ホテルローヤル 桜木紫乃 著
これは面白かった。直木賞受賞作
実は桜木紫乃 氏という作家の作品を私はあまり知らない。
でも面白かった。
短編です。
「シャッターチャンス」「本日開店」「えっち屋」「バブルバス」
「せんせぇ」「星を見ていた」「ギフト」
いずれも中年、老年が主人公で、昔輝かしいホテルだった ホテルローヤル
そこでのどこか悲哀の漂う話。
7作品、まあ連動した内容ではあるのだが
「シャッターチャンス」廃墟となったホテルローヤルに忍び込んでヌード写真を
撮ろうという話。セックスをすることに行き詰まりを感じている恋人どうし、
投稿写真で夢見ようとする男、ラストは家族へのあいさつ結婚への道が見えますが
どこかこの投稿写真が影をなげかけます。
「本日開店」これは檀家さんに奉仕する。お坊さんの妻。
お布施の代わりに女性としての奉仕を言われる。奥さん。
なんか現実的にありそうな話で、悲哀が漂います。
「えっち屋」ホテルを引き払うオーナー(女性)とえっちグッズを売り歩く
まじめな営業マンの話。最後、女性が営業マンを誘うが、営業マンは・・・
「バブルバス」中年の夫婦のひとときのホテルの休憩。日常とホテルの
非日常がホテルのお風呂の泡で象徴しています。
「せんせえ」家族崩壊と家出少女、と先生の逃避行
「星を見ていた」これはちょっと異色。働く老婦人にやくざな息子
で逮捕されるラスト。なんか悲しい話です。
「ギフト」最後ホテルの元々のオーナーの話。家族と離婚して恋人と
ホテルをオープンさせる。多額の借金までして、賭けに出る。そして
家族は離婚。恋人とのこれからも不安だらけで終わります。
どの話も日常のありきたりな場面と、夢見るホテルという場所で
人の幻想を描かせる。しかしどこか悲哀な話となる。
最初が廃墟、そしてラストがオープンの起業の話。
ただどの話も、自然的な描写が素晴らしい。いい本でした。
これは面白かった。直木賞受賞作
実は桜木紫乃 氏という作家の作品を私はあまり知らない。
でも面白かった。
短編です。
「シャッターチャンス」「本日開店」「えっち屋」「バブルバス」
「せんせぇ」「星を見ていた」「ギフト」
いずれも中年、老年が主人公で、昔輝かしいホテルだった ホテルローヤル
そこでのどこか悲哀の漂う話。
7作品、まあ連動した内容ではあるのだが
「シャッターチャンス」廃墟となったホテルローヤルに忍び込んでヌード写真を
撮ろうという話。セックスをすることに行き詰まりを感じている恋人どうし、
投稿写真で夢見ようとする男、ラストは家族へのあいさつ結婚への道が見えますが
どこかこの投稿写真が影をなげかけます。
「本日開店」これは檀家さんに奉仕する。お坊さんの妻。
お布施の代わりに女性としての奉仕を言われる。奥さん。
なんか現実的にありそうな話で、悲哀が漂います。
「えっち屋」ホテルを引き払うオーナー(女性)とえっちグッズを売り歩く
まじめな営業マンの話。最後、女性が営業マンを誘うが、営業マンは・・・
「バブルバス」中年の夫婦のひとときのホテルの休憩。日常とホテルの
非日常がホテルのお風呂の泡で象徴しています。
「せんせえ」家族崩壊と家出少女、と先生の逃避行
「星を見ていた」これはちょっと異色。働く老婦人にやくざな息子
で逮捕されるラスト。なんか悲しい話です。
「ギフト」最後ホテルの元々のオーナーの話。家族と離婚して恋人と
ホテルをオープンさせる。多額の借金までして、賭けに出る。そして
家族は離婚。恋人とのこれからも不安だらけで終わります。
どの話も日常のありきたりな場面と、夢見るホテルという場所で
人の幻想を描かせる。しかしどこか悲哀な話となる。
最初が廃墟、そしてラストがオープンの起業の話。
ただどの話も、自然的な描写が素晴らしい。いい本でした。