なにか天体の写真を上げたいところですが、
全く撮影できていないので私のやっている
画像選別方法について説明したいと思います。
(需要あるのかわかりませんが)
私は自動導入ドブソニアンで短時間露光×多枚撮影をやっていますが、
10秒と短時間しか露光できないため、撮影枚数は1対象300枚程度
(多い時は500枚超)になります。
また、元々眼視観望用の望遠鏡なので、追尾精度が悪く、
風にも大変弱いので、500枚撮影しても使えるのが200枚とかザラです。
このため、撮影した画像を全部そのままコンポジットしたのでは
ブレブレの画像になってしまいます。
(こんなのがいっぱい入っている・・・)
こういう画像を除去するために選別が必須になりますが、
今はすべて手動で目視選別しています。
当初ステライメージの「ガイド状態で選別」を使っていたのですが、
どうもガイド状態の数値とブレの状態が合っていません。
おそらくオートガイドした星像などのもっとシビアなブレを判別
していて、DOBのとんでもなくぶれた画像はうまく認識しないの
かもしれません。
Webで見るとPixinsightなんかではもっと良い自動選別機能が
あるようなんですがちょっと今は手が出ません。
ということで、
私が手動選別をどうやってるのかについて
説明したいと思います。
ソフトはステライメージで、処理にはコンポジットパネルを使います。
(DOBの画像はフラットもダークも当てずコンポジットするだけなので)
ミルトルの画像を処理するときは別ですが。
①画像読み込み
まず普通に画像を読み込みます。
SI8までは一度に299枚までしか読み込めず、それ以上読み込む場合は
一度読み込んだ後再度+ボタンを押して追加で読み込む必要がありましたが
SI9になってからは一度に500枚でも読み込めるようになりました。
(それ以上は試していないので何枚まで可なのか判りませんが・・・)
②一番下の画像に移動
画像が全部読み込まれたら一番下の画像に移動します。
下から上に送って行った方がやり易いのでそうしていますが、
別に上からでも構いません。
③ピクセル等倍ボタンを押す
画像を選択すると上の窓に画像が表示されるので、
左側のピクセル等倍ボタン(赤丸のやつ)を押します。
押すと画像がピクセル等倍まで拡大されます。
④画像確認
キーボードの上下キーで上に1枚づつ送りながら星が流れていないか
目視確認します。
↑は流れていない画像ですが、
流れている画像↓を見つけたら止める
⑤画像選別
左下のライト画像一覧の流れているコマの左側のチェックを外す
(赤丸)
これを全部の画像でチェック。
いつも2回くらい繰り返してます。
⑥全部チェックが終わったらコンポジット実行
チェックをはずした画像はコンポジットには使われないので、
選別した画像だけでコンポジットできました。
流れている画像が多いと多少星像が変形していても甘々になったり
もします。
また10秒露光の繰り返しなので画像を送っていくとシーイングで
星が大きくなったり小さくなったりするのが良くわかります。
本当に星が小さいのは50枚に1枚くらいしかないので、
5000枚くらい撮影して星の小さい画像だけを集めて100枚コンポジット
とかやってみたらきっとすごいんだろうなーと思いますが、
さすがにその気力はありません。
(これが本来のラッキーイメージング)
まあ64GBのUSBに全部入りきらないですし、現実的ではないと思いますが・・・。
将来惑星のように動画で撮影して上位10%をコンポジットみたいな
処理になれば違うんでしょうけれど。