◇綺麗な紅い嘘。。。。◇
日曜の朝と云えば、ボクらの時代とeテレの日曜美術館。
ボクらの時代は様々なジャンルの仲良し三人組の徒然なお喋り。
掘り下げた深~~い中身のある話もあれば、
TV用の差し障りのないペラペラの紙相撲のような話もある。
わざわざこの番組をチョイスした視聴者には、大当たりとハズレの日がある。
ハズレの時は
『あぁ・・・今日は真っ赤な嘘の日かぁ つまんなかったのぉ。。』と_| ̄|○。。
TVで世の中に打って出る人とは、上昇志向の塊でイメージ先行の生き物。
そのことが綺麗な紅い嘘をつくエネルギーになる。
そんな<おいちょかぶ>的なボクらの時代の後に観るのが、「日曜美術館」。
格調高く、きっちっとした雰囲気。
ナビゲーターも解説者も誰一人として、ウソブクような人はいない。
そんな番組に女優/樹木希林さんがゲストに招かれた。
京都現代美術館館長と長い付き合いだという希林さん。
北大路魯山人の器と生き様について語る、、らしい。
NHKだから真面目に話すのか、、
はたまた、ナビゲーターがつまらなかったらテキトウに流すのか、、
希林さんの基準は
「言っても分かんないだろうなぁ。。」と云う感性の部分で判断。。多分ね・・
だからか
樹木希林の生きていることへの思いを感じたことがなかった。
それは2013年3月全身がんと報道されてから4年。
その間、何本もの映画に出演。
2016年は東海TV制作映画「人生フルーツ」のナレーターや
2017年1月には「人生フルーツ」の津端英子さんと居酒屋対談とお宅訪問。
ガン治療を受けてる人とは思えぬほど、仕事の質も高い。。
希林さんは着々と怪物女優へと進化していた。
必然的に
これは絶対観なくちゃ!!となった。
◇白いウソの美学。。◇
で、
やられた…
樹木希林という女優は、
人の数倍も強靭なアンテナで、居合抜きのようにスッと言葉を切り返す。
ナビゲーターの俳優&モデル&デザイナーの井浦新は、
いとも簡単に誘導尋問作戦をカワサレル。
「その手で、私の事を引き出そうとしても駄目よ」と
井浦氏を逆刃刀のような言葉で困らせてみる。
実は、希林さんは白いウソの達人。。だと
他人が興味を示さない、しかも害のないウソをつらつらと言う。
核心部分はいつもはぐらかし、グチャグチャにする。
が、今回は違った。
希林さんの滋味ある深い言葉に目を見張った。
有名になりたいわけじゃない
そこそこ食べられたらいい
持って生まれたほころび
人間としてダメな部分を繕いながら生きていく
仕事をするために生きてるわけじゃない
人間をやっていくための生業としての役者で
そこに執着がない
それは
北大路魯山人の孤高過ぎる生き様が分かるがゆえに、
<生きること>への思いを語ったのかもしれない。
世の中から見れば非常識な魯山人の言動。
美意識の高さからくる孤立への不憫さ。。
そしてそれを表す言葉を井浦氏が引き出した。
「希林さんは常識に囚われないように心がけてることありますか?」
『無いです。
結果的に非常識になってるだけ・・・』
お見事な禅問答のようなインタビューだった??
主役の北大路魯山人の人生や器よりも、
女優/樹木希林の放つ言葉の力が強烈だった。
世に出てくるテッペンを目指す俳優・女優とは異分子。
ブラックホールのように、横に横に世界を広げている女優。
それは白いウソで自分を守りながら、
ほころびを繕うことで広がっていく世界に生きてる。
ワタシの頭に、
テッペンを目指さず、
横の世界を広げて生きてる二人が浮かんだ。
困った・・・
また書くのだろうか。。次回へ
**gumrieへからの返信**
ようまさんへ
登録したいのですが、
私の登録の数に問題があるようなので、お気に入りに入れてあります。
ようまさんも腰痛気を付けてね。
「腰痛探検家」読んで、物凄く姿勢に気を付けるようになりましたよ。
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本文にて。