誰もいない実家に帰ると50年前の自分に戻れる。
実家を出てから40年近くになるが自分の部屋はそのままになっている。部屋には昔の手紙も捨てずに紙袋に入っている。
50年ぶりにその手紙やハガキ、年賀状を読むと、すっかり忘れてしまっていたその時の自分が確かめられる。おかしなことに相手からの返事を読んで、自分が書いて出した内容がわかる。そう、自分が書いた手紙は手元にないし、そのとき何を書いたのかもすっかり忘れている。相手からの返事の内容で、それがわかるのもおもしろい。あぁそうだったのか、そんなことを書いて出したんだと。
高校生の時は受験のこと、大学になって当時の学生運動のことを書いたようだった。
高校時代に下宿していたので、親から仕送りの時の手紙が山のように残っている。体を気遣ったり、成績を心配していた。今はいない両親が、今になって読み返してみては偲ばれる。
実家に帰ると、いつもタイムスリップする。
でも、いつまでも古屋をそのままにしておけない。
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