意外に言われないのだが、ベアキャット(F8F)と疾風のスペックは案外似ているのである。これはベアキャッとが小型軽量を第一とした結果、小型軽量な日本機に似た、という結果による。表のように、全長全幅はともかく、翼面積はむしろベアキャットの方が大きく、重量は重いから翼面荷重は似たようなものとなっている。
最大速度は、疾風を米国でテストした値を比べれば、ベアキャットの方が速いものの、ともに700km/h弱で大して変わりはない。疾風が日本側の測定値を上回ったことは、燃料のオクタン価に起因すると説明されているが、それだけのことか小生には疑念がある。
というのは、計測時の燃料や弾薬などの搭載量が日米でどのように設定されているかわからないからである。ここで敢えて疾風の最大速度を米国での計測値を記載したゆえんである。欧米の機体を日本でテストすると、カタログデータを下回り、ガッカリさせられることがままあったからである。日本国内ですら、陸海軍でテスト時の搭載量の規定に差があると証言されている。なおベアキャットの最大速度は水噴射の緊急出力によるものと考えるのが自然である。
ベアキャットと疾風・出典はいずれも文林堂の世界の傑作機
全長(m) 全幅(m) 翼面積(㎡) 全装備重量(t) 離昇出力(HP) 最大速度(km/h)
F8F-1 8.38 10.82 22.67 4.26 2,100** 698/6,050m
疾風 9.74 11.3 21.0 3.77 2,000 689/6,100m*
*日本航空機総集(中島編)による米国での試験値
**2,450HP(水噴射,2,930m)
キットは72であるが疾風はハセガワでベアキャットはどこのか忘れたかが良いものである。
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こうやって見るとベアキャットはさすがにずんぐりしている。全長が特に短い。
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疾風は漢字のデカールを使ったが意味不明である。洋もののデカールを面白半分に貼ってしまったせいでしょうか。ドロップタンクはキットの指定でブルー系を使ったが、今では疑問がある。
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ベアキャットは前述のように全幅が小さいくせに主翼面積が大きい。艦上機のゆえか。
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疾風は縦横ともにすらりとしてスタイルにバランスが取れている。誉エンジンのスリムさのゆえんか。はたまた中島独特のアスペクト比が大きく、テーパーのきつくない主翼のゆえか。
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さて年も暮れます。今年最後の投稿にさせていただきます。
最大速度は、疾風を米国でテストした値を比べれば、ベアキャットの方が速いものの、ともに700km/h弱で大して変わりはない。疾風が日本側の測定値を上回ったことは、燃料のオクタン価に起因すると説明されているが、それだけのことか小生には疑念がある。
というのは、計測時の燃料や弾薬などの搭載量が日米でどのように設定されているかわからないからである。ここで敢えて疾風の最大速度を米国での計測値を記載したゆえんである。欧米の機体を日本でテストすると、カタログデータを下回り、ガッカリさせられることがままあったからである。日本国内ですら、陸海軍でテスト時の搭載量の規定に差があると証言されている。なおベアキャットの最大速度は水噴射の緊急出力によるものと考えるのが自然である。
ベアキャットと疾風・出典はいずれも文林堂の世界の傑作機
全長(m) 全幅(m) 翼面積(㎡) 全装備重量(t) 離昇出力(HP) 最大速度(km/h)
F8F-1 8.38 10.82 22.67 4.26 2,100** 698/6,050m
疾風 9.74 11.3 21.0 3.77 2,000 689/6,100m*
*日本航空機総集(中島編)による米国での試験値
**2,450HP(水噴射,2,930m)
キットは72であるが疾風はハセガワでベアキャットはどこのか忘れたかが良いものである。
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こうやって見るとベアキャットはさすがにずんぐりしている。全長が特に短い。
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疾風は漢字のデカールを使ったが意味不明である。洋もののデカールを面白半分に貼ってしまったせいでしょうか。ドロップタンクはキットの指定でブルー系を使ったが、今では疑問がある。
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ベアキャットは前述のように全幅が小さいくせに主翼面積が大きい。艦上機のゆえか。
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疾風は縦横ともにすらりとしてスタイルにバランスが取れている。誉エンジンのスリムさのゆえんか。はたまた中島独特のアスペクト比が大きく、テーパーのきつくない主翼のゆえか。
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さて年も暮れます。今年最後の投稿にさせていただきます。
年末、超多忙でコメントできずに申し訳ございません。来年、どんなキットが登場するのか楽しみにお待ちしております。
良いお年をお迎え下さい。有難うございました。