは不可です。)

2.「全ての植物油」は加熱しないでも・・・摂取は控える方が無難です。

魚の缶詰は大丈夫か?******2016年3月28日 修正
私の書籍「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」(幻冬舎)2009年 に記載した血管プラーク病にならない食事(第五章)の中で、独り住まいの男性のための簡単でお手軽メニューとして、「メインは青魚缶詰」・・と記載しています。 ただし、現在までに3例の青魚缶詰の多食によると思われるプラークの悪化事例を経験しました。2例は週に4~5缶以上の味噌煮や蒲焼き6ヶ月以上も継続して食べていた方。1例は最初の3ヶ月はWebの食習慣を守られてプラーク改善傾向にあったのですが、その直後からは、書籍が青魚缶詰を勧めているので、味噌煮や蒲焼きの魚の缶詰を週に3回食べる事を、3ヶ月間続けられた後に来院されました。驚きですが、初診時のプラークよりもやや悪化していたのです。原因としては魚の缶詰に使用する魚自体の脂質が多いからです(後に判明)。

備考:3例中の1例は、焼酎の飲み方にも問題がありそうで・・魚の缶詰に関しては更に時間をかけての検証が必要です。→2018 年1月現在:魚の過食はプラークが悪化する事が判明(後述)。

(2016年3月28日時点での考察:プラークが悪化した原因として、缶詰の魚の酸化やタレの影響は少なく、「魚そのものの脂質の量」が問題であり、一人で週に3個のサバ缶詰の魚肉は、この方では摂取過多だったと思われます。「サバ缶ダイエット」をされている方はご注意下さい。青魚(脂の多い、おいしい魚)の過食は危険です)サバの水煮缶を習慣化するとプラークが増加するでしょう。

(油入りの魚の缶詰は避けるべきです)
魚は面倒でもやっぱり「魚屋さん」で買って簡単に工夫して調理しましょう。

食後のスイーツ(甘いデザート)は何がよいか?
デザートにヨーグルトは禁止です。果物の生食がベストです。果物の量は特に制限ありませんが、糖尿病の方はご注意ください。なお、バナナとレモン・完熟ではないキウイだけは控えましょう。
ヨーグルトをデザート感覚で勧めたのは間違いでした。たとえ脂肪0のヨーグルトであっても、1回の摂取すべき量は30g です。しかも、毎日ではなく1日置き(週に3~4回の摂取)にしましょう。(2021年4月29日修正)

甘い物欲求に負けそうになった時は、干し芋・かるかん饅頭・いきなり饅頭・白米のポン菓子や果物(バナナ以外)がお薦め。玄米のポン菓子やトウモロコシの炒り菓子(ポップコーン)もOKです。ポップコーンに関して・・ポップコーンの市販品は、油や添加物で味や色付けしている品が多いので、無油で自家製がお勧めです。無油ポップコーンの作り方はネットで参照ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事⑤

2025年01月01日 19時54分17秒 | 日記

**めん類**

1)1) 麺類のお勧めは“ソバ・うどん・そうめん・冷や麦”です。ソバはLPS(糖と脂質が結合した構造)の含量が多い。(ソバの脂質量は問題なし)天カス・天ぷら系の具は避ける。
(麺類・パスタなど・・植物油脂添加の有無よりも脂質の量を優先して選びましょう)
2)ラーメン:豚骨ラーメンの汁は飲まない。チャンポンの汁も飲むのは控えましょう。
3)カップ麺食品:なるべく摂らない。1カップの脂質が1.5gの製品もありますが、少なくとも脂質が6.0g以下の製品を探しましょう。糖質は問題ではありません。
4)イタリア料理ではピザより、脂質の少ない具材で作った和風スパゲッティなどを選択しましょう。

**カレー類**

1)市販のカレールーは食用油や肉の脂などを煮詰めて作られています。
脂質を非常に多く含みますのでご注意下さい。
自家製カレーなら食用油不使用のスープカレーのレシピを考案しましょう。

