DATE: 10/16/2005 00:00:00
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調査書の提出期限はもうとっくに過ぎ、嵐のようだった全国の調査員のお仕事は収束した。今回は、個人情報保護法の施行もあって、調査の方法もプライバシーには気を使った。つまり、封筒での封入提出が可能になって、記入内容を調査員に知られることが無くなった。しかしそのため調査書の配布時に、世帯主名と男女別人数を聞くことになった。私の場合、自治会員名簿があったので、氏名を聞く必要は少なかったが、会員になっていない人は、表札で姓はわかっても、名前がわからず聞くのはつらかった。だがその自治会員名簿も今年から配布されなくなったので、次回の調査は困ると思われる。
さて、今回の国勢調査。自ら調査員をやってみていろいろなところに気がついた。
①配布時に作成した世帯人員名簿
これは、配布時にヒアリングして書き入れたもので実際その世帯で記入されたものとは必ずしも一致していない。たまたま未封の調査書をチェックしたら、世帯主になっている単身赴任のご主人がヒアリングで言われた人数には加算してあった。
たぶん封入してある調査書でも、名簿とは人数に差があると思われる。従って、苦労して男女別人員表を作ってもどれほどの意味があるかむなしく思った。
②配布・回収方法
原則は各世帯の人に直接説明して渡し、そして受け取るのだが、これをやるのに、それぞれ4回以上担当地域を廻る必要がある。(私の経験から) でも100%それができるわけではない。もっとも総務省も国勢調査の精度が100%になるとは思っていないので、回収の漏れがあってもある程度仕方がないとは思っている筈だ。
従って、調査員はどこまで真面目にやるべきか、実際の指針がほしい。調査員は毎回殆どの人は初めてやるのだと思うが、一生懸命やって、中には怒鳴られたり、居留守も使われたりしながら、調査書を集めてくる。そしてその費用に600億円以上も支払われるというが、本当に役に立っているのかと疑問に思った。
【提案】
③封入の徹底
今回の調査書の封入提出が可能になったのは良いことだと思う。この封入率は全国的にどのくらいだったのかわからないが、私の周りでは殆どの人が封入提出したと言う。私の自治体では、封入のためのテープは封筒にはじめから貼ってあったが、説明マニュアルでは、封入テープは封筒に入れて渡すことになっていた。実際そんなことをしたらどこかに飛んでいってなくしてしまいそうだ。総務省の本音が読める。
次回やるなら、全国すべて統一して封入テープは始めから封筒に張っておくべき。そして上紙ははがしやすくすること。封入を前提に調査マニュアルの作成をすること。
④郵送の適用拡大
郵送による回収は便利だった。私の自治体では郵送用封筒は調査対象世帯の2割分が事前に渡された。結局使ったのは3世帯だったが助かった。確かに、渡した世帯が確実に提出してくれるかわからないが、調査員の負担を考えたら仕方がない。例えば、2回、時間をずらして伺って会えないか、もらえなかったら郵送にするとマニュアルで決めればいい。
⑤インターネットの利用
次回、5年後は今以上にインターネットが普及しているはずだ。膨大な費用を掛けなくても希望者にはインターネットによる報告を可能にしてはどうか。配布回収の経費、そして集計のスピードと費用は大幅に削減できる。気になるプライバシーの問題も殆どなくなる。方法としては、インターネット利用の希望者は、調査日の2ヶ月前に申請し、各自治体で調査対象資料にその情報を加えるだけで、さほど問題なく運用ができる。調査員は各世帯を廻ってその確認をするだけでよい。
⑤マンション・アパートの管理人利用
オートロックマンションが増え、配布・回収が思うようにいかないという話がある。もうこれは要らぬ事はせず、管理人を調査員にしてしまうか、配布は郵便受けに、回収は郵送にしてしまう。
⑥男女別人員表の作成廃止
封入方式、郵送方式が可能になった以上、もうこれを調査員が作成する必要はない。精度が確かでないのに、調査員の負荷が馬鹿にならない。
以上、思いつくままに挙げてみたが、国勢調査の必要性は否定しないものの、調査員の負担が少なくなるような調査方法の改善を当局に期待したい。
