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ようやく、できそこないが完成になりました。実は前回と幾日たっているか記憶はありませんが、前回からの実作業時間は接着の乾燥を含めて一週間しかかっていないのです。要するに気まぐれです。前回からワンステップ進行した完成直前の姿です。銃座に機銃と風防が付き、張線が張られた状態です。
正直に言うと、ネットで「カントZ501」とひくと、見事な同機の完成作品があるのには呆然としました。細部も塗装も地味ながら見事で、一瞬製作をやめようと思ったくらいです。尾部の脚立のようなものが、同じであることから、同じキットの完成品であることはまず間違いありません。正直、地味なオールシルバー仕上げですが、資料の駆使や製作塗装技術などは小生の到底及ぶものではありません。ですから張線の位置などは、この作品によりました。キットの箱絵にも説明書でも張線の位置は分からないからです。
下の写真の右舷の棒が見えるでしょう。小生はピトー管とふんだのですが、キットにもパーツはありましたが、先の完成品の写真とは異なるのです。そこでプラ棒ででっちあげてしまいました。
ところでこの機体、750馬力(*)の単発機なのにやたらにでかいのです。同じ単発でも下のように、翼幅は109の二倍半はあるのです。この109は二千馬力あるから、その違いは驚きです。もっとも109は初期型では600馬力ちょいでしたから、109の進化がすごいとも言えるのでしょう。
写真では分かりにくいのですが、この製作の目玉である、赤いストライプは一部汚れがある以外は我ながら文句なしでした。ストライプの上に赤丸を塗ったのですが、普通、モデラーなら、赤丸の中にストライプの線が残るだろうと気になるところです。ところが、時間がたって消えたと見えて、目視でもよほど注意して、ようやく線が見えるかどうかの程度になったのは不思議です。ですからネットの完成品に比べて威張れるのは、これだけです。
銃座は銃架と弾帯が一体となった奇妙なもので、どう取り付けていいか分からないので、銃座の穴に「銃手の邪魔にならない」ような横棒をつけて、その上に乗せました。ちなみに、下のように、赤丸のついたストライプのすぐ内側のとなりのストライプとの間隔が他のカ所と違いますが、これは説明書の図面を極力忠実に再現した結果で、故意ですので。
プロペラも塗装がシルバーとしか指定があるだけなので、ネットの見本に従って裏面だけ艶消し黒である。
爆弾ももっともらしくぶら下げたが、爆弾架が骨組み構造の都合で30度位傾くと言うできになってしまった。主翼支柱の途中が爆弾架になっているとは爆弾を取り付けるまで気づきませんでした。大事な工程なので、気付いていたら、やたらにこだわって、出来上がらなかったかも知れません。
ネットの見本には箱絵にもない張線がしてあるので、とにかく真似て全部張りました。そもそも水平尾翼上面の4本の張線などを含めて、説明書には張線の指定など何もないのです。ネットの見本でも張線は案外太いので0.4mmプラ棒でごまかしたが、少しも太すぎの感じがないのです。図体がでかいせいでしょう。
主フロートは台車に支えられているが、台車とフロートがヒッタリなじむので、接着しなくてもくっついてきます。
下の写真でわずかに分かるが、ストライプはうまくいったが、何せ、国籍標識の白から、ストライプが透けて見えるのは、いかんともできないのです。
まあとにかく、完成はすまいと思った機体だが、ネットの見本のおかげもあって、完成したのは有難いというしかありません。イタリア機のゲテモノかもしれないが、作ってみれば、箱絵に騙されて作って良かったと思う次第です。
資料(*)ミリタリーエアクラフト1994.11号 第2次大戦 フランス/イタリア機
支柱だけでも組み立てる時の前後の傾き、機体に
平行と組み立て治具が、必要です
単発で銃座が3カ所、109に比べて大きさが
よくわかります 紅の豚に出てきたのかな?
カタリナ飛行艇に相当する機体ですが、劣性能と貧弱な武装では問題外です。ちなみに紅の豚には出てこないと思います。紅の豚は、実際にありそうでも、実際にある機体は登場しないようですので。塗装のバリエーションが豊富なのですが、組み立ての難度からして製作をお勧めできません。実は小生の作品も、ごまかした失敗が山のようにありますので。
カントZ501、興味深い機体ですw
これはイタレリ製でしょうか?
戦闘には全く不向きですが、これに乗って地中海を遊覧するにはもってこいではないでしょうか‥ある意味イタリア人は天才です!!
1938年の時点で最大速度250km/hというのはのんびりしています。まさに遊覧飛行機です。
九七大艇と同じ機体構成ですが、こんな複雑な支柱構造にした意味がどうしても分かりません。胴体とエンジンの接続支柱はごついのですが、実機写真を見ても後方から見ると、案外華奢で優美です。どうもイタリア人とフランス人の設計センスは優雅ですが不可解です。