玉陽庵 算命学ブログ

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BE:FIRSTのJUNONさんを例として①

2023年09月05日 | 算命学 あれこれ
今回はBE:FIRSTのJUNON(ジュノン)さんを
取り上げさせて頂こうと思います(^^)

ヒット曲である“Bye-Good-Bye”などでご存知の方も多いと思いますが、
華やかなハイトーンボイスが耳に残る極めて高い歌唱力に加え、
モデルとしてランウェイを歩いても本業のモデルさんに見劣りしない高身長と甘いルックス、
そしてダンスでも一つ一つのポーズが雑誌の切り抜きの様に美しいと
ダンサーの方に絶賛され、多くのファンを魅了しているJUNONさん。

今の彼を見て、ほんの数年前までは、ほぼダンス経験ゼロ、歌唱もプロを目指すための
トレーニング経験はゼロだったと想像することは難しいかもしれません。

オーディションの「THE FIRST」においては、ダンスも歌も「未経験」だったJUNONさんが
オーディション中の育成プログラムでどんどん成長し、ついにはデビューを勝ち取るという
まるで映画のようなドラマチックな展開で、彼の頑張りは視聴者の心を鷲掴みにしましたね。

まず、彼の命式を見てみましょう(^^)
こちらは「陰占」。

 庚丁戊
戌午巳寅申
亥己丙甲酉

そしてこちらは「陽占」です。

  |龍高|天馳
玉堂|車騎|禄存
天恍|牽牛|天貴

まず、算命学を学んでいる方が目を奪われるのは、彼が「格」の中でも「別格」とされる「従化五格」の「入格者」であるということでしょう。
芸能人として成功された方で良くお見掛けするのは「才能を発揮することで財を得る」という「格」ですが
JUNONさんがお持ちの「格」は、「所属する組織・集団に従いながらも、自らの知恵やアイディアを活かし、努力することで人生を切り開く」というもので、芸能人としては少し珍しいかもしれません。

この「格」は、
・日干(「庚」:金性)以外の4つの星が、日干(金性)を剋す(火性:「丁」、「午」、「巳」。「寅」は半会化火)
・一つだけ通間子(火→土→金で相剋のエネルギーを仲立ちする役割)の五行(「戊」:土性)がある
ことが条件で、見事に条件通りの命式です。

ただし、今の彼の成功は、この「格」によるものではない、と私は思っています。

まず、「従化五格」共通の「入格」条件に当てはまらない要素がいくつかあります。
「入格」するには、原則的には「日干に根が無く、身弱であること」が条件。
どちらも、自我が弱く、自分以外のものに従う事ができる要素。

これに対し、JUNONさんの宿命には「日干の根」があります。
彼の日干は「庚」ですが、月支元命である「巳」の二十八元には同じ金性である「庚」が含まれており(これを「日干の根」と言います)、彼はしっかりとした自我の持ち主であることが分かります。

また、中年期に「天貴星」、晩年期に「天恍星」をお持ちですから、身弱ではなく、身中の方。
つまり、現実に対する心の強さも平均的であり、決して弱くはないということです。
普通の人間にとっては人並の自我と心の強さを持つことはとても大切なことですが、「従化五格」の現象を出すには、これが邪魔になるのです。

「格」の現象が出るか出ないかを判断するのにもう一つ必要なのは、「後天運」の問題。

彼の大運を見てみましょう。

05 戊午 龍高星 天恍星
15 己未 玉堂星 天南星
25 庚申 貫索星 天禄星
35 辛酉 石門星 天将星

JUNONさんがお持ちの「格」の現象が出やすいタイミングの一つが「龍高星、玉堂星」廻り、すなわち「初旬(5歳~14歳)」から「二旬目(15歳~24歳)」。
“周囲に従いながらも自分のアイディアや知恵を出し、名誉名声を掴む”というこの「格」の性質上、まだ経験の浅いこの年齢では自分のアイディアや知恵で世に出ていくには、やや難しいように思えるのです。

とは言え、この「格」にとって吉星廻りと言われる龍高星・玉堂星大運が初年期に廻ったことは、彼にとっては良いことであったと思います(^^)
お父様も音楽をやっていらした時期があり、音楽が常に側にある家庭環境で育ったというのは、音楽的な「学び」の多い環境にあったということ。
楽曲制作の現場で、彼の口から次々と奏でられる美しいフレーズは、彼がそれまでに接し、無意識に蓄積していた音楽がほとばしり出たものでしょうし、訳詞で素晴らしい歌詞を思いついたりするのも、数々の美しい歌詞を聴いてきたからこそだと思います。

さらに、すべて自分に割り振られていた曲のサビ部分を、他のメンバーにも割り振った方が良いと、プロデューサー兼社長であるSKY-HIさんに進言したというエピソードがありました。
本来、表現者は自己顕示欲が強いもの。
なのに、自分がより目立つ状況よりも「グループとして」の利益を優先して、自分以外のメンバーが歌う個所がCMに使われたのを“狙い通り”であったように語ったこの場面では、この「格」の「自我を抑え、知恵やアイディアを発揮して属する集団の利益を優先する」特徴が垣間見えたような気がします。

「格」の現象によって大きく運を押し上げられることが無いとしても、彼の知恵やアイディアは、これからもグループや会社の為に無くてはならないものになるでしょう(^^)

さて、この「従化五格」の現象が出にくいとすると、実際に彼を現在の立場へと押し上げたものは何だったのか。
次回は、こちらについて語ってみようと思います(^^)

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