画像修正のための技術の一つとして、「調整レイヤー」という仕組みがあります。
調整レイヤーを使うと、
全体の色味を変える、
明るくする、また逆に暗くする、
コントラストをはっきりさせる、
彩度を上げる、下げる
・・・・などなど、種々の色調補正をすることができます。
調整レイヤーは、レイヤーの一種ではあるけれども、上記のように、特殊な働きをするレイヤーです。
レイヤーの一種だから、表示・非表示が、ボタン一つでできます。レイヤーパネルの中の、当該調整レイヤーの左端にある「目玉」アイコンをクリックすることで、表示・非表示の切り替えができます。目玉アイコンをクリックすると、目玉の上に赤斜線が現れて、調整レイヤーが非表示になります。調整レイヤーが非表示になって見えなくなるということは、つまり、当該調整レイヤーの効果がない状態となります。このように、調整レイヤーの表示・非表示を切り替えることで、効果を加えた状態、ない状態、双方を瞬時に確かめることができるのです。
そして、色調補正の効果を与えるのに、画像本体、画像そのものには手を加えることがない、という大きな特徴があります。
これが、調整レイヤーを使うことの、非常に大きなメリットです。
画像本体に手を加えることによって、色調補正をする方法もあります。「画質調整」メニューです。画質調整メニューの中に用意されている各種項目を適用することで、各種の色調補正ができます。
色調補正はできますが、画像そのものを編集するために、やってみたけどやっぱり気に入らないとなったとき、後戻りできません。これは痛いです。
対して、調整レイヤーは、後戻りが自由にできます。やってみたけど、気に入らないとなれば、効果を解除(レイヤーを非表示に)したり、削除も自由自在です。削除と言っても、調整レイヤーのみの削除なので、本体は何の影響も受けません。
いくらでも、やり直しがききます。
次の画像を見てください。
これは、私が編集した画像です。
最初、ワンころが乗っかっている地球の色が濃いかったため、「goo syun」の文字が、地球に埋もれていました。そこで、調整レイヤーを使って、地球の画像の明るさやコントラストを変えることを試してみました。
けれども、どれもこれも、どうもしっくりこない。うまくいかないのです。
そこで別の試みとして、「地球」画像レイヤーの不透明度を変えてみました。すると、今度はバッチリです。不透明度を70パーセント程度にすることで、自分の感性にピッタリ合うような効果を実現することができました。
そのため、調整レイヤーは不要となり、バッサリと削除です。
このように調整レイヤーは、効果を試してみるのも柔軟にできるし、また、不要と分かれば、即、削除もできます。これが、調整レイヤーの強みです。
画像本体に手を加える「画質調整」メニューには、とてもこのような自由度、柔軟さはありません。
調整レイヤーって、本当に便利です。
それでは、また次の記事で
■■■■ goosyun ■■■■
《2021年8月10日追記》
調整レイヤーの機能を利用して、作品「海底都市」を仕上げました。
⇒ こちらの記事をご覧ください。
最近の「画像編集」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事