月曜日、母を伴い映画館へ。
主演映画の連続ヒット、
N△Kの朝ドラ主演、
全国区の知名度になった大泉洋主演『駆け込み女と駆け出し男』だ。
江戸時代の夫婦は、男からの一方的な離縁はあっても、
女側から申し出る離縁は認められなかった。
女にとって長い不遇な時代の中、救済措置として駆け込み寺が設けられた。
鎌倉の東慶寺の門の内側に、草履片方でも入れば保護。
離縁申し立ての理由と聴き取り調査や、
持参金の有無によって、中での暮らしぶりは全く違うシステム。
二年間の軟禁生活の後、夫からの離縁情をもらい離縁が成立。
寺に残る者もいれば、新たな生活のため寺を出る者もいる。
東慶寺の検問所の大元締めに女優/樹木希林。。
豪華な俳優陣の中にあっても異常なほどの吸引力。。
肝の据わった風情に台詞の話し方がハイテクニック!
戸田恵梨香もなんとか江戸時代の人に見えた。
ただ大泉洋だけが、現代風に見えたのが不思議だった。
この映画の設定にも興味を魅かれたが、
実は樹木希林さんを見ておこうと思った。
2003年の左目失明から始まり、乳ガン。
2014年には腸・副腎・脊髄など、ほぼ全身にガンが転移。
手術はせず、放射線治療を行った。
そして
2015年5月公開「駆け込み女と駆け出し男」
6月公開「あん」
希林さん自身は予告編でこれで最後だと思いながら演じた。と語る。
が、、、この人ね、超人ぶりは半端じゃない。
この動画を見て、、あれっ ガンはどうした??
2015年5月15日鶴瓶師匠との25分のトーク
↑10分経過頃から希林さんのぶっ飛び加減と超人ぶりが出てくる。
映画「あん」の裏話が面白い♪♪
72歳の実像がこんなにドライでアクの強い人はいない。
枯れるとか、丸くなるとはほど遠い。
歩き方・話し方・あと決して偽善者じゃないこと。
だからこの人はどんな役の人にでも成れる!
そうよ、、女優だもんね、、、
この映画に関してなるほど!と思う言葉が
「河瀬直美監督は女性の監督ならではの
きめ細やかさと残酷さの両方を持ってる。
女優人生ウン十年だが、面白い体験をさせてもらった」
とても「最後になるかも…」と映画に臨んだとは思えぬオーラだった。
ガンも映画も肯定的に受け入れる姿勢に、
この人のガンは消滅したのでは。。そう思った。
多分、全てを受け入れて肯定した先に、
今まで見えなかった有り難さがすっかり見えてくるのかもしれない。
樹木希林さんの大ファンの母と6月は「あん」を観に行こうと思う。
◆バーチャルな寅さん 渥美清。。◆
先週TVで、寅さんこと渥美清さんの特版を見た。
渥美さんが虹を渡って19年も経ったという。
幼少期から難病を抱え、青年になってからは結核。
山奥の結核病棟で何年間もの療養生活。
同じ病棟の仲間を面白い話で笑わせたりしてるうちに、
人に勇気と希望を与える役者になろう!と決心。
そして「フーテンの寅さん」は正に打ってつけの役だった。
人気はドンドン上がり、長編シリーズへ移行。
渥美清という俳優は寅さん以外の何者でもなかった。
昔「八つ墓村」で金田一耕助役の渥美清に
メチャクチャ違和感を持った記憶が蘇った。
これは役者としては致命傷であり、しんどい。
他の役が出来ない俳優になってしまった。
渥美さんの役者ポリシーとして
家族・年齢・出生地などの背景は見えない方がいい。
見えるとゲンナリするから。。
彼は誰にも自宅を教えなかったし、知られないよう配慮していた。
ロケの時はずっと寅さんを演じ、
見物客にはにこやかに「こんにちは~」と挨拶。
ガンとの闘病も伏せ、バーチャルな世界の超人に徹した。
そして日本で一番長い48作のシリーズ映画になった。
あはは おほほ と気楽に笑える映画は少なくなった。
無心になれる映画って、
徹底的にバーチャルな世界だから楽しめるのかもしれない。
初めて「フーテンの寅さん」は癒しの映画なんだと思った。。
**帯表紙**
日曜、横浜vs阪神戦を観に行ったらsold‐out
ならばと、野毛に立ち呑みへ
正面に見える「叶家」が樹木希林さんのご実家デス。
創業60年の老舗を路地からパチリ。
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