⇒ こちらの記事をご覧ください。
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今回は、「メソッド」についてです。
「メソッド」とは、オブジェクトに対して実行できる操作のことです。
文書本文を「削除する」
文書本文を「選択する」
など、「削除」や「選択」という操作がメソッドです。
メソッドでオブジェクトを操作する構文は、
オブジェクト.メソッド
です。
オブジェクトとメソッドとを、半角ドットでつなぎます。
文書本文を「削除する」場合は、
ThisDocument.Content.Delete
文書本文を「選択する」場合は、
ThisDocument.Content.Select
と書きます。
メソッドの構文は極めてシンプルですが、メソッドの種類やマクロを実行する状況によっては、もう少し複雑なものになります。
というのは、
「何を」「どのように」「操作」しなさいという命令文(コード)のように、
「どのように」という指示ができるのです。
メソッドに、処理の詳細を指示するために、「引数*」を指定します。
* 「引数」を、つい「いんすう」と読んでしまいますが、それは誤りです。
正確な読みは、「ひきすう」です。
正確な読みは、「ひきすう」です。
引数を使えば、メソッドの動作を細かく指示できます。
文書を追加する「Add」というメソッドがあり、
Documents.Add
とすると、新しい文書が追加されます。
この例のように、引数を使わなければ、単なる白紙の文書が追加されます。
ところが、次の例のように書けば、新規文書に使うテンプレート(ひな形)を指定できます。
Documents.Add Template:="FAX送信状.dotx"
この例では、「Template」が引数名です。
引数の内容は、「:=」と付けて指定します。
これで、「FAX送信状.dotx」をひな形にした新規文書が追加されます。
このように、処理の詳細を指示するためのものが、引数です。
![]() | Wordで実践 やさしくて役に立つ「マクロ」事例集 2003/2002対応 |
西上原 裕明 | |
技術評論社 |
それでは、また次の記事で。