プログラミング言語 VBA に関する解説は、
⇒ こちらの記事をご覧ください。
つまり、コードは、
「何」を「どうしなさい」という、指示、命令です。
この「何」、つまり、処理や操作の対象となる物のことをオブジェクト(object)と言います。
Wordで処理対象となる物としては、Wordアプリで開かれる個々の「文書」、文書内の「段落」、文書内の「文字」などです。これら、「文書」「段落」「文字」などはオブジェクトです。
「文書」は、Document
「段落」は、Paragraph
「文字」は、Font
というオブジェクト名です。
オブジェクトには、「属性」があります。「特徴」と言ってもいいかと思います。
「文書」の「名前」(文書名)
「段落」の「配置」(左詰めや中央揃え)
「文字」の「大きさ」(ポイント数)や「色」
などです。
このようなオブジェクトの特徴のことを、プロパティと呼びます。
そして、VBAで、このプロパティの値を調べたり、変更することができます。
プロパティの値を調べる(値の取得)には、
変数 = オブジェクト.プロパティ
という構文になります。
myDoc = Documents(1).Name
Documents(1)は、一番最初に開かれた文書を意味するオブジェクトで、そして、そのNameプロパティを調べれば、文書名を取得できます。
これにより、変数(myDoc)には、プロパティの値である文書名(ファイル名)が格納されます。
* 変数とは、値を格納しておく入れ物のことです。
そして、変数名は、自由に付けることができます。
プロパティの値を変更する(値の設定)には、
オブジェクト.プロパティ = プロパティの値
という構文になります。
ThisDocument.Content.Font.Color = vbRed
ThisDocument.Content.Fontは、本文の文字(フォント)を意味するオブジェクトで、
その文字色(フォントカラー)、Colorプロパティに、vbRedという値を設定しています。
これにより、文書本文の文字の色が、赤色に変更されます。
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それでは、また次の記事で。