ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

秋の夜長、というのに

2011-10-04 20:51:56 | みたもの・きいたもの・よんだもの
こないだ図書館で数冊本を借りて来て、さわりだけ読むつもりで一気によんでしまったのが、この「悪人」です。
映画も観たくて観れてなくて、でも原作のあるものは基本的に原作から読みたい派なので、話題になってからかなり経ってしまいましたが、読んでみました。
一気に、読めます。

孤独、とか希望のなさ、とか必要とされる感覚、とか、見栄、とかコンプレックスとか、自分に置き換えられるところもそうでないところもリアリティを感じて背筋が寒くなりました。
この話は純愛の美しさを描いたものでは決してなく、でも体の繋がりって、誰でもいいのかもしれないけど、確実にお互いじゃなきゃいけない瞬間があるはず、ということを、それが孤独感ということばで表現されるものなのかもしれないのですが、感覚で迫って来られました。


面白い本を読むと、人の感想も気になって、ついアマゾンのレビューを読み込んでしまいます。
自分と違うものもあり、同じようなものもあり、いろんな感想を読むのはほんとうに面白い。特に、辛口なものは、全く考えもしなかった切り口からのものごが多く、ほんと面白い。
読書会とか機会があれば参加してみたいですね。