
Падение метеорита возле Челябинска 15.02.13
毎日新聞 2月16日(土)11時26分配信
ロシアのチェリャビンスク市の文化会館前には隕石落下の衝撃波で破損したガラスが散乱していた=2013年2月16日午前3時10分、田中洋之撮影
【チェリャビンスク(ロシア中部)田中洋之】隕石(いんせき)落下で約1200人の負傷者を出したロシア中部チェリャビンスク州の州都チェリャビンスク市は、15日深夜から16日未明にかけて氷点下15度に達する厳しい寒さに見舞われた。今後1週間の予報では最低気温が氷点下10度を切る日が続く。隕石落下の衝撃波のため多くの建物で窓ガラスが割れており、市民が寒さで体調を崩すなどの「2次災害」も懸念されている。
【写真】凍結した湖に空いた、隕石の落下点とみられる大きな穴
市中心部の文化会館では、正面入り口2階のガラス部分がほとんど崩れ落ち、バラバラになった破片が氷結した雪に混ざって地面に散乱していた。タクシー運転手のコースチャさん(47)は「建物の被害が多すぎて修理が追いつかないようだ」と話した。
市内でガラス窓の修理を請け負う業者には工事依頼が殺到。ある業者は「隕石が落ちたあと電話が鳴りっぱなしだ。土・日曜(16、17日)の週末は休みなしで仕事をすることになる」と話した。市当局は隕石落下の被害で割れた窓ガラスの修理費を市の予算から支出することを決めた。
チェリャビンスク州政府は、学校などの公共施設を18日から平常通りに運営できるよう優先的に修理を進めている。一方、民家や集合住宅は後回しになっているのが実情だ。地元にはガラス製造工場があり、必要な量を供給できるが、窓枠の大きさに加工したり取り付け工事をしたりするための人手が不足している。このため、全ての建物のガラスを修復するには「1週間くらいかかる」(ユレビッチ州知事)とみられ、当面はビニールシートなどで緊急の防寒対策を施したうえで順次ガラスを入れていく方針だ。
一方、市民の中には公費で修理してもらおうと古くなった窓を自分で割る悪質なケースもあるという。
15日の隕石落下時には、閃光(せんこう)で周辺が一瞬明るくなり、直後に大きな爆発音が響いて衝撃波が建物を襲った。市内では携帯電話が一時使えなくなった。だが電気やガス、暖房は正常に稼働しており、都市機能には大きな影響が出ていないという。
ロシア中部に落下した隕石とみられる物体に関連して、NASA=アメリカ航空宇宙局は、小惑星が上空20キロ前後で爆発し、その威力は広島型の原爆の30倍以上に上るとみられることを明らかにしました。
これは、NASAが15日夜に明らかにしたもので、観測データをさらに解析した結果、大気圏に突入した小惑星は直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、上空20キロ前後のところで爆発したとみられるということです。
爆発の威力は、広島型の原爆の30倍以上に相当するおよそ500キロトンで、その爆風と衝撃波によって地上の建物の窓が割れたり扉が吹き飛ばされたりといった被害につながったとみられています。
また、小惑星は火星と木星の間にある無数の小惑星がある領域、いわゆる「小惑星帯」にあったとみられていますが、NASAでは「100年に1度という極めてまれな事態だ」だと説明しています。
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