とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

頑張っていたかどうか。

2019-06-19 19:04:22 | my work

今回はたまにお送りします、語りの回です。

長男が今年から中学にあがりまして、今までなかった学力テストってものに苦悩しております(笑)

自分が何をしていたかそれが形になるのが学力テストの意味なのかな?

自分は学生時代に胸張れるほどいい点取ったことないですけどね、長男は自分から「中間テストは全教科100点を目指す」って言ったので発破かけました(笑)

結果は良くもなく、悪くもなく(笑) 私としては点数を取ってもらいたいわけじゃなく、自分で言ったことは近い形にしてもらいたいので言いたいことはハッキリといいました。

次に向けてどうするのか、どういう方向で臨むのかね。

 

「頑張ったかどうかは、今じゃないの。誰かが見てくれてる未来にしかないんだよ」と教えてあげました。

 

出来なかったり、やらなかったり、人は色々と「俺は頑張った」「頑張ってるのに評価が低い」なんて言います。 でも本当に頑張っていたら気づいてくれる人が出てきます。そう思って仕事をしてきました。

 

親方に引っ付いていた時に親方が教えてくれたんですよ。

「とにかく一生懸命やりなさい。給料が少ないとか、不平不満を言うのは仕事が出来てから。本当に仕事が出来たら、勝手に評価されるから」

 

この人を信じてやってみようと思ったから言われるがまま、黒いものも白です!と(笑)目を瞑って、頑張ってるかなんて考えないでやりましたね。 給料も3年やって一日9000円だったかな?別に楽しかったし、すくねーなーとは思ったけど、文句言いたいほどの不満は無かったですよ。 でも、とある日親方が「今一日いくらだ?」(給料は親方の兄の社長が決めていたんです)と聞かれ「9000円です」と言ったら「今すぐ会社に戻れ、お前はもっと貰ってもいい」と社長に話付けてくれたんですよね。

次からポーンと上がりましてね。その時「頑張ってたんだな」と気づいたんですよ。

結局、頑張ったかどうかなんて、自分自身が判断することじゃなくて、誰かが未来で判断してくれることで、今はただ正直に向き合って一番いい方法を考え続ける。ってのが大工3年目に気づいたことなんです。

独立してからもずーっと同じですし、初めて自分で設計施工した家を建てた後思ったことは「これで誰からも受注が来なければ、俺の頑張りなんて世の中に必要な事じゃないから、またどこかで手間受けしよっかな~」と開き直っていたら、結局今の今まで、ずーっと忙しくさせてもらっているし。

これも結局同じことですよね。

今だって「以前から見てましたよ」って人から声かけて貰ったり、「友達に紹介しました」とかね。

自分の知らないところで誰かが話に上げてくれるって、とても嬉しいですよね。それも頑張ったから、なのかな?

 

親方は昔「いい大工ってのはな、家から30分の仕事が絶え間なく続くもんだ」って教えてくれて、それの意味を考えたことがありました。

今はSNSもWEBもあって、色々な情報が遠くまで伝わる世の中ですよね。

広く広告を出せば、そりゃ色んな所から仕事が来るかもしれない。

でも、それって良いことだとは思わなくて、主治医みたいな関係で家と向き合いたい時に、やっぱどこか遠いことでテンポが狂うというのか、行きにくいタイミングがあるというのか(ふらっとね)、そんなのを思って地道に地元メインで動いて居まして。

やれちょっと顔出せば、出張料だとか、調査費だ、なんて取ったり、細かい手直しも請求したりね。

大きな会社なら座ってる人がいるからね、それも必要なのも分かるんです。

でも、俺が逆の立場ならそんな人にもう一回ちょっとしたことで呼びたくないって思うんですよ。怖いじゃんね。

 

だから、基本ふらっと行ってお金取ることないんです。

そもそもこっちの都合でしか行きませんし(笑)

それが俺の営業費です。宣伝広告費。

無駄な媒体にお客さんから預かった建築費の一部を払いたくないんですもん(笑)

もったいねえし。

そもそもお客さん、そんな使われ方望んでないでしょ。

だから俺はその分で、フラフラ動く(笑)

するとね、その人の知り合いで困った人がいたら「とんかちさん来てくれるよ」って誰かが話してくれるんです。

でまた、ふらっと行って、ぺちゃくちゃ話して、じゃまた!と帰る。友達遊び来た、くらいの感じでね(笑)

嫌いだったらもう連絡こないし、信用できると思ってくれたら、また連絡くるし。

その信頼関係さえ築けたら、みなさんととてもいい関係性で仕事が出来ますしね。

で、また「いいものを作りたい」って向き合ってれば、また誰かが見ててくれる。

 

ね、頑張るって未来でわかるでしょ?

 

地元で働けているのも、そんな動きだからこそ。

でも何年後か、「俺の頑張りが足りなかった」と思う日が来るかもしれないしね。

それも未来でしか分からないから、正直に向き合って進むしかないのです。

 

息子よ。 大人になっても、ずっとそんなもんだ。

 

「ガンバレよ」


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