玉陽庵 算命学ブログ

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「従化五格」と「自我」 - その後

2015年02月22日 | 算命学 あれこれ
さて、昨日の続きで堂本剛さんのお話。

彼の大運天中殺は、移動条件がなんと3つもあり
陽転すると凄まじいことになります。

教科書通りに移動させてみましょう。


02~ 丁卯  (初旬天中殺、初旬西方大半会、初旬和会⇒移動条件 3つ)
12~ 丙寅 *
22~ 乙丑 *+#※
32~ 甲子  +#※
42~ 癸亥 
52~ 壬戌 


なんと、大運3旬目(22歳~31歳)の陽転の枠が普通の陽転の4倍になっています。

「従生格」の現象が自我を表に出すことでおさまってしまっても、
大運天中殺で運勢は天井知らずになっていますので
彼の凄まじい運気は衰えません。

ここまでの陽転だと、本来は命の危険もありますが
堂本剛さんの場合は総合エネルギー値が302。
普通の人間ではなかなか完全燃焼ができないような高いエネルギー値ですが
これだけの陽転枠を持っていれば、きちんと燃焼できる値だと思います。

また、この凄まじい陽転を彼一人で乗り切るのは厳しかったかもしれませんが
最も凄まじい3旬目の時期をなんとか乗り越えられたのは
デュオの相手である堂本光一さんの存在があったからかもしれません。

彼とは仕事上の運命共同体。
いわば夫婦のような存在です。

実は光一さんには大運天中殺もなく、入格者でもありません。
大変な努力家ですし、非常に運の強い要素を持ってはいますが、
彼自身がトップアイドルとして活躍し続けられたのは
剛さんの強烈な運気に支えられていたからこそ。

また、剛さんも、この強烈な運気を共に消化してくれる光一さんが
いてくれたからこそ、命まではとられなかったのかもしれません。


さらに言うと、このお二人、実は相性が極めて良いのです。

行動領域を見ると、光一さんは一応は二領域ですが、面積は極めて狭くなっています。
こういう人は、誰とでも領域が交わらないため、なかなか理解者に恵まれません。

この領域に剛さんの行動領域を重ねると、剛さんの領域が、光一さんの領域の
半分以上を包み込む形。

要するに、なかなか本物の理解者が少ない光一さんを
剛さんはしっかりと理解してあげられる珍しい存在なのです。

また、彼らは日柱-月柱が「律音」という極めて信頼度の高い間柄。

この二人なら、日頃たいして言葉など交わさなくても、阿吽の呼吸で
お互いを理解できてしまうでしょう。


実際に、冗談交じりでお互いを夫婦に例えたコメントがあったりするのも
おそらく偶然ではないと思います。

ノリとしては、長年連れ添った夫婦のようなものでしょうから(^^)

あと、誤解のないように付け加えておきますが、剛さんはご本人のおっしゃる通り
お付き合いするなら「女性」とお付き合いされる方。
色々疑惑が持たれてご本人もネタにされていたようですが、彼の星にはそちらの方々が
持っておられる特徴が見当たりません。

がっかりされた方がいらしたら、ごめんなさいね(^^)

次回は、堂本光一さんの星について、お話したいと思います。




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「従化五格」と「自我」

2015年02月21日 | 算命学 あれこれ
昨日は、「従化五格」に入り、見事にその現象を引き出した
木村拓哉さんのお話をしました。

今日は、その後輩の堂本剛さんのお話をしてみたいと思います。

実は堂本剛さんも、陰占は見事な「従生格」に当てはまる形。
芸術家の格であり、運が上がると財を得るとされます。

堂本剛さんの陰占はこちら。


  丁 戊 己
寅 未 辰 未 子
卯 丁 乙 丁 丑

日干が他の天干、地支すべてを生じる形で、
支合や半会なども無く、ここだけを見れば完璧な形です。

それでは、今度は陽占を見てみましょう。


    鳳閣星 天南星

貫索星 龍高星 貫索星

天南星 調舒星 天堂星


単に十大主星だけを見れば、これまた美しい形です。
南北の精神の位置にきちんと精神星が座し、
東西の現実の位置にきちんと現実星が座している
ある意味理想形。

ただし、「従生格」という観点から見ると、「入格」条件から外れる点が
いくつかあるのです。

まずは、「従化五格」に入るには「身弱」であることが条件。

彼は身強の星である「天南星」を二つも持っていますね。
「天堂星」もどちらかと言えば「身弱」の部類には入りますが、点数もそこそこ高く
最身弱ではありません。

さらに、「貫索星、石門星が無い」という条件からも外れています。
こちらも、「貫索星」が2個もあるのです。

昨日の述べた通り、「従化五格」というのは、「周りに従う」事がポイントになる格。

自我の強い星があると、どうしても周りに従い、流れに乗るということが
できにくくなるというのが基本です。



それでは、実際に堂本剛さんの場合はどうだったのか、考えてみましょう。

グループ名が正式に決まり、上京したのは彼がまだ10代の前半だった頃。
仕事上の様々な事に対して逆らえるはずもなく、ただ与えられた仕事をこなすので
精一杯だったと思います。

大運の初旬にも「貫索星」が廻っているので、すでにある程度の自我は
固まっていたはずですが、断るつもりのジャニーズ事務所入りも
堂本光一さんとの出会いから、流れで入ってしまった感があります。

要するに、まだ幼かったが為に、自然と周りに従い、流れに逆らわない状況が
できてしまっていたのです。

基本的に「従生格」の要素があった訳ですから、その格が現象として現れる
状況が整うと、自然と大きな運が開きます。

出演するドラマが大ヒットし、ファーストコンサートが日本武道館(しかもCDデビュー前)。
何本ものレギュラー番組を抱え、CDデビューすればミリオンセラー、
その後もシングルの売上はオリコン1位を取り続け、連続記録がギネスブックに登録されるほど。

当時を知っている人なら、その爆発的な人気ぶりを説明するまでもないでしょう。

ただ、その人気絶頂期、彼がテレビ番組やインタビュー記事などで時折見せるようになった
とても怠そうな姿が、とても気になったことを覚えています。
堂本光一さんが上手にフォローされていましたが、後に彼自身が告白している通り
すでに過呼吸やパニック障害で苦しんでいたのだと思います。


おそらく、周囲の期待や流れに逆らわない方が大きな成功の波を途切れさせずに済む
ということを、彼自身も頭では分かっていたのでしょう。

しかし、二つの「貫索星」が示している彼の「自我」は、
成長し、大人になっていくにつれて無視できないほど大きくなって行ったはずです。

彼が周りを気にしない人であったならば、もっと早く色々な事に逆らい、
あらゆることを台無しにして、中途半端な成功に終わっていたはず。

ただ、彼は頭の良い人ですし、「貫索星」も、いったんやると決めた仕事は
きちんとやる、という真面目さ、頑固さとなって、出てしまったのかもしれません。

「自我」を殺す、というのは、自分自身を殺してしまう事。
強い「自我」を持つ人がそれを封じられる事は、死ぬような苦しみです。

どんなに頭で自分を抑え込もうとしても、心と体は切り離せません。
苦しみは、どうしても体に影響を与え、色々な形で表に出てしまいます。


最終的には事務所にも怒られるようなファッションでテレビに登場したり
自分自身を素直に表現できるソロの音楽活動をしたり、
「自分らしさ」を表に出す事を選んだ堂本剛さんの選択は、
彼自身を救ったのだと思います。

実は彼の極星は「調舒星」。
この極星を持つ人は平均外の人と言われ、芸術的なもので救われる人ですから
まさに星通りに窮地を脱したと言えるでしょう。


このように、「従生格」の目覚ましい現象は彼が自我を表に出すと同時に
おさまり、「Kinki Kids」の爆発的な人気も落ち着いたものになりました。

ただ、落ち着いたとは言っても高い人気を維持していることは
変わりありません。

実は、堂本剛さんは、この「格」の他に、大運天中殺を持っていて
その陽転枠が常人の何倍もあるのです。

少し長くなりましたので、このお話の続きは、また明日(^^)




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従って成功する運

2015年02月20日 | 算命学 あれこれ
一昨日のお話で俳優の西島秀俊さんを取り上げました。
彼が若いころに出演して注目された作品に、共演者として
出ていたのが木村拓哉さん。

木村さんは西島さんとは対照的に、その後すんなりと運を伸ばして
大ブレイクを果たします。

木村さんの星を見てみましょう。



  戊 辛 壬
寅 申 亥 子 寅
卯 戊 甲 癸 卯



    禄存星 天報星

貫索星 車騎星 司禄星

天胡星 調舒星 天馳星


彼は「格」としての現象が現れればケタ違いの成功者となる「従化五格」のうちの
「従生財格」の要素を色濃く持っています。

唯一、「破格」とされてしまう原因が、
陽占の中にある「貫索星」。

「従化五格」は周囲の環境に逆らわず、従うことにポイントがあります。
そのため、基本的に強い自我を持つ要素があると
周囲に従えなかったり、流れに逆らってしまうので
「入格」できないとされるのです。

「貫索星」は、頑固星とも呼ばれる、非常に強い自我を持つ星の一つ。

ここからは私の想像でしかありませんが、木村さんは
この「貫索星」を自分の意志で抑え込んで周囲に従い、流れに乗り、
見事に「従生財格」としての現象を引き出したのではないでしょうか?