コメント)脳梗塞で入院しても、食用油(脂)で調理した食品・揚げ物が平気で病院食として出てきますのでご注意下さい。

**塩分制限は?**

1)塩分とプラークとの関係はありません。血圧が高くない方は普通に摂取して結構です。
2)西洋人のパン食&肉類は塩分が少ない・・なのに動脈硬化は超先進国なのです。
3)日本人は“おにぎり”と“漬け物”“魚”と塩分多いですが、日本人の動脈硬化は欧米人より良。
4)塩分多めの昔育ちの日本人が一番長生き・この事実を覆す疫学調査が存在するのでしょうか?
5)塩分消費が多い県は、確かに心筋梗塞・脳梗塞の多い県ですが、その裏事情をご存じですか?。
塩分消費量の多い県は、食用油・砂糖・豚肉・アルコール・餃子などの消費も多い県なのです。
本当の理由はそこにあるのです。過去の疫学調査に油・砂糖・アルコールなどの摂取量は考慮されていないと考えざるをえません。
(当サイト:脳梗塞・・・大腸ガンになりやすい県別ランキング。参照を)
5)現在(2014年4月14日)440名の方のプラークが改善し、多くの方が血圧も低下して喜ばれていますが、誰1人として塩分制限を行っていません。また、高血圧が進行した人は記憶にありません。老人の方は安心して卵かけご飯に漬け物(薄味)・海苔などをお召し上がり下さい。
ノンカロリーでNa Clの元素しかない物質(塩)が、脂:プラークに変わる訳はないのです。
・ 今までの医学は漬け物業者の方々に気の毒なことをしてきました・・。申し訳ありません。・・

**魚介類・海藻類**

1)青魚・白身・赤身に関係なく、後述の脂肪分の少ない魚を選択すべきです。脂の乗った魚は・・・度々食べると・・青魚でも・・刺身で食べても・・プラークが溜まります・・脳梗塞・心筋梗塞・認知症などの方は危険です(常識の誤り)。
海にいる魚介類(貝類、エビ類、イカ、タコなど)はすべてOKです。(調理に油を使わない)
2)海藻は何でもOKです。イカ・タコ・魚卵などのコレステロールは・・過度に多食しなければ・・特に問題にしないでいいでしょう。(イクラの過食は控えましょう)
食品成分表のコレステロールの量ではなく、食品の脂質の量が問題なのです。
3)ウニも寿司程度ならOKですが、食べ過ぎはいけません。
4)鯨のベーコンは控えましょう。
脂の少ない赤身部分を缶詰や刺身で食べるのはOKです。
5)魚の煮付け料理も、魚のダシ粉・みりん・醤油・日本酒などを使い、うま味で甘さを演出する。
オリゴ糖は低カロリーの甘味料ですが、甘党の方は“甘み中毒“状態ですから、脳細胞を”甘やかす状況“になるので、あまりお勧めできません。”甘み欲求“に打ち勝つことが治療には必要です。
その意味で、“希少糖”入りのお菓子も控えておくのが無難です。
注)魚介類、蒲鉾でもフライ物は避ける。注)プラークレベルが2~4の人達は、白身魚であっても、青魚であっても脂の多い魚肉は控える(今までの常識が間違っていました)。

**野菜のドレッシングについて**

サラダのドレッシングは必ず、ノンオイルにしましょう。オリーブ油でも同様です。ただし、ノンオイルでも、通常は食酢の含有量が多いですから、使用は必要最小限に(人工甘味料入りはNG です)。「味ぽん」(pH3.8)程度なら普通に摂取して問題ありません。醤油・味噌なども選択肢です。pH3.0以下(食酢2.6、レモン2.1、他)の食品はご注意ください(2021/12/23)。

マヨネーズは普通にオイルを使った製品です。ゴマだれでもオイル使用なら控えましょう。
最近、食事はバッチリなのにプラークが肥厚した人がいました。「野菜も毎日たくさん食べている」と自慢されていましたが、その沢山の野菜を食べるのに「オイル使用のドレッシング」を普通に使っていたようです。毎日の食品だからこそ注意しましょう。

**お勧め食品**

1)トコロテン:毎日最低でも130g、プラーク(動脈硬化)を治すべき人は毎日260gを勧めます。
海藻(もずく、メカブ、ガゴメ、トロロこんぶ)には、マクロファージを活性化させる働きがあるフコイダンが含まれていますので週に3~5回程度いただきましょう(タレとしての三杯酢の頻用はNGです。めんつゆなどがお勧め)。
トコロテン+その他の海藻とお考え下さい。当院では甲状腺機能亢進症でも、低下症でも必要な方には食べていただいていますが、甲状腺機能がトコロテンで変化することはありません。
心配な方は担当医にその旨を申し上げて、定期的に甲状腺機能検査をしながらでもトコロテンを食べましょう。動脈硬化を治すという大きな目的のために、トコロテンは冬でも必要です。

