よく使う定型文言(定型句)を登録しておいて、ボタンのクリックで、文書中にそれを一発挿入できる機能です。
よく似た機能に単語登録があります。
しかし、単語登録は、単なるテキストしか登録できません。これに対して、この文書パーツは、テキストに加えて、書式設定、さらには制御文字まで登録できます。
制御文字の典型が、改行コードです。改行コードも登録できるということはつまり、複数行の文字列も登録できることを意味します。書式設定も保持されるから、文字ポイントを一部だけ変えたり、一部を別フォントにするなどした設定も登録が可能です。
文書パーツは、
Word - 挿入タブ - テキストグループ - クイックパーツ
で利用できます。
文書パーツは、テンプレートに登録されることになります。

そして、これまでやったことがなかったのですが、ブックマークを設定した文字列を文書パーツとして登録できるかを、試してみました。
結果は、なんと、ブックマークまでも文書パーツに登録できました。
ブックマークが文書パーツに登録可能なことが分かったのは、一つの発見でした。
これにWordマクロを組み合わせて、さらに便利な使い方ができるようになったからです。
次のような使い方です。
文書中の任意の位置にマクロで文書パーツを挿入した上で、文書パーツ中のブックマーク箇所に、本日の日付を、これまたマクロで挿入する
などといった使い方です。
ボタンのクリック一つで、本日の日付をを含んだ文書パーツ(書式設定された複数行の定型文言)が自動挿入されることになります。
うわぁぉ~、ぬぁ~んと便利なんでしょう!
マクロコードは次のとおりとなります(一つの参考例です。)
Application.Templates _
("C:\Users\HogeHoge\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dotm"). _
BuildingBlockEntries("そうしん").Insert _
Where:=Selection.Range, RichText:= True
ActiveDocument.BookMarks("送信日").Range.Text = Format(Date,"ggge年m月d日")
私が購入したWordマクロの本です。
購入はずいぶん前になってしまいましたが、今でも使っています。
![]() | Wordで実践 やさしくて役に立つ「マクロ」事例集 2003/2002対応 |
西上原 裕明 | |
技術評論社 |
それでは、また次の記事で。