これまでの結果から、
RGB画像は荒くてもL画像が解像していれば良い
ということがわかりました。
しかし、いったいどこまで許容できるんでしょう?
ということで検証してみました。
元画像はこのM20を使います
これをモノクロにして
このモノクロ画像をL画像、SI9でカラーの元画像を
ソフトビニングしたものをRGB画像として、
徐々にビニングサイズを変えてL-RGB合成してみます。
Bin2 元画像2037×2062を1018×1031にしたものと合成
Bin2のRGB画像
L-RGB合成後
この段階ではまだ全然違いが判りません。
Bin4 元画像2037×2062を509×515にしたものと合成
Bin4のRGB画像
L-RGB合成後
Bin4でもまだ全然大丈夫です。
Bin5とか6とか試してみましたがあまり変わらないので
思い切って1/10にしてみます。
Bin10 元画像2037×2062を203×206にしたものと合成
Bin10のRGB画像
だいぶモザイクっぽくなってきましたがどうでしょうか?
L-RGB合成後(Bin10)
なんとこれでも全然OKです!
さらに1/20
Bin20 元画像2037×2062を101×103にしたものと合成
Bin20のRGB画像
さすがにこれは・・・・
L-RGB合成後(Bin20)
良く見るとちょっと微妙に色が薄くなってきてはいますが、
拡大してかなり良く見ないとわかりません。
まだまだいけます。
Bin40 元画像2037×2062を50×51にしたものと合成
Bin40のRGB画像
いくらなんでもこれは!
L-RGB合成後(Bin40)
まじですか!?
星の色はだいぶ薄くなってきていますが、星雲自体はまだいけます。
Bin80 元画像2037×2062を25×25にしたものと合成
Bin80のRGB画像
なんだか星ナビのあぷらなーとさんの連載ページで見たような
画像になってきましたよ。(25×25ピクセル・・・)
L-RGB合成後(Bin80)
・・・
さすがに色は薄くなってきましたが、(星はほぼモノクロ)
この画像だけ見せられればこれもアリかもしれません。
しかも、RGB画像が思いっきりブロック状にカクカクしているのに
合成後の色がカクカクしていません。
なんでかと考えてみましたが、おそらくステライメージ9の
L-RGB合成は、合成時にL画像と同じ画素数まで補完してから
合成していると思われます。
(バイリニアとかバイキュービックとか補完を選択するようになっているので)
ちなみにBin80を元画像の画素数まで補完するとこんな感じに
なりますが、これとL-RGB合成した画像はBin80と合成したものと
ほとんど同じ状態でした。
で、各Binの画像を中央部だけ切り出してみましたが、
拡大してみてもBin10くらいまではほとんど違いが判りません。
結論
対象の星雲だけなら
RGBが1/10くらいの解像度でもおK
ただし星のサイズが合わない等の問題は出ると思われるので、
同焦点距離であればRGBをBin2とかBin4くらいで撮影して、
ファイルサイズ軽い、コンポジットが早くて良い
ってあたりがハッピーかなと思いました。