日本史上で戦争のない時代が、265年間続いたのは江戸時代だけ。
物資も人も江戸に集中。
江戸の庶民は後世に残る爛熟した文化を生み出し、
幕府は地方大名をガッチリ抑え、天下泰平という言葉を生んだ。
江戸っ子は喧嘩っ早く、、キッカケを見つけては喧嘩する。
身体の傷や痣を見せては喧嘩自慢をするほど平和だった。
◆江戸っ子の呑んだをれ◆
実は
江戸は酒の消費量が世界でもダントツ一位。。
一人平均が、一日5合くらいの日本酒を呑んだという。
1800年初めで、にごり酒一合4文(50円程度)。
5合は300円弱という有り得ない安さ。
そのうえ
当時は今のような防腐剤はなく、悪酔いもなかった。
悪酔いしないどころか、身体に良かったほど。
その根拠は、防腐剤として使われた灰にあった。
朝、仕事前に軽くひっかけ、昼はおやつに一杯、仕事終わりの風呂上りに一杯、
そして寝酒に一杯・・・
威勢がよく啖呵を切るのも、年中ほろ酔い気分だったから。。かもしれない。
と杉浦日向子さんは書いている。
◆灰の凄いリサイクル 奇跡の赤酒。。◆
江戸はリサイクルという方法を編み出した。
その中でも竈や火鉢を買う<灰買い>という商売があった。
この灰がトンデモナク利用価値があった。
作物を育てるため畑の土に撒き、良い土に改良したり。
絹・綿・麻などの糸に光沢を出すために、灰汁で煮たり。
漢方薬・洗剤などにも使われたり。
当時は全て混じりっけなしの天然素材だったため、
燃やした灰は綺麗で不純物なし!
灰の最大の功績は<酒つくり>
酒の種麹を作る時上に灰を撒くことで、有害な雑菌の生育を抑えた。
アルカリ性の灰は酒の酸化を抑え、臭みを消して味をまろやかにした。
リサイクルの灰のお蔭で、酒は大ブレイク。
火事の多かった江戸で、全てが一晩で灰になったが、
灰を有効にリサイクルし<江戸の呑んだをれ>の文化を生み出した。
つい最近のこと
我が家で使ってる熊本の「東肥 赤酒」
なんと!
赤酒は今も灰を使った方法で作られていた。
アルコール度11・5~12・5%の灰持酒。
甘みがあり、みりんと同じように使っていたが、、
九州では大人も子供もお正月はお屠蘇で、普段は水割りやロックでも飲まれている。
盃に入れると綺麗な飴色。
この飴色こそ、アミノ酸の熟成した色。
お酒なのに生きたアミノ酸サプリメントと云えるかもしれない。
お味はあっさりしたカンロ飴。
ワタシは寝酒に盃一杯呑んでます(*'ω'*)
◆将軍はつらいよ!◆
江戸っ子たちは、
美味しいものを食べ、酒を呑み、日に何度も湯やに行き、
芝居や寄席・講談に読書と日々極楽トンボのよう。。
それに反し
江戸城の将軍様たちは、窮屈な生活を強いられていた。
朝6時に起床、食事・勉学・武芸・事務処理などハードワーク。
そのうえ子孫繁栄のため、たまに大奥へ…
三度の食事は毒を盛られないように吟味し過ぎてパサパサ。
しかも庶民と違い、食べるものの制限があり栄養のない食事。
将軍の食事は10人前も作られ、シャッフルしながら運ばれる。
そのうちの一つを将軍が食べる、、という大仕掛け。
残しても大事になるし、常に周りに警護の人が居て気の休まる時間がない。
将軍の日課は大変だなぁ…と食事の内容を見てると、、、
将軍専用のお酒の記述に目が釘付けになった。
赤くて臭気のある古酒、、、
江戸の水は酒造りにはあまり適しておらず、
将軍用のお酒は地方から取り寄せていたという。
赤い色は灰持酒の赤酒の特徴でもある。
なぜか歴代の将軍たちは身体が弱かったためか、赤酒を呑まされていた!
と思いたくなる記述だった。
**日本酒の効用**
最近の研究報告で
一日二杯を適量とした日本酒の効用として
発がん抑止効果
動脈硬化の抑制
虚血性心疾患の抑制
心筋梗塞の血液凝固の防止
老化・痴呆の予防
骨粗鬆症のリスク低減
胃液の分泌を高める
日本酒もほどほどであれば、健康年齢を引き延ばすラシイよ
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日本酒を1合呑んでおります。
程ほどの日本酒は、身体にいいですよね。
赤酒、とても美味しそうな飴色です♪
また次回を楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
言われてみれば、確かに265年の長きに亘っての平和ですね。
文明が進んだ現代社会に有っても根絶できない戦争や紛争。
考えてみれば江戸時代は素晴らしいですし、超凄い事ですね。
今回は初めてコメントさせて頂きます。江戸の話良いですね・・・全てが人力で生産されている時代ってえのは、不思議な魅力を感じます。でも、生活している人間自身はそんなに変わっていない・・・当時の人々の写真はありますが
それ以上のお話が詰まった貴ブログに感謝です。