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Macの5台に1台がPC版マルウェアの隠れ家に

2012年04月26日 | 日記
 英国Sophosの最新の調査で、米国Apple製のMac10万台のうち3%が、ここのところ猛威をふるっている「Flashback」を含むOS Xのマルウェアに感染していることが明らかになった。

 調査の結果、感染を示す証拠が発見されたのは2,700台。うち4分の3は、Macをターゲットにしたものとしては初めて世界で爆発的に拡大した、JavaベースのマルウェアFlashback(またはFlashflake)だった。2番目に多かったのが昨年流行した「OSX/FakeAV」と呼ばれるトロイの木馬(17.8%)。3位には2007年に出現し、表面上はほぼ消滅した「OSX/RSPlug」(5.5%)、次に2009年の「OSX/Jahlav」(1.2%)と続く。


 さらに5台に1台のMacには、様々なWindows版のマルウェアが隠れていたことも判明した。PC版マルウェアはMacには直接の被害を及ぼさないものの、隣接する家庭用/仕事用のPCなどに感染が拡大する可能性がある。

 Sophosの発表によると多種のPC用マルウェアがMacで発見されているが、最も多かったのが2009年に登場して以来その亜種が出回っている「Bredo」(12.2%)だった。

 Sophosの上級セキュリティコンサルタントであるグラハム・クルーリー(Graham Cluley)氏は、「Macに隠れている可能性があるウィルス、スパイウェア、トロイの木馬などの数は、Windows向けがMacの7倍だということから、油断しているMacユーザーも多いだろう。しかしMacを対象としたマルウェアも驚くほど一般に出回っている」と語った。

 同氏は、Macユーザーは増加するマルウェア問題を深刻に考えるべきだ、と警鐘を鳴らした。

 今回の結果は、Sophosが提供する無料アンチウィルス・ソフトウェアをインストールしていた10万台のMacのデータを7日間にわたり取得したものだ。この調査サンプルから見る限り、多数のMacユーザーがセキュリティに関して無頓着だということを示している。

 「ウィルス対策を講じる割合が低く、典型的なWindowsユーザーよりも可処分所得が多いと考えられるMacのユーザーは、サイバー犯罪者にとって格好の標的だ。Macユーザーが今すぐにでも端末を保護しなければ、MacのマルウェアはPCと同じくらい横行する危険性がある」(クルーリー氏)
(John E Dunn/Techworld.com)

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