事故後も原子力は重要選択肢…ＩＡＥＡ事務局長
読売新聞 9月17日(月)20時21分配信
【ウィーン＝石黒穣】国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の年次総会が１７日始まった。
天野之弥・事務局長は開幕演説で「最新の予測は、今後２０年にわたって世界で原発数が着実に増えていくことを示している」と述べ、ＩＡＥＡが原子力の安全利用を支援していくと強調した。
天野事務局長は「東京電力福島第一原発事故から１８か月を経て、原子力が多くの国の間で引き続き重要なエネルギーの選択肢であるのは明らか」と述べ、中国、インド、韓国、ロシアで原発増設計画が際立っているなどと指摘した。また、原子力の利用は化石燃料価格上昇の影響を緩和し、温暖化対策にも役立つなど「多くの利益をもたらす」と語った。
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