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シーボルトの黒と白。。スパイ大作戦?!と鎖国と日本初の女医誕生~

2017-06-01 13:32:03 | 


帯表紙:長崎出島の風景
    シーボルトは四季折々に色どりを変える風景の美しさに魅せられた。
    日本中の植物を取集し阿蘭陀に持ち帰り、
    樹々の種類が単調なヨーロッパで繁殖させることに成功。
    日本のような豊かな美しさをヨーロッパに広めようと試みた。


初代将軍/徳川家康は、健康マニアなのは有名な話。。
しかも漢方に詳しく、家康専用の薬草園を所有。
自ら調合し服用していたほど。

彼の食事は質素そのものだが、
お酒は毎日一合程度を嗜む。

当時のお酒は灰を防腐剤に使い、アミノ酸が豊富で滋味なもの。
適度なお酒は<百薬の長>と捉えていた。

何もかも手に入れた家康の願いは一つ、健康長寿。。
だが、性格的に疑り深い狸おやじ。
自分の病の見立てを間違え、自ら調合した漢方薬を飲み続けた。
侍医の見立てを信用せず、忠告し続ける侍医を島流しに、、

家康75歳、人生の幕を予定より早く閉じてしまった。多分…
鎖国政策は、庶民文化を熟成させたが、
医学だけはヨーロッパからは大きな遅れをとってしまう。。

そして日本の歴史を大きく変えるオランダ医師シーボルトが長崎出島に来日。
シーボルトは若干27歳、、実はドイツ医学を熟知した凄腕医師。
その評判は徐々に広まり、
全国の医師や若い藩士がシーボルトの<鳴滝塾>の門を叩く。
彼らがドイツ医学を学び、ようやく全国に西洋医学の光が射し始めた。

家康の没後、207年…


1823年から1828年の僅か6年間の出来事だった。


◇シーボルトの黒と白。。◇

シーボルトが来日したのはオランダ商館付き医師という肩書。
薬は自ら調合し、薬草にも熟知。
当時の江戸では、白内障は不治の病だったが、
シーボルトは<ベラドンナ>とういう
瞳孔散大薬を使う手術方法を既に取得していた。

ドイツの最先端医学を習得したシーボルトは、まさに日本にとって救世主。。
出島の自宅には、全国の塾生から送られた珍しい植物が植えられ、
それを育てるお庭番の15歳の少年熊吉が雇われる。

熊吉は独学で
シーボルトがオランダに輸送する全ての植物を育てる。
日本植物の詳細が分かるように、押し花の標本にして保存。
膨大な押し花の標本は、後世に残る一冊の植物図鑑を生み出した。



↓15歳のお庭番熊吉の目を通して語られるシーボルトと妻のお滝。
最初はオランダ語への憧れと習得したい!という強い気持ちだけ、、
次第に憧れからシーボルトへの尊敬へと心が変わっていく。

が、、
シーボルトの真意は熊吉の尊敬とは真逆だった。
国命に従い、着々と進められる使命。
その使命は、
やがて<鳴滝塾>やシーボルトに関わった人々を地獄に突き落とす。

美しい物語から、一転。
シーボルトは妻お滝と娘イネを残し、永久追放のままオランダに帰国。

当時の日本は、ヨーロッパの国々にとって地形すら分からない国。
鎖国のお蔭で、日本は襲撃を受けることもなく平和。
シーボルトの国命は、日本の平和を大きく揺るがすものだった。

シーボルトの功績の一つに大きく関った少年熊吉の目線は、
戸惑う日本人そのもの。。
日本人の<信用する><相手に委ねる>という感覚が
ヨーロッパ人にはない、、と分かってくる。

朝井まかて氏の
シーボルトをお庭番から語らせた視点は、
もしかしたら一番身近で、、且つ一番客観的なのかもしれない。

自然を愛する熊吉と自然を支配するシーボルト。。。
この物語りは、ここにクライマックスがあった。


◇日本初の女医誕生~~◇

シーボルトの娘イネは、母お滝の元を離れ医者を目指す。
医者は男性しかおらず、教えを請いたくても相手にもされなかった。

産科医ならば、、ということでシーボルトの愛弟子/二宮敬作のもとで医学を学ぶ。
そして石井宗謙のもとで産科医として修業。

当時のイネはハーフという特殊な状況。
顔立ちも髪の色も、目立ち過ぎるほど。

イネを非道な試練が襲うが、、、
日本初の女医として歩みだす。

↓イネとその娘高子の数奇な運命が描かれている。。
 事実とは思えぬ事実…


↓4人の女医の実話の本
  楠本いね
  荻野吟子
  吉岡弥生(東京女子医科大学の創設者)
  小川正子(ハンセン病患者に生涯をささげた)

 子供が読める本だ。。そうです



ワタシが最初にシーボルトの娘イネさんを知ったのは
浅丘ルリ子さんが演じる<楠本いね>

↓違和感満載の女医だった。
日本髪なのに赤茶色、、目の色も茶色だし、、
変なドラマだと思った記憶がある。


↓ねじめさんも書いてますよ~~

シーボルトのお抱え絵師は二人。
オランダ人絵師と川原慶賀。

江戸東京博物館でのシーボルト展に展示された多数の植物画。
正確で緻密に描くことを要求したシーボルト。
オランダ人絵師と川原慶賀の植物画はずい分と違った。


シーボルトの小説は読めば読むほど、分からなくなる…
ホントですよ。。。。。。


小豆ママさんへ
  「阿蘭陀西鶴」が卒論のヒントやお役立てたらうれしいなぁ~( *´艸`)

たかさんへ
   書きながら、今回は大丈夫かな…と思うことも。
   それでも書いてしまう性のワタシです。。
   ありがとう(*´ω`)

エセルさんへ
   映画「シェルブールの雨傘」は
   女のエゴと男の弱さにかけては群を抜いて好きです。
   あんなに綺麗な色彩の映画はないですね。
   ありがとう( `ー´)ノ
   

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まいどー (私さん)
2017-06-12 19:37:21
たまには見てよ。
返信する
Unknown (馬とモンゴル)
2017-06-13 15:42:21
salsaさん

こんにちは!

いつも遊びに来ていただき感謝しています

今のモンゴルは昔お江戸に似たところが有ります
(女性気質が)

今は最先端の生活様式が世界中から入込み消えていく最中ですが貧乏だけど幸せと活気と女は度胸みたいな社会が
返信する

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