東京で一番の人気spotは渋谷だと先日書きましたが、お台場にあるデジタルアートミュージアム"Borderless by teamLab"も訪日観光客にとって凄い人気を誇るattractionです。
恥ずかしながらこの仕事を始める前はteamLabのことは何一つ知りませんでしたし、お台場に2018年にできた"Borderless"にも行ったことがありませんでした("teamLab"は東大院生ら5人が2001年に設立したデジタルアート集団。お台場のヴィーナスフォートの隣に恒久的なデジタルアートミュージアム"Borderless"を2018年にオープン、直後に期間限定で豊洲に"Planets"をオープンさせる)。
teamLabとBorderlessについて知ったのはツアーで案内しているお客様に聞かれたのが初めてでした。その後も多くのお客様に尋ねられたり、テレビでも取り上げられるようになり、一度行ってみようと思いながら今に至ってしまいました。
日々お客様に「東京で見逃してはいけない3大スポット」と称して「明治神宮・浅草寺・渋谷」の3つを(個人的な意見で)挙げています。そして「5大スポット」は3つに加え「皇居」とこの「Borderless」を紹介しています。
あたかも何度も行って、知り尽くしたかの顔をしてお客様に薦めるのは後ろめたさがありました。やっと昨日行けたという次第です。
お台場の「ヴィーナスフォート」に隣接している複合施設「パレットタウン」内にあるトヨタのショールーム"Megaweb"を通り抜けると観覧車が頭上に見えます。"Borderless"の入り口は観覧車乗り場のすぐ横にあります(ちなみに観覧車は英語で"Ferris Wheel"と云います。その昔観覧車を作ったジョージ・フェリスという人から取ったものです。北米英語ですが今までFerris Wheelと言って通じなかったことはないので世界的にこれで通じると思います)。
りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩数分、ゆりかもめ「青海駅」とは直結しています。入場料は大人3200円。子供は3才以下は無料。昨日は妻と子供2人と一緒に行ったので6400円。当日入場券はチケット売り場だと売り切れの可能性があるとのことで行きの電車の中でスマホから購入しました。決済完了後メールで送られてくるQRコードをゲートでかざせば入場できる仕組みでした。
3才の娘は怖がりなので、連れて行って大丈夫か心配しましたが目を輝かせて(館内暗くて輝いていたかどうかは実際には不明)喜んでいました。小さな子供でも十分に楽しめます。館内は暖房が効き過ぎなのか電子機器やプロジェクターの熱が篭っているのか暑いくらいでした。入口に無料のロッカー(デポジットで100円玉が1個必要)に上着をしまって半袖姿になっていた外国人が多数いましたが、そういう訳だったのかと後で後悔したほどの暑さでした。
暗い館内には順路や地図、説明らしきものは何一つ見当たりませんでした。同じようなところに戻ってきたと思っても壁や床に投影されているアートは刻一刻と変わっていくので最初は困惑しましたが、"Wonder, explore, discover in one borderless world"と謳っていたように自分の足で歩き、新たなアートを探し当てる楽しさが段々と分かってきました。なんでも受け身がちな日本人には向いていないコンセプトかもしれません。
ここは動植物の塗り絵に自分が塗ったものをスキャナーで取り入れて足元や壁に投影してくれる一画。娘は自分が塗った花が床に現れ、アート作品として動いているのを見て大興奮していました。
昼過ぎに入場して1時間位でいいかな?と当初思っていたのですが私も妻も娘も空腹と時間を忘れて楽しむこと3時間。下の10ヶ月の息子がグズリ始めてきたので出ることにしました。入場料3200円は当初高いと思いましたが存分に楽しむことができました。もう一度時間をかけてゆっくり見てみたいです。
昨日は空いていた方だと思います。お客さんの半数、もしかしたら大半は外国人だったと思います。前述した通り、館内には順路も案内表示もなく、不親切に感じる人、または全てを見て廻ることができたのかを不安に感じる人がいるもしれません。でもこのデジタルアートミュージアムの名前"Borderless"が示す通り、ここには何も境がなく、変化し続け、自由で、訪れる人が自分で探り当てる楽しみが出来るattractionと言えるのかもしれません。そしてこのコンセプトが外国人にウケている理由のうちの一つなのかなと思いました。
これで明日からは晴れて堂々と"Borderless by teamLab"をお客様にお薦め出来るようになりました。