日本臓器移植ネットワークは25日、九州北部の病院に脳幹梗塞(こうそく)で入院していた70代の男性が、改正臓器移植法に基づき、脳死と判定されたと発表した。
男性は書面による意思表示はしておらず、家族が臓器提供を承諾した。
7月に全面施行された改正法に基づき、家族承諾で脳死判定が行われたのは今回で10例目。また、脳死判定は今年に入ってから14例行われており、2007年、08年の13例を超えた。今月だけで6例に達し、月間でも最多となる。脳死移植が実施されれば、1997年の臓器移植法施行以来97例目となる。
移植ネットによると、男性は21日に重篤な状態と診断され、主治医が家族に臓器提供を説明する県作成のパンフレットを手渡した。その後、男性の妻や子どもが中心となり、臓器提供を決めたという。
男性の家族は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸の提供を承諾したが、医学的理由や高齢ということもあり、二つの腎臓のみが熊本赤十字病院で50代と40代の男性にそれぞれ移植される見通し。
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男性の家族は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸の提供を承諾したが、医学的理由や高齢ということもあり、二つの腎臓のみが熊本赤十字病院で50代と40代の男性にそれぞれ移植される見通し。
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