2)魚介類(生がベストですが、焼く、煮る・・いずれもOKです。脂の多い魚に注意)
*注意)肝硬変の人、重度の糖尿病の人など、中等度の糖尿病を合併した慢性肝炎(やや進行した)やアルコール性肝障害のある人、免疫抑制剤や制がん剤で免疫機能が低下している人、貧血で鉄剤を服用中の人などが、生の魚介類、魚介類の塩辛、魚介類の干物(一夜干しや目刺し(加工工程で菌が付着する可能性あり)、海水が付着した海藻などを食べると、腸炎ビブリオの親戚であるビブリオ・バルニフィカス感染症になりやすく、腕や足の筋肉が化膿して激しく腐り、一命を落とすこともまれではありませんので一刻も早く専門医に相談しましょう。(特に肝硬変の人(肝硬変に近い慢性肝炎の人も)は重症化しやすく、特に注意が必要)
生牡蠣の生食は、健康な人もノロウイルス感染症やA型肝炎を発症した事例がありますので、控えた方が無難です。なお、生牡蠣を鍋で加熱する際は牡蠣(むき身)の中心温度が問題なので3分以上ボイルしましょう。2枚貝の場合は、貝が開いて5分以上ボイルしましょう。)


3)野菜(葉物、根菜、芋類・何でもOK。バランス良く摂りましょう)天ぷら・油炒めは極力避けましょう。油炒めはオリーブ油でも控えましょう。注意:タマネギ、長ネギの生食はNG(理由は後述).
オリーブ油は生でも摂取は控えましょう(ドレッシングとしての使用でも)。
オリーブ油を生で摂取することで、血管のプラークが増加しても減少する訳がありません。

4)トマト・納豆(適量は半パック:約20gを週に1~2回までです)・豆腐・味噌・青汁・特に、プラークレベル3~4の人は野菜のごった煮を毎日いただきましょう。ビール酵母であるエビオス錠剤は硬化油で固めていますが、ごく微量であるために問題ありません。錠剤なら1日10錠が目安です。
(2023年9月現在、ビール酵母は特にプラーク退縮のための推奨品ではありませんので、ビタミン剤としての服用としてご利用ください。)

5)無脂肪ヨーグルトはNG! 普通のプレーンヨーグルト30gを1日置き・・です
(ヨーグルトに関する新しい見解は2018年10月31日以降の記事に掲載)

6)主食なら自家炊飯の“白ごはん100%”を推奨。当然ですが、食用油を使って調理する飯類・麺類などは控えましょう。大麦・麦の混入はOKです。

特に外食時の寿司の“シャリ”や外食チェーン店やコンビニのごはん類や“おにぎり”、弁当の“白ごはん”は機械で大量に炊飯・成型・外見改良などの必要性から“炊飯油”を混入して炊飯されている場合がありますので、くれぐれも“白いごはん類”には御注意下さい。
詳細な情報は「炊飯油・OOO」で検索下さい。コップにごはんと水を入れて自己チェックも可能です。どうしてもコンビニ食が必要なら、おにぎりなら月に3~4個まで、弁当なら月に2~3回まで。なるべく努力して自家製の弁当にしましょう。

***プラークが努力しても減少しなかった・悪化した実例***

15通りのパターンがありました。

1)好きな餃子は別枠で食べ続けていた。(餃子好きの県では大動脈瘤破裂・解離、大腸ガンが多い)
2)オリーブ油はいいと聞いていたので、ほとんど毎日オリーブ油で油炒めにして食べていた。
3)昔からパン食なので、朝は普通に食パンにバターを付けて加熱して食べていた。
4)牛乳を毎日500cc飲んでいた人で、プラークが激しく堆積していた例あり。
(牛乳を毎日180cc飲んでいた10数人は、牛乳飲用中、プラーク改善・改善傾向例は1例もなく、プラーク悪化傾向または不変でした。)(後日談:牛乳という乳製品が悪いのではなく、牛乳に含有する脂質を毎日摂取していたことが根本原因であり、無脂肪の牛乳または無脂肪のヨーグルトならプラーク堆積に関与しなかったでしょう:この考えは2018年10月時点で・・着実に実証されつつあります)
カルシウムは小魚・野菜・海藻などから摂取を。
5)食後にお菓子をよく食べていた。(和菓子もしばしば食べるとプラークは減りません)
6)付き合いで油炒めは度々食べていた。
毎日の些細なことですが、電気の節電と同じで無視できません。毎日100円玉を落としても悔しくないかもしれませんが、1年で36,000円の損、6ヶ月ごとに1万円落とすと泣きたくなりますが、1年で20,000円の損で済みます。毎日の小さな食習慣にこそご注意ください。
7)毎日チーズ:他の食事は完璧でも、チーズをワイン(600cc/日)のつまみにして毎日食べていた人のプラークは明らかに悪化しました。**その原因の5%はチーズ・95%はワインの量**)
8)手羽先を2週間に1度程度、2-3個、上等の油で炒めて食べていた。
9)ヨーグルトは健康にいいときいて、毎日ヨーグルト(牛乳で作った)を食べていた。
10)野菜がいいと聞いたので、大盛りの野菜をオイル入りドレッシングで毎日食べていた。
11)指導された食生活を完璧に守っていたが、アルコール飲量を守れなかった10人以上の人はプラークが悪化した。
12)黒砂糖は健康にいいと聞いて、昼のおやつにしばしば食べていた人はプラークが激しく悪化。
13)青魚はいいと聞いていたので、毎日おいしい(脂ののった)青魚を多めに食べていた。
14)「ココナッツオイルは健康にいい」と聞いたので、毎日炒め物にして摂取していた。
15)「甘酒は健康にいい」と聞いたので、酒粕に砂糖を入れて作る・・「偽物甘酒」を1日180cc・・1ヶ月半も飲み続けた人は・・・・プラークが明らかに肥厚(悪化)しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事④

