「手のひらツール」とは、画像の位置をドラッグによって上下左右にずらしたり、自在に動かすことができるツールです。画面上に、手のひらが現れて、ドラッグしている間は、画像を実際に手でつまんでいるように見えます。マウスボタンを離すと、画面上の手のひらもつまんでいた画像を離して、その場にドロップします。
PDFファイルの文書を読むときにも、よく利用されます。
Photoshop や、Photoshop Elements などのAdbe 製品においては、スペースキーを押している間は、マウスポインタが一時的に手のひらツールに変化してくれます。
他のツールを使用中、一時的に手のひらツールが使えると、非常に便利です。そのためのショートカットキーが、スペースキーです。
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例えば、Photoshop Elements のズームツールで作業対象を拡大・縮小している途中、手のひらツールを使って作業対象の位置を動かすことが多くあります。そのとき、わざわざツールボックスの中の手のひらツールをマウスで選ぶ必要はありません。こういうとき、スペースキーを押します。スペースキーを押している間は、マウスポインタが手のひらに変わるので、作業対象を自由に動かすことができます。
昨日(2021年5月3日)の記事において、楕円形選択ツールで楕円を描いている途中でスペースキーを押せば、選択範囲を自由にドラッグして動かすことができることを書きました。これも、その応用でしょう。この場合は、手のひらツールが出てくるわけではないのですが、動作は全く同じですから。
昨日の記事
⇒ 「楕円形の選択範囲を作成中に範囲の移動~おぉこれは便利」
をご覧ください。
そうであれば、「手のひらツールには、スペースキー」
「動かすには、スペースキー」
と、頭の中に叩き込んでおけば、楕円形選択ツールで楕円を描いている途中で範囲の移動が必要となったとき、
「あっ、そうだ、スペースキーだった。」
とその場で思いつけると思います(・・・・の、はずです。)。
せっかくの便利機能も、その場で思い出せなければ、使うことはできません。
これ、大事 です。便利機能が用意されているのに、使えないのは、宝の持ち腐れ、役立たずです。これは、自分への戒めです。いざという時に思いつかないために、いつも、どれほど損をしていることか。あぁ・・・。
それでは、また次の記事で
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