腸内で免疫細胞が別種に変化=潰瘍性大腸炎など解明期待―理研
時事通信 1月26日(土)5時58分配信
さまざまな細菌が生息している腸内では、免疫反応の司令塔として働く「ヘルパーT細胞」が、がん細胞やウイルスに感染した細胞などを直接攻撃する「キラーT細胞」に似た細胞に変わる場合があることが分かった。理化学研究所と米ラホヤ免疫アレルギー研究所の研究チームがマウスの実験で発見し、米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表した。
これら2種類のT細胞は心臓近くにある胸腺で前段階の細胞から作り分けられる。しかし従来は、いったんヘルパーT細胞になった細胞がキラーT細胞に変わることはないと考えられてきた。難病の潰瘍性大腸炎などは免疫反応の異常が疑われており、研究成果は原因の解明に役立つと期待される。
理研の谷内一郎ディレクターらは、マウスの胸腺内のヘルパーT細胞に蛍光たんぱく質で目印を付けて追跡し、腸管内でキラーT細胞に似た細胞に変わっていることを発見した。
腸内を無菌にしたマウスではキラーT細胞に似た細胞が見つからず、ヘルパーT細胞からの変化には、腸内細菌が関与しているとみられることも分かった。
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