2025年01月01日 19時53分54秒 | 日記

**アルコール**

1)1)「ビール換算で350cc/日まで」が目安ですが、プラーク改善・治療の経験から、ビール以外のアルコールでは、25%焼酎なら40cc/日まで、12.5%ワインなら60cc/日まで、15%日本酒なら60cc/日まで。

ただし、これらは現状維持のためであって、
頸動脈プラークなどのプラークをどうしても減らしたい方は、普通のビール換算で350/ccでもNG(1/Wでも)です(理由は後述:2022年7月19日に記載済み)。
ベストは酒類0です。

血管内を濃度が高いアルコールが流れると、血管内の内側の内膜が、いわゆる「皮膚の火傷」状態になり、ボコボコに傷んで、縮んだり・はげ落ちたりした内皮細胞が修復するのに1ヶ月位かかりますので、その間に、わずかの酸化・劣化脂質・酸化していない脂質でもどんどん血管の壁の中へ、マクロファージと関係なく、単に流体物理学的な作用で入り込んでいきます。

上記の量を守らなければ、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=1~2の人は、プラークが進行してレベル3~4になり、特にレベル3~4の人は近いうちに脳梗塞・心筋梗塞になるでしょう。***多くの事例があります。月に1~2回でも・・本当にアルコール多飲は怖いです***

なぜ? 血液内のアルコール濃度がある限度以上ならアウトなのでしょうか・・・?

理由説明:5%のアルコール濃度液0.5ccを皮内注射したらどうなると思います? 一瞬で皮膚が5mm程陥没して凹みます・・しかも激しい疼痛!と同時です。皮膚の細胞の細胞膜が溶けて細胞が一瞬に縮んだのです(自分自身の腕で実験:痛みを感じない皮膚にする目的)。

ただし、血管の中の内皮細胞に神経はなく、アルコールで内皮細胞が縮んで、内皮細胞の細胞間隙が広がり、良質の脂質も血管壁に潜り込みやすい状態になっても、痛みがないので本人は気付かないのです。

2)つまみにフライ物、バター製品を避けましょう。ナッツ類ですが、ナッツの重量の約50~60%は脂質です。ナッツは週に2~3個に止めましょう。血管の弾力性が良くなっても、プラークが悪化しては本末転倒です。脂質の少ないソラマメなどお勧めですが、豆に含まれている脂質もプラークの原料になりますので、枝豆・炒り豆などの大豆の過剰摂取はNGです。

メモ:あの石原裕次郎氏はアルコール多飲・ステーキ大好きで有名でしたが、結局、解離性大動脈瘤になり手術したものの、肝細胞癌の悪化で永眠:52歳。ちなみに、非ウイルス型の肝細胞癌も大動脈瘤も生活習慣病なのです。特に非ウイルス型の肝細胞癌の人は、心筋梗塞や大動脈瘤の人と同じ程度に血管プラークが肥厚しています(サイト掲載済み)。

**パン? ごはん?**2016年3月28追記

1)レベル3~4なら、絶対に“ごはん”に。ごはんにはジャム・バター・牛乳など似合いません・・。
2)ごはんは白米100%で充分です。雑穀や玄米などを混ぜてもOKですが、無農薬栽培の雑穀・玄米に限ります:理由は2022年9月に後述。

