私の愛機は8cmMARK-X

コロナによる引き籠りを機にスタートしたブログです。古い手持ち機材も含め、超アマチュア的に天体写真撮影を楽しんでいます。

15cm自作反射望遠鏡

2021年01月31日 | 天体望遠鏡
先週末注文していたエアブロー用”強力エアダスター”が配送されてきて、この週末を利用して埃だらけの自作望遠鏡をメンテ。


10年は部屋の隅に立て掛けたままにしていただろうか。恐る恐る反射鏡を覗いてみるとやはり埃だらけ。一度は再メッキした鏡面もそろそろへたっているだろうが一度掃除するだけして今後を考えてみたい。

中性洗剤で表面を撫でるように注意深く洗浄後、エアダスターで水滴を周囲に向けて吹き飛ばす。表面の様子を見てみると主鏡の方はそれほど劣化が感じられない。ただ斜鏡は中央部に焼けムラのように反射率が低下している様子がわかる。とりあえず実際に夜空を覗いてみて判断すべくメンテ継続。洗浄を終えた鏡面に光軸調整用センターマークも接着。


この主鏡は有効径156mm、厚み30mmのパイレックスガラスでそこそこ重い。この反射鏡は自分で磨いたもので、既に40年以上前に大学受験を控えていたにもかかわらず、気分転換と言い訳しながら部屋で硬いパイレックスをカーボランダムでゴリゴリやって制作したものだ。

キング商会から木辺成麿氏に師事されていた苗村氏監修として発売された自作キットである。制作の際には木辺氏の”反射望遠鏡の作り方”を主に参考にしていたが、わからないことが有ると苗村氏に実際に電話したところ何度も親切に教えてもらえた。当時は大らかで、天文ガイドの”私の愛機コーナー”や”求む&譲るコーナー”でも自宅住所が満載で、容易にコンタクトが取れた。話はそれるが、ドライアイス冷却法で素晴らしい星雲写真を撮られていた古田俊正さんに一度手紙を出したところ、M33とM51の写真が同封されて返信をいただいて感激したものだ。

斜鏡はアストロ光学の短径45mm、接眼部はビクセン製、ファインダーはORION製50mm×7倍。その他はほぼ自作したものだが、高校生時代のオリジナルではなく、20代にアルミ製にリニューアルしたものだ。初代は近所の板金屋で鏡筒を丸めてもらったり、ベアリング入りの木製の架台も制作し、タンジェントスクリュー式の水平微動など受験勉強以上に意欲的に取り組んだものだ。ただ木製で重いわりに微振動が多く、天体観測は我慢も多かった。

一通り鏡面洗浄、鏡筒の掃除を終え、光軸調整も終えると日も暮れかけている。何とか星空チェックまで本日中にやっておきたい。
以前にMARK-Xへの接続板を制作していたため、とりあえず搭載してみた。

赤道儀では扱いずらい鏡筒ではあるが、思いのほか光軸が合っていて気持ちが良い。が、風がありシ―イングは相当悪くリゲルの伴星もトラペジウムE,Fも見えない。後日またじっくりとパフォーマンスチェックを行いたい。
接眼部にガタが発生していて、繰り出しと共にドローチューブが波打つように動いてしまう。交換も要検討である。





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