ずいぶん前ですが、演出家の蜷川幸雄さんが、木村さんへのメッセージを
テレビで語っていたことがあります。
確か、「もっと“枠”からはみ出せ!」というようなことを仰っていましたが、
実は、木村さんはこの“枠”にきちんと納まっていたからこそ
大きな成功を掴んだとも言えるのです。


「従生財格」は、単に従うだけでなく、「本人の努力によって財を掴む」運なので
もちろん、ご本人の人並み外れた努力があったことは間違いありません。


「成功運」というのは、基本的に15年位ほど。
1993年ごろから運が上昇したと考えれば、2008年頃までが彼のピークで
その後は小さなアップダウンを繰り返しながら本来の木村さんの
「平常時」の運気に戻って行く時期。

ただ、2008年には10代で開いたものとは別の「才能の扉」が開いていますから
もしかすると、いつか木村さんの何らかの新しい面がみられるかもしれません。

「こんな才能もあったのか!」と驚かせてくれる日を、楽しみにしていたいと思います(^^)




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運気上昇の前の“かがむ”時期

2015年02月17日 | 算命学 あれこれ
大運天中殺などで運気が上昇する場合、ずっと幸せに暮らしていて
何の苦も無く、いきなり「陽転」する訳ではありません。

よく申し上げるのが、「大きくジャンプしようとするなら、その前に
大きくかがまなければならない」ということ。

成功による財などが入るべき「器」がすでに満ちていると
それ以上の財は入ってこれません。
成功前、その「器」は必ず空っぽにしなければならないのです。

最近、CMなどでお見かけしない日はない、西島秀俊さんの星を見てみましょう。


  癸 辛★辛
寅 丑 卯 亥 寅
卯 己 乙 壬 卯


08~ 庚寅  (初旬 天中殺=移動条件) 
18~ 己丑   +
28~ 戊子★  +*
38~ 丁亥★   *
48~ 丙戌★
58~ 乙酉 

西島さんは寅卯天中殺なので、初旬が天中殺になっています。
このため、大運天中殺は移動し、28歳からの10年間の陽転枠が常人の2倍になります。
また、28歳からの30年間は変剋律大運。
ご本人が異常干支をお持ちなので移動はさせませんが、才能が出る時期です。

(詳しいお話は 異常干支と変剋律大運 をご覧ください) 

西島さんは22歳の時、テレビドラマ「あすなろ白書」などで一躍注目の俳優さんになられました。
ただ、その後、しばらくはテレビドラマなどではお見かけしませんでした。

ネット上のある記事によると、アイドル路線で売ろうとした大手の所属プロダクションと衝突し、
プロダクションを移籍するのと引き替えに民放ドラマへの出演を5年間禁止するという条件を
飲まされた、というのです。

もちろん、真偽のほどは知る由もありませんが、それがちょうど26歳から31歳の頃のお話。
確かに、この時期ほとんど民放のテレビドラマには出演されていません。

転機となったのは、31歳の時に主役に抜擢された北野武監督の映画「DOLLS」。
この作品で再度注目を集めて民放へのドラマ出演をされるようになったという事ですが、
確かに30歳の時には「東方納音」が廻っています。

これは、それまで仕事で苦労してきた人ならば、ガラリと環境が変わる暗示。

その後どんどんドラマへの出演が増え、今では押しも押されぬ人気俳優さんとなっていますから
この頃に大運天中殺の陽転現象が始まったと考えて良いでしょう。

大運天中殺が陽転するには、かならず「器」を空ける時期、
すなわち、「かがむ」時期を経る必要があるというのは、前述のとおり。

西島さんは、実力を認められながらも、なかなかドラマなどに出られない不遇の時期を経て
現在のブレイクにつながる運の上昇期に入りました。
まさに、この時期にきちんと「かがんだ」からこそ、掴んだ幸運です。