療養中の方で、毎日ドイツパン(フランスパンと同じ製法の品)を昼に1年間食べていて、プラークがかなり順調に減った方がおられます。

脂質の少ない米やパンなど、電子レンジを使ってもオーブンで焼いて、蒸しても大差ありません。

療養中の方は・・フランスパンなどを食べる際は、バターやマーガリン、ヨーグルトなどを付けないで・・・1日1食だけ・・いただきましょう。

3)ごはんや甘くないイモ類(里芋・ジャガイモ)を沢山食べても血管に脂は溜まりません。皮下脂肪になるだけです。(2018年12月17日追記:サツマイモも、脂質は100g中0.2gですからOKです。肥満の方はご注意ください)
炭水化物を多く摂ると太るのですが、それは余った炭水化物を良質の脂肪で体内に蓄えるから。
軽い運動でも毎日行うことで良質の脂肪が減り、筋肉になります。なお、運動してもゴミ状態の脂(プラーク)は燃焼されませんが、プラークの原料(血中脂質)は減るでしょう。

4)“いなり”より“おにぎり”を。“いなり”の皮は油を多く含んでいます。
(工場で作るおにぎり“コンビニのおにぎり”など、には植物油添加の記載がなくても、油が添加されている場合がありますのでご注意下さい。詳細はネットに記載されてます 2017年7月19日追記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事3⃣

2025年01月01日 19時45分19秒 | 日記

**乳製品**

1)市販の牛乳:20才以上での牛乳飲用に関して、50歳以上の男性1023人を調べた結果、男性では毎日コップ2杯以上(400cc以上)を5年間以上続けて飲用すると、血管プラークが明らかに多く溜まりますが、毎日コップ1杯以内であれば、牛乳を飲用していない人と比較して、血管プラークの程度は同じでした。(理由は、牛乳に含まれる脂質を多く摂取した事による相違によると思われます。牛乳の脂質が悪いのではありません。:2018年8月6日追記。) (その後の研究で・・牛乳摂取が多いと・・体内で乳酸発酵して乳酸菌が増え過ぎるのかもしれません。乳酸菌が増え過ぎると腸内細菌叢のバランスが破綻します。その結果、免疫の貪食能が低下して、プラークの掃除に支障が生じて・・プラークが肥厚する。・・・これが2022年8月時点の私の解釈です:既に後述)

女性の場合、50歳以上の1485名で調査したところ、プラークに関しては毎日牛乳を5年以上も飲んでいた群と、時々牛乳を飲んでいた群、ほとんど飲んでいなかった群で検討しました。
結果は、毎日牛乳を飲んでいた群の方はプラークが多く堆積していましたが、時々牛乳を飲用していた群のプラーク堆積が最も少なかった。つまり、女性の場合は牛乳を時々飲んでも動脈硬化は進行しないことが判明。(女性の場合も、牛乳により脂質摂取量が多くなればプラークが溜まりやすいと考えられます:2018年8月6日追記。)

女性の場合は、毎日の牛乳摂取は決して勧められませんが、時々(おおよそ週にコップ1~3杯)程度の牛乳摂取は全く問題ないと考えられます。ただし、低~無脂肪牛乳はお勧めできません(2022年8月1日記載)。
(牛乳と乳ガン・前立腺ガン・骨折・プラークに関する詳細は調査中→書籍に記載)

2)チーズ:牛乳とプラークに関する研究から、料理に少量使うことや、時々普通に食べても問題ありません。(チーズに関する詳細は2022年8月に後述)

3)ヨーグルト:RAP食の重要部分です。乳製品のヨーグルトまたは豆乳ヨーグルトでも、RAP食の摂取すべき規定量は・・『隔日に30g』(出来るだけ正確に)です。果物や味付けなしのプレーンヨーグルトです。“脂肪ゼロヨーグルト”は逆にNGです(後述)。今までの常識を覆すことで、動脈硬化(プラーク)の改善が現実になっています。(2022年8月1日記載)

4)アイスクリーム・ソフトクリーム:牛乳飲用とプラーク(T-max)との関係データから、たまに1個食べても大丈夫です。

注意):血管プラークを減らす努力が必要な方は・・
牛乳の場合は、上記の記述は事実です。
しかし、プラークがレベル3~4までに堆積している方は、プラークを減らすという治療目的から、脂肪0ヨーグルトの過食でプラークが悪化するという事実を踏まえ、適量の特定のヨーグルト以外の乳製品はお勧めできません。カルシウム、マグネシウム補給は塩無添加煮干しで対応ください(2020年5月以降の追記に詳細を記述)。

