実はGanponさんの島風に刺激されて、タミヤの矢矧を買ったのですが、ストックしている完成品をチェックしたら、何と大昔に造ったものが出てきました。その上、例によって未完成の出来損ないですが、それを紹介します。
実は矢矧に惚れ込んだのは、丸スペシャルNo.5 「軽巡阿賀野型・大淀」にあった、下のカラー図です。当時の日本軍艦にあっては、すっきりした艦橋と全体的にバランスのとれたのがよかったのです。
せっかくキットを買ったのに、とがっくりしていると妙なことに気付きました。小生の作るのはほとんど飛行機ですが、若い頃から軍艦のプラモの艦橋の処理に何となく違和感を感じていました。というのは昔の大抵のキットは、戦艦のパゴダマストはインチキで、小型艦にしても、艦橋の窓が凹んでいるだけで、そこを黒塗りして胡麻化すのが、何となく実感を損ねている感じがしていたのです。
さてそれで、艦橋の修正を考えてみました。まず艦橋の窓の部分をごっそり切り抜き内部は艶消し黒を塗ります。そして伸ばしランナーという奴で、0.1mm~0.2mmの棒を作り、均一な太さのものを集めて、艦橋の窓枠の部分にシンナーで取り付けます。というわけで上のような艦橋の出来上がり。こうすれば窓ガラスがあるように、艦橋の反対まで透けて見えます。乗組員や器具でも入れたらよいのでしょうが、そこまで器用ではありません。これらの改造はもちろん大昔の仕事で、今は何もいじっていません。
今はいい時代で日本戦艦のパコダマストは正確に再現されているし、艦橋の窓は、エッチングパーツや透明部品があります。小生、プラモ仲間がいないので自前で勝手に考えましたが、、その昔同じことをした人は珍しくないと思います。
実際には二、三、駆逐艦の艦橋でやってみて、自信がついたので、矢矧でやってみたわけです。
タミヤの新金型のキットとどこがどう違うのか、全くチェックしていませんが、軍艦素人の小生にはさっぱり分かりませんが、マストなどの細かい部分が未完成なのはみえみえです。
この後は、タミヤの新キットで補足してお終いにするつもりです。もちろん張線はしません。張線をすると、模型としては相当見栄えがするのは分かるのですが、保管の雑な小生はすぐ壊してしまう、というのは言い訳で、単に技術がないだけです。艦船モデラーから言うと手抜きだらけですが、小生としては十分楽しめます。軍艦モデラーの方々には申し訳ないのでが、手摺りその他のエッチングパーツによる精密化が艦船模型を小生のような素人には縁遠くしている、といったら言い過ぎでしょうか。
寂しいので駆逐艦、重巡で護衛したくなりました。
艦船のエッチングパーツは手に負えないので 手すり
等はもうグチャグチャになりました これがエッチングに
馴染めなくなったようです。 最近はぜんぜん作っていません。