以前、MOディスクのことを記事にしました。
「MOディスク」と書いて、「エム・オー・ディスク」と読みます。「モー・ディスク」とは呼びません。
このMOディスクというメディア(媒体)は、データの長期保持に優れていて、50年もの長期間、データ保存可能、とされています。
しかも、MOドライブは、Windows10でも動作します。Windows10環境で、読み出しも、書き込みも、両方ともできます。この点は非常にたすかります。
次の記事をご覧ください。
⇒ Windows10パソコンでもMOディスクドライブが動作
⇒ MOディスクは、50年もの長期間のデータ保存が可能
【2】 M-DISCについて
上記の記事に、ある読者さんが、コメントをくださいました。
「耐久性ならM-DISCでもいいかもしれませんよ。
メディアもドライブも製造してるし容量も大きいし。」
ほっほぉ~、そうなんですね。M-DISCという記録メディアがあるんですか。
それは知りませんでした。
調べてみると、「M-DISCとは」次のように説明されています。
M-DISCとは米国Millenniata社が開発した新しい記録メディアで、耐久性を高めたブルーレイディスクやDVDのことです。光・熱・湿度などによる経年劣化に強く、数百年にわたってデータを保存することができ、データの読み込みは一般的なドライブで可能な為、企業の歴史や重要な情報をデジタルアーカイブする場合に最適なメディアです。
《I・O DATA(アイ・オー・データ)サイトからの抜粋引用》
ほぉぉ、こりゃ、すごい!
「金属系素材を記録膜に使用し、データ記録時にはまるで石に文字を刻むようにレーザーで物理的な凹凸を生成していきます。記録膜の金属系素材は劣化しにくいため、従来型のディスクと比較して耐久性が飛躍的に向上しています。」
という解説もされています。
デジタルの世界、技術は、確実に進歩しているんですね。
【3】 価格は?
M-DISCメディアのお値段ですが、一般のDVDに比べると、かなり高めです。
安いものでも1枚200円,300円、高いものだと1枚2,000円もします(・・・・のようです。)。
でも、データ保存能力のことを考えたら、こんな金額であっても、「高い」とはならないでしょう。
M-DISCメディアからのデータ「読み出し」は、一般的なDVDドライブやブルーレイドライブで可能です。
しかし、データの「書き込み」となると、M-DISCに対応しているドライブを別途、準備しなければなりません。M-DISC対応ドライブの販売価格は、1万円~2万円程度が相場のようです。詳しく調べたわけではないので、目安と思ってください。
もっと安いのもあります。
I-O DATA 外付けポータブルブルーレイドライブ(M-DISC対応)EX-BD04Wという製品は、
Amazonで8,000円程度で購入できます。
【4】 M-DISCメディア向きの用途
M-DISCメディアは、DVDと同じく、データ追記型のメディアです。
「追記型」ですから、つまり、データの上書きはできないということです。長期保存を必要とする重要なデータであれば、むしろ、上書きのできない方が好ましいと言えるでしょう。
そのため、このメディアは、データの中味を改変してはならない取引履歴や、Logデータの類を保管するのに向いています。官公庁や会社、大規模な事業所など、大きな組織の事業用途には、このM-DISCメディアが広く利用されているのかもしれません。
また、一般の個人であっても、カメラ、写真撮影などを趣味とする方にとっては、このM-DISCは重宝するでしょう。ほかに、子どもの成長を撮影した動画記録、卒園式・入学式のわが子を撮影した動画データなどは、子らが大人になるまで保存するから、そういう記録を残したい方にとっても、M-DISCは貴重なメディアになります。
一眼レフのRAW形式の写真データを保存するとなると、相当の大容量メディアが必要です。さらに動画データとなると、これまた相当の大容量メディアを必要とします。
M-DISCは、これらに十分対応できるのです。かなりの大容量メディアですから。
どれぐらいの容量かというと、
M-DISC(DVD)で、1枚4.7GB
M-DISC(ブルーレイ)だと、1枚25GB
です。
【5】 結論(私の場合)
上記【4】に対して、普通の個人用途であれば、データ上書きのできるメディアの方が、何かと便利です。個人の扱うデータで、改変不可のデータは限られていますから。
私は、写真撮影などは、たまにしかしませんし、一眼レフカメラなんて持っていません。動画撮影もしません。ですから、今後もMOディスクでいくことにしました。データの中味に変更があるときの上書き修正が簡単にできて、しかも、最長50年もの長期間データを保持するので、MOディスクがうってつけです。MOであれば、データ削除も一発操作で、これによって使用可能容量を増やすことも簡単です。
また、MOメディアも、たくさんもっていますし。これはDVDメディアと違って、繰り返し利用が可能です。
そういうことで、高価なメディアであるM-DISC導入は、当面、見送りです。
私の場合は、MOディスクです。
それでは、また次の記事で。
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