(2018年8月6日修正)(2020年7月20日:再修正)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事2⃣

2025年01月01日 19時44分56秒 | 日記

**肉類**

1) 動物性蛋白は脂が少ない魚(後述)、鶏肉(皮なし)、豚肉(赤身:特にヒレ肉)、卵白、板カマボコ(白)などから摂取。牛肉を食べたいときは、輸入肉(オージービーフなど)のモモ肉の赤身部分を調理するか、“西洋水炊き“のポトフなどで頂くのがお勧め。豚のバラ肉などは脂身を取り除けば、普通に料理に使っても問題ありません。(脂の多い青魚や霜降り肉は特に避けたい食材です)
2)ステーキ食べたいなら、特に脂が少ない牛肉のモモ肉(輸入牛は脂肪量が少ないですが、和牛なら完全放牧野生牛など)や、豚のヒレステーキを。添え物の油炒め・ポテトチップスなどは残す。霜降りのロース・サーロインは避ける。
(半年過ぎると、他の人が脂身の多い肉を食べていても欲しくならないでしょう。それがヒトの本能です)
3)焼き肉(鳥)の場では、ホルモン、豚バラ、ハラミ・カルビ・ロース・鶏皮は控えて、砂ズリ(砂肝)・鶏肉や脂身の少ない赤身の肉を選択しましょう。
4)チャンポンなどのバラ肉でも脂身は箸で外して食べない。汁は残す。
5)すき焼き・しゃぶしゃぶなどでも脂身は残す。お湯で脂はとれません。
6)ハム類は脂身を残して食べる。(保存料などの添加物に注意)サラミは控える。

**果物・お菓子類**

1)果物はバナナ以外の果物を多めに摂取を推奨(詳細は後述:2020年12月追記)
2)飽和脂肪酸の少ないお菓子を(やはり和菓子がベター:でも油で揚げていないこと)
饅頭や焼き芋・甘栗・などは・・毎日でも可。バター・マーガリン・植物油脂・ショートニングなどを使っていない食品を選ぶ。基本的に手で触って・潰して、指に油がつく食べ物は避けましょう。餡入りまんじゅうを食べるときは、3個以上食べない。
洋菓子より和菓子がいいですよ・・とお話ししたら、餡入り饅頭を毎日5個も食べてプラークを悪化させた方がおられました。
3)砂糖入り飴はOK。シュガーレスの飴(人工甘味料添加品)はNG。

4)センベイは甘党の人が食べたがる代物ですが、プラークが改善しない人の中で4名にセンベイを毎日食べている人がいました。当初は餅と同じだから・・と、軽く考えていましたが・・食用油を練り込んだ製品が多いそうです。療養中の方は控えましょう・・餡を外した饅頭でも召し上がり下さい。(煎餅を食べる人は1袋全て食べる傾向にありますから脂質過剰になるのかも・・・)

備考)植物油添加でも、食品としての総脂質量が少なければOKです。詳細は後述(2018年3月改定、2022年3月改定)。
魚や肉、およびその加工品の脂質の量は問題です。同様に、アボガドやナッツなどの植物自体やその加工製品でも、余計な脂質はプラークになることが判明しました(2018年3月)。

注意)
a)テレビで"黒砂糖が健康にいい"と言っていたので、毎日昼のおやつに黒砂糖を多く食べて、プラークが激しく悪化した事例有り。
b)バナナを毎日食べている人は血管プラークがほとんどの人で多く堆積していました。(本当の理由が判明・・・免疫力の低下でした・・後述)
c)赤ワインはポリフェノールが多いので健康にいい・・焼酎は健康にいい・・と聞いたので、信じて?飲み過ぎてプラークを改善させない人、悪化させた人もいます。

メモ:NHK大河ドラマ「八重の桜」でも有名な新島襄:46歳で心臓病(おそらく心筋梗塞)が悪化して永眠。応接間に鍵付きのボックスがあり、新島襄が客人用の西洋お菓子を食べてしまわないようにしていた・・そのくらいの西洋菓子を好きな甘党だった・・・・ために・・・>心臓病になったのです。

**卵***

1)生卵またはゆで卵などは毎日1個いただきましょう。卵焼きは油を使わないで調理を。
(油を敷いて焼いた目玉焼きは、底の焦げた部分に、油が張り付いていますので、残すこと)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする