パソコン悪戦苦闘記録

Wordマクロの基礎の基礎・メソッド

 2019年10月9日の記事は、Wordマクロの「オブジェクト」と「プロパティ」についてでした。
   ⇒ こちらの記事をご覧ください。






 今回は、「メソッド」についてです。

 「メソッド」とは、オブジェクトに対して実行できる操作のことです。
   文書本文を「削除する」
   文書本文を「選択する」
など、「削除」や「選択」という操作がメソッドです。

 メソッドでオブジェクトを操作する構文は、
  オブジェクト.メソッド
です。
 オブジェクトとメソッドとを、半角ドットでつなぎます。

 文書本文を「削除する」場合は、
   ThisDocument.Content.Delete
 文書本文を「選択する」場合は、
   ThisDocument.Content.Select
と書きます。

 メソッドの構文は極めてシンプルですが、メソッドの種類やマクロを実行する状況によっては、もう少し複雑なものになります。
 というのは、
 「何を」「どのように」「操作」しなさいという命令文(コード)のように、
「どのように」という指示ができるのです。
 メソッドに、処理の詳細を指示するために、「引数*」を指定します。
* 「引数」を、つい「いんすう」と読んでしまいますが、それは誤りです。
 正確な読みは、「ひきすう」です。

 引数を使えば、メソッドの動作を細かく指示できます。

 文書を追加する「Add」というメソッドがあり、
  Documents.Add
とすると、新しい文書が追加されます。
 この例のように、引数を使わなければ、単なる白紙の文書が追加されます。

 ところが、次の例のように書けば、新規文書に使うテンプレート(ひな形)を指定できます。
 Documents.Add Template:="FAX送信状.dotx"
 この例では、「Template」が引数名です。
 引数の内容は、「:=」と付けて指定します。

 これで、「FAX送信状.dotx」をひな形にした新規文書が追加されます。
 このように、処理の詳細を指示するためのものが、引数です。
 
Wordで実践 やさしくて役に立つ「マクロ」事例集 2003/2002対応
西上原 裕明
技術評論社


 それでは、また次の記事で。

コメント一覧

goosyun
joiner7 の 新さん
 私の場合、一太郎から、Wordへ乗り換えは、10年ほど前です。
 一太郎マクロを使えるなんて、珍しいですね。
 WordマクロもExcelに比べたら参考文献は少ないのですが、一太郎マクロとなると、なおさら。
 ほとんど出回っていないですから。
 プリンタへの出力までマクロで制御できれば、なかなか便利そうです。
joiner7
参考になります。
古い人間なので一太郎にATOK使いですσ(^^;
一太郎では定型使用の文書はマクロで成形してプリンタを指定してプリントアウトまでやっております。複数台のプリンタがあるので(^^;
ほとんどの方がWordを使ってるのでやっていった方がいいなぁと自覚はしてます(^^ゞ
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