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調査書の提出期限はもうとっくに過ぎ、嵐のようだった全国の調査員のお仕事は収束した。今回は、個人情報保護法の施行もあって、調査の方法もプライバシーには気を使った。つまり、封筒での封入提出が可能になって、記入内容を調査員に知られることが無くなった。しかしそのため調査書の配布時に、世帯主名と男女別人数を聞くことになった。私の場合、自治会員名簿があったので、氏名を聞く必要は少なかったが、会員になっていない人は、表札で姓はわかっても、名前がわからず聞くのはつらかった。だがその自治会員名簿も今年から配布されなくなったので、次回の調査は困ると思われる。
さて、今回の国勢調査。自ら調査員をやってみていろいろなところに気がついた。
①配布時に作成した世帯人員名簿
これは、配布時にヒアリングして書き入れたもので実際その世帯で記入されたものとは必ずしも一致していない。たまたま未封の調査書をチェックしたら、世帯主になっている単身赴任のご主人がヒアリングで言われた人数には加算してあった。
たぶん封入してある調査書でも、名簿とは人数に差があると思われる。従って、苦労して男女別人員表を作ってもどれほどの意味があるかむなしく思った。
②配布・回収方法
原則は各世帯の人に直接説明して渡し、そして受け取るのだが、これをやるのに、それぞれ4回以上担当地域を廻る必要がある。(私の経験から) でも100%それができるわけではない。もっとも総務省も国勢調査の精度が100%になるとは思っていないので、回収の漏れがあってもある程度仕方がないとは思っている筈だ。
従って、調査員はどこまで真面目にやるべきか、実際の指針がほしい。調査員は毎回殆どの人は初めてやるのだと思うが、一生懸命やって、中には怒鳴られたり、居留守も使われたりしながら、調査書を集めてくる。そしてその費用に600億円以上も支払われるというが、本当に役に立っているのかと疑問に思った。
【提案】
③封入の徹底
今回の調査書の封入提出が可能になったのは良いことだと思う。この封入率は全国的にどのくらいだったのかわからないが、私の周りでは殆どの人が封入提出したと言う。私の自治体では、封入のためのテープは封筒にはじめから貼ってあったが、説明マニュアルでは、封入テープは封筒に入れて渡すことになっていた。実際そんなことをしたらどこかに飛んでいってなくしてしまいそうだ。総務省の本音が読める。
次回やるなら、全国すべて統一して封入テープは始めから封筒に張っておくべき。そして上紙ははがしやすくすること。封入を前提に調査マニュアルの作成をすること。
④郵送の適用拡大
郵送による回収は便利だった。私の自治体では郵送用封筒は調査対象世帯の2割分が事前に渡された。結局使ったのは3世帯だったが助かった。確かに、渡した世帯が確実に提出してくれるかわからないが、調査員の負担を考えたら仕方がない。例えば、2回、時間をずらして伺って会えないか、もらえなかったら郵送にするとマニュアルで決めればいい。
⑤インターネットの利用
次回、5年後は今以上にインターネットが普及しているはずだ。膨大な費用を掛けなくても希望者にはインターネットによる報告を可能にしてはどうか。配布回収の経費、そして集計のスピードと費用は大幅に削減できる。気になるプライバシーの問題も殆どなくなる。方法としては、インターネット利用の希望者は、調査日の2ヶ月前に申請し、各自治体で調査対象資料にその情報を加えるだけで、さほど問題なく運用ができる。調査員は各世帯を廻ってその確認をするだけでよい。
⑤マンション・アパートの管理人利用
オートロックマンションが増え、配布・回収が思うようにいかないという話がある。もうこれは要らぬ事はせず、管理人を調査員にしてしまうか、配布は郵便受けに、回収は郵送にしてしまう。
⑥男女別人員表の作成廃止
封入方式、郵送方式が可能になった以上、もうこれを調査員が作成する必要はない。精度が確かでないのに、調査員の負荷が馬鹿にならない。
以上、思いつくままに挙げてみたが、国勢調査の必要性は否定しないものの、調査員の負担が少なくなるような調査方法の改善を当局に期待したい。
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