私の愛機は8cmMARK-X

コロナによる引き籠りを機にスタートしたブログです。古い手持ち機材も含め、超アマチュア的に天体写真撮影を楽しんでいます。

タカハシ製作所 FS128

2020年04月22日 | 天体望遠鏡
 MARK-Xの兄貴分にあたるこの望遠鏡は20年近く前に購入したもので、D=128mm, f=1040mmのF値が明るめの高橋製作所のフローライト屈折赤道儀である。

 たまたま日曜日の午後に水道橋にあった誠報社に車でフラッと立ち寄ったおりに、衝動的に買ってしまった望遠鏡である。その当時は、仕事で米国の駐在を終えた帰国直後の頃で、アメリカの暗い空のもと、16インチ(40cm)のドブソニアンを購入し、大口径の集光力を存分に味わいつくした後だった。しかし所詮ドブソニアンで、そのイメージのシャープネスに関しては大いにストレスを感じていた(最近のドブソニアンは驚くほど光学系がしっかりしていることに驚く)。それゆえ天文マニアの悲しいサガで、次はフローライトの大口径が欲しくてたまらなくなっていた。

 店内に入るとタカハシの150mmフローライトと128mmが展示されていた。シュミカセもあったが、イメージのシャープさに飢えていた当時の私は、あくまでもフローライト屈折にこだわった。
 お店のスタッフも親身に相談に乗ってくれ、さんざん悩んだ挙句128mmにすることにした。150mmとなるとかなり大きく、それなりの架台も必要となり据え置きが半ば前提となったためだ。都内の自宅だけの使用では半分宝の持ち腐れになるような気がして、空の暗い土地への移動も考えたかった。それゆえ赤道儀も多少力不足の感じはしたがEM-2に載せることに決定。

 買うと決めたらすぐにでも使ってみたくなり、ステーションワゴンに乗って来ていたため、その日に持ち帰ることにした。 梱包準備で待っている際に色々店内を物色しているとTeleViewのRadian3mmを発見。フローライトと300倍超のTelViewでみる土星や木星の惑星面を想像し、mustアイテムの気がしてならず、思わずこれも同時購入し、自宅での惑星観望が待ち遠しくていてもたってもいられなかった。

 1970年代に65mmの三枚玉セミアポを皮切りに、フローライト屈折望遠鏡でTAKAHASHIブランドは確立された。当時はとても高価で手が出せない代物だったが、ついに128mmのフローライトが入手出来た喜びが、その鏡筒のずっしりとした重みを感じながら湧き上がってきたことを覚えている。





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