大飯調査批判「過酷だ、性急な判断求められた」
読売新聞 11月18日(日)17時42分配信
関西電力大飯原子力発電所(福井県)敷地内の破砕帯(断層)が活断層と指摘されている問題で、原子力規制委員会の現地調査団に加わった2人の専門家が17日、京都府宇治市で開かれた日本活断層学会で、規制委を批判した。
今月2日の現地調査には、島崎邦彦・委員長代理(66)に加え、岡田篤正・立命館大教授(70)、渡辺満久・東洋大教授(56)ら計5人が参加した。
岡田教授は、この日の講演で、「1日で5か所も調査した。過酷な調査だった」と振り返り、「時間が足りず、性急な判断を求められた」と、規制委の手法を批判した。
一方、渡辺教授は、規制委が現地調査後に関電に指示した追加調査が、原発を動かしたまま、原発施設の直下ではない場所で行われる点について、「原発が動いていたらきちんとした調査はできない。追加調査をするなら、まずは原子炉を止めるべきだ」と批判した。発表後、報道陣に語った。
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