とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

新年あけましておめでとう

2025-01-01 18:02:00 | my work
今年もこのブログはサーフィン多めでお送りする予定でおります笑

「真面目に仕事してます」
なんて書いたってつまんないじゃん。
多分日本Top10くらい真面目にやってますよ。
そんな私はどんな人なのか、それはサーフィンに詰まっているのだ笑笑

ハイ、という訳でサーフィン時々仕事のブログをどうぞ暖かい目でご覧ください。

下手クソなサーファーだって、有り余る愛が全てをカバーするのです笑
海で会って「え?こんなもん?」と思ってください。そんなもんですから笑笑

仕事は色々守秘義務もあるんで上げにくいんすよ。

今年も皆さまどうぞよろしくお願い致します!

Tiger toe Ⅳ エピソード2

2025-01-01 17:56:00 | surf



3Day
波は前回とほぼ同じ。少しまとまり切らずわちゃわちゃしてるものの、まーまー胸肩あるかな?のサイズ感。

ロール+Vボトムなので、わちゃわちゃしているといつもユラユラして安定感に欠けるなぁ…
とはいえ以前より盛り上がるAフレームに引っ掛けて走らせられるポイントが掴めて来た。
何処まで行けるのか試しながら、ソリッドな場所でパーリング覚悟でレイトテイクオフ。いつもなら板の長さや幅、浮力でパーリングするタイミングで、際どいながらもテイクオフが出来た。
ショートボーダーの友人が横で見ていて「今のが刺さらないのはショートだけですよ!あれ行けるとかなり乗れる幅が広がるっすね」
と言う場所でもタイミングが掴めて来た。
やっぱり、いつもの板とは考え方を変えた方が良さそうだった。

その友人にも乗って見てもらった。
板の浮力に戸惑ってはいたものの、やはりすんなり乗れる所を見るとショート寄りな板なんだろう。
彼も「これ丸いショートっすね、機敏だし、浮力もあるから色々な場面で乗れそうっすよ。ただ、インサイドで当て込むのはボリュームあり過ぎて怖いっす笑」
「フックフィンもホールド感があって楽しいですね、この板はなんか中毒性があるっす」
と。

そんな話の後、私はエリスのエッジ7'0に乗り換えて見た。
パドルはいつもより早く感じ、テイクオフは8倍余裕に思えた笑
やっぱりエッジボードすげ〜!と心がなびく笑

4Day
胸肩、セット頭。
少し潮と合わず早めの波。掘れ気味のワイドの中に選べば良いのもありそうだった。

また左へ流されながらバカバカ喰らいアウトへ。
パドルの姿勢も重心も大体読めて来た。
意外といいかもしれない。

タイミング良く、早いながらもパワーのある波で2.3本乗る。
テイクオフのタイミングもワンテンポ手前でも走る場所が見えて来た。
気持ち余裕を持って高速ブレイクを横っパシリ。
ロッカーを使いアップスが軽快に出来る。テンポに乗れば板はかなり早い。
これは良いぞ。分かって来たらかなり楽しい。
クローズする手前で急にターンして見ても、反応は良いし、フィンのホールド感も最高だ。これで立ってるフィンだったら抜けていくだろうけど、そんな気もしない。

テイクオフはもう安心。
波のチョイスを気にして色々試してみたあと、一番のサーフバディに乗ってみてもらった。アウトで彼のライトカイトと交換すると「いや!オレこれ無理かも…これなんか変だよ笑」「ロッカーあるし形も変だし、幅狭すぎない?笑…テイクオフ出来ないかも…」と話した。

オレはライトカイトで来た波にちょんと合わせ余裕のテイクオフ。
この板はマジでヤバいな。なんでも乗れちゃうなー、と早い波を駆け抜け、隣のピークでバディがどう乗るか見ていた。

どうやら本当に乗れなさそうだ…笑
心配になって波待ちしているとコッチにパドルして来た。
「どうー?」と聞くと「ごめん無理。オレはライトカイトが良いや」とすぐに帰って来た笑

「これはね、ケンタローくんみたいな高額なお布施を払って修行をする選ばれた修行僧の為の板だからオレには無理です笑」
と言っていた笑

30年以上サーフィンをしていても無理なんだ。やっぱりこれはじゃじゃ馬なんだな笑

その日はその後Beauのシングル7'0に乗り換えてみた。
テイクオフは安定して早いし操作性も抜群。やっぱりいつ乗っても出来のいい子だった。
インサイドでクローズするチューブに突っ込んでその日は気持ちよく終わり。

修行僧の板は私を引き上げてくれるみたいだ。

その日アンドリューに連絡をした。
乗れなかった事も正直に。

彼からのメッセージは私の大切な宝物だけど、この板の事をちょっとだけ。

「この板はトムと私の知識と経験を注ぎ込んでいます。誰もが簡単に乗れるサーフボードを作る事は簡単な事です。ですがトムは新しい感覚を味わいたいと考え作りました。何より出来上がったTiger toeを彼は気に入っていました。
君が彼より上手くない事を理解しながら、世界1のサーファーと同じ感覚を味わってもらいたいと、考えて私は作りました。
最初にうまくいかなかった時、諦めなかったあなたを私は誇りに思います。ありがとう」

だいぶ抜粋してますが、彼はかなり長いメッセージを私に送ってくれました。
それは私にとって、とても素晴らしい経験です。
修行僧としてまだまだ未熟者ですが、この板を乗りこなしてみたい。そしていつかトムカレンが日本に来ることがあったら会いたいのだ笑

アンドリューも「次日本に行く時に乗らせて欲しい」と付け加えていました。

誰もがこんな体験が出来るわけでは無いと思います。
ただの遊びのサーフィンのアンダーグラウンドな側面を彼はずっと続けています。
そこに触れて楽しめている事を私はちょっとだけ誇りに思うのです。
上手いとか下手とか、そんな事じゃなく「お前なら分かってくれるよな?」と感じるやりとりが、私の好きなサーフィンなのです。

多分Tiger toeが私にフィットした時、もっとサーフィンが好きになってると思うんです。
だからちょっとだけこの板に時間を使って向き合いたい。
それが出来たらまたアンドリューにメッセージを書いて送ろうと思います。

これもまたハンドシェイプの魅力。
高い意味がそこにはちゃんとあるんじゃないかな。

やっぱりサーフィンは楽しいな。

アンドリューに出会えて良かった。