今後は「従来型」に専念…NECスマホ撤退
読売新聞 8月1日(木)8時33分配信
NECは31日、スマートフォン(高機能携帯電話)事業から撤退すると発表した。現在販売中の端末を最後に開発・生産・販売を終了し、今後は保守サービスと従来型携帯電話の生産・販売に集中する。かつては国内最大の携帯電話メーカーだったが、スマホへの市場移行に対応しきれなかった。
NECがスマホ事業から撤退する最後の引き金となったのは、業績立て直しを目指した中国レノボ・グループとの携帯電話事業の合弁会社設立交渉が不調に終わったためだ。
6月中の合弁会社設立を目指したが、NTTドコモが他社端末への販売優遇策を始めたため、6月中旬に発売されたNEC製のスマホの販売台数は1万台余りにとどまった。NECはレノボへの交渉力を失い、合弁構想は立ち消えになった。
業界の話題、問題、掘り出し物、ちょっとしたニュース配信中。