行政書士田中太志事務所ブログ

埼玉県さいたま市の特定行政書士・田中太志のブログです。

社労士試験の受験中にパニック発作に襲われた思い出

2024-07-02 11:01:06 | 日記
 みなさんこんにちは、埼玉県さいたま市の特定行政書士、田中太志です(当事務所のホームページはこちら)。7月になりました。夏ですね。暑い日も増えてきましたので、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。私は昔、真夏にハロプロのアイドルのフットサルを野外で見ていたら、熱中症で倒れて救急車で運ばれたことがあります。

 あのときは冗談抜きで死ぬかと思いましたね。死ななかったのは、推しメンのイベントで死者を出すわけにはいかない、という強い気持ちがあったからだと思います。みなさんにおかれましては、命がけでアイドルを応援することのないようにしてください。命を大事にしてください。心身ともに余裕を持って推しメンを応援することが、アイドルとオタク双方の幸福につながるはずだと私は考えています。

 ところで、真夏といえば社会保険労務士試験の季節です。令和6年度の社労士試験は8月25日の日曜日におこなわれます。私が平成23年度の同試験を受けたときも暑かったけれど、今年はもっと暑いことが予想されるので、受験生のみなさんにおかれましては、体調にはくれぐれもお気をつけください。

 私は問題を解いているとき、暑さは大丈夫だったのですが、持病のパニック障害の発作に襲われ、受験を辞退する寸前までいきました。今日は、そのときのことを書いた文章を、下掲の有料note記事から抜粋し、特別に無料で公開しようと思います。
 2011年8月28日、試験当日の朝、ごはんを食べ終わった僕は、受験票と筆記用具をしっかりカバンに入れて、試験会場である目白大学の新宿キャンパスに向かいました(自宅は埼玉県さいたま市にあるけど、交通の便が良いので東京都内の会場を選びました)。電車に乗っている人たち全員が、社労士試験の受験生であるような気がして、「共に頑張りましょう!」という気持ちと、「負けないぞ!」という気持ちが綯い交ぜになりました。目白大学の自分の教室に向かう途中、「\(^o^)/」という顔文字が、あるドアの窓に描かれてあるのを見ました。「ちょっと! これってオワタの顔文字じゃん! 縁起が悪いことこの上ないなあ…」と思いました。そして午後の本試験中、まさにオワタと思いそうになる時が到来したのです。
 午前9時から3時間半の択一式試験を終えた僕は、「択一式はわりに上手く行ったような気がする。あとは選択式で何事も起こらなければ合格だ!」と思いました。昼休みが50分間ありましたが、試験中に大便がしたくなるといけないので、昼食は食べませんでした。小さな缶コーヒーだけを自動販売機で買って飲みながら(それはそれで小便がしたくなりそうだけど)、LECの3回分の模試の、選択式の問題を復習していました。そして午後の選択式試験が始まると、1問目の労基・安衛法で、直前に復習したのと同じ問題が出たので、心の中で欣喜雀躍しました。この時点で「やったぞ! 合格だ!」と思ったけれど、2問目の労災保険法で極めて細かいことを訊いてきやがったため、どれを選ぶかで死ぬほど悩みました。
 すると、持病のパニック障害の発作の症状が出てきました。頭がくらくらするし、動悸がするし、息がしづらいのです。「このまま意識を失って倒れてしまうんじゃないか?」という強い不安で頭の中がいっぱいになり、問題を解くどころではありません。ついには「本当につらい。手をあげて体調不良を訴えて退室しようかな」とまで考えました。しかしこの10か月くらい、死ぬほど頑張ってきたこと、ときには辛くて涙を流しながら勉強していたことを思い出しました。そのことが僕をその場に踏みとどまらせ、「とにかくマークシートを埋めることだけはしよう」と、残りの問題をほとんど本能で解いて、時間ぎりぎりで何とか全てのマークシートを埋めました。試験監督員が終了を告げたとき、僕は真っ白に燃え尽きていました。あしたのジョーもこれほど燃え尽きてはいないだろうと思うくらい真っ白に。その1時間20分は、おそろしく長く感じられた、地獄のような1時間20分でした。
 
 目白大学の新宿キャンパスから大宮にある自宅に帰ってくるとすぐに、僕はノートパソコンを開き、インターネットで大手予備校の解答速報を確認しました。問題用紙に付けた印をもとに自己採点をしてみたところ、どうやら合格しているみたいでした。選択式試験の足切りにも何とかかかっていません。しかしながら、とくに選択式について、マークミスの心配が大いにあったため、心から喜ぶことはまだできませんでした。そして悶々としながら日々を過ごし、とうとう合格発表の日が来ました。インターネットで自分の受験番号があるのを確認すると、僕は小さなガッツポーズを取りながら「よっしゃー!」と小声で叫びました。本試験の日まで死ぬほど苦労したことと、試験中に地獄を見たことを思い出し、少し涙が流れました。

 引用は以上です。受験の日の私はこんな感じでした。死ぬほど苦しかったけど、途中退室しなくて本当によかったなと思います。でも本当に死んでしまってはいけないので、無理はしすぎないようにしてください。とはいえ、ぎりぎりまで無理をしなければ、社労士試験に受かるのは難しいと思います。上に引用した文章は、『【貧乏】できるだけお金をかけずに社労士に合格する方法【2024】|ふちりん』の一部です。他には、おすすめの勉強方法や問題集などが書いてあるので、もしお気が向きましたらご購読ください。


 ちなみに、直前期におすすめの教材としてはLECの『当たる!直前予想模試』があります。これはLEC講師の動画解説がついているし、問題は難しすぎず易しすぎないので、数ある模試本のなかでは最も良い本だと私は思っています。本試験までに2回分解いて、間違えたところは二度と間違えないように復習することで、かなり力がつくと思います。


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