彼は生月天中殺の持ち主なので、なかなか所属する集団に応援してもらえない傾向があります。
なので、最初に所属した大手プロダクションでも、彼の意向に同意してくれる人が
いなかったのでしょう。

周囲に従ってこそ開く運もありますが、彼の場合は宿命天中殺らしい反発心を生かした
行動こそが、後の成功を引き寄せたとも言えます。

「かがんで」いた時期は、非常に苦しかったとは思いますが、そこで腐らず、
ひたすらに映画を見続けて勉強に明け暮れたとのこと。

これこそが「かがんで」いる時期に取るべき行動のお手本。

現在、なかなか運が開かずに悩んでいる方がいらしたら、ぜひ彼のように
腐ることなく、前向きな努力をしてみてください。

不遇だからこそ時間に余裕があり、そこそこ成功していればできない勉強もできるのです。

その時に培ったものは、決して無駄にはなりません。

大運天中殺は、タダでは陽転してはくれません。
才能の出る変剋律も、なんの苦も無く才能を開花させてはくれないのです。

どんな幸運の前にも、かならず苦しい時期があることを、どうぞ忘れないでください。
そして、その苦しい時期があったからこその成功だということも、どうぞ覚えていてください。




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玉堂星と司禄星 - 二つの“育て上手の星”

2015年02月15日 | 算命学 あれこれ
良いお母さんの星として挙げられるのが「玉堂星」と「司禄星」。
どちらも母親となった方が持たれているととても良い星ですが、
意味合いに少々違いがあります。


「玉堂星」は知恵のある「賢母」として子育てが上手ですが
非常に理性的で少々クールすぎる部分があることも。

「司禄星」は愛の星ですので、情愛が細やかで良く世話を焼き
理屈抜きで日々大切に子供を育む母親。
ただ、足元の幸せという限られた範囲を大切にする性質を持ちますから
子供の先を見越した行動などは不得意かもしれません。

もちろん、どちらもお持ちならば言うことはありませんが
どちらか一方だけをお持ちの場合、注意すべき点をお話しておきたいと思います。

「玉堂星」「龍高星」などを多くお持ちの方の場合、
理性が感情に勝ってしまう場合があり、子供に「愛されている」という
実感を持たせることが上手くできない場合があります。

どんなに厳しいことを言われても、子供は愛情さえ伝わっていれば
きちんと耳を貸すもの。
逆に、この愛情が上手く伝わらなければ、親子といえども
コミュニケーション不全に陥ることがあります。

このような方は、折に触れて「あなたは私の宝物だよ」と
お子さんを抱きしめてあげて下さい。

どんなに正しい理論でも、子供を育てる場合はまずは情が優先。
何か諭したいことがあったとしても、しっかり愛情を伝えた上で
諭してあげて下さい。


「司禄星」だけをお持ちの方。
おそらく、お子さんがあなたの愛情を疑う事はないでしょう。

愛するお子さんが沢山いて、日々忙しい方は心配ありません。

ただし、お子さんが少なく、十二分に目が行き届くような場合。

お子さんに、世話を焼きすぎてはいませんか?
手を出しすぎたり、口を出しすぎたりしてはいませんか?

司禄星の愛情も、行き過ぎれば、単なる過干渉の過保護となり
お子さんをダメにしてしまいます。

お子さんも、どんなに口うるさいと思っていても、その裏にある
確たる愛情を感じる分、それを跳ね除けることが難しくなってしまうのです。

「司禄星」は大変尊い星ではありますが、親となった方が持つと
“口うるさい”親となる星。

一つでも“口うるさい”「司禄星」を2個以上お持ちの方は、
くれぐれも気を付けて下さい。

特に思春期以降のお子さんをお持ちの場合、お子さんに対して
口を出したいことの半分を我慢したとしても
客観的には“口うるさい”親となってしまうのです。

このような方は、「手も口も出さず、見守る事」に徹してください。
世話を焼くだけが愛ではありません。
子供が自ら考え、決めて動く姿をじっと見守ることこそが
おしめが取れた子供に必要な愛情です。

少々転んでも、手を差し伸べる必要はありません。
転ぶ痛さを知ることも、成長には欠かせないのです。

本当に手を差し伸べるタイミングは、生命に危険が及びそうな時だけ。



このように「玉堂星」「司禄星」それぞれの特徴を理解したうえで
子育てをされると、バランスの取れた子育てになると思います(^^)

もちろん、どちらの星もお持ちでない場合も、上記を参考にして
情と理のバランスがとれた子育てを心がけて下さいね(^^)




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