マクロスライド初適用(0,9パーセント)と払い過ぎ調整(0,5パーセント)により今年4月から年金は0,9パーセント増となる。対象は国民年金、厚生年金、共済年金など受給者約4000万人に適用される。一人当たり金額にしては大した額ではないが、4000万人に精神的には大きな衝撃を与える。4000万人は大多数確実に節約に向かう。一方大企業で好調な場合は賃上げに向かうだろうが、そうでない場合は容易には賃上げに向かわない。特に中小企業、地方はまだまだ賃上げどころではない。老人たち4000万人に加えて中小企業、地方の人々が消費増大に向かわなかった場合、安倍首相の構想は挫折する。首相の次の矢は何だろうか。
昔は町中に野良犬や野良猫がうろうろしていた。犬取りといわれる人たちが町中の野犬を捕獲していた。捕獲された犬たちは殺されていた。今は野良犬も野良猫もほとんどいなくなり、犬取りもいなくなった。犬、猫は家庭に飼われ、人間となかよく暮らしている。保健所は相当の理由がなければ、引き取って処分することをしない。犬猫にとって良き時代になったように思う。しかし、犬猫も老いる。老いると人間と同じように老衰し、病気になる。最近町中を老いた飼い主と老いた飼い犬とがとぼとぼ歩いているのをよく見かける。人間の老齢化だけではない。犬猫の老齢化も大きな問題となってきている。人間なら国、地方公共団体、社会も懸命にその対策に努力するが、犬猫となればどうだろう。犬猫にとって幸せな時代が到来したと思う反面、不幸な時代がやってきているのかもしれない。
世界主要都市圏の災害リスクランキングは、東京横浜圏が第一位、大阪神戸圏が第四位、名古屋圏が第六位。数百年に一回の地震、例えば東日本大震災のようなマグニチュウド(M)9級の地震では、東京横浜で圏内人口3710万人の8割に当たる2940万人が死傷、避難など深刻な被害を受けるという。東京横浜、大阪神戸、名古屋のいずれにしろ、近々大地震が起こる可能性は随分高い。もし起これば東日本大震災の比ではない。日本は確実に沈没する。早急にその対策を講ずるべきであるが、それには時間がかかる。その割には動きが鈍すぎる。早ければ明日にでも起きる危機である。