若い人の就職先を増やせ！

最近、神奈川県西部の地方都市では、長くあった大企業の工場が

どんどん撤退して地元に就職できる会社（いわゆるブルーカラーの会社）がほとんどなくなった。

工場で働いていたような人たちは、高齢化によって退職した人が多いのだろうが

若者が務めるような大手の工場がほとんど姿を消したために

就職先がなくなり、ほとんどの若者は、東京や川崎、横浜方面に出ていくしかない。

その結果、地元に落とすお金はほとんどなくお金を使うのは、都心部であり

地元は家があるから帰るだけというありさまである。

また、自営業は、あまりの経営の厳しさに後継者が後を継がないケースが

多く、製造業や建設業では人手不足が深刻である。70歳過ぎても働いているのが

現状である。

地元産業では、大手製造業は、ほとんどなく工場は外国や地方都市に移転してしまい、

下請け仕事もなくなっているため、極端にサービス業に偏っている。

美容業や飲食業が多く信用金庫などの地元の金融機関は、手持無沙汰の状態である。

こういう中で、若者はどうしているのか？

男性は、都心部へ通うか、地元ならサービス業か肉体労働に就くしかない。

若いお兄さんが、ガードマンの赤い棒を振っている姿は好ましくはない。

女性は、安くても昼間は、サービス業で働き夜も収入の確保のため

飲食店などで働くケースが増えている。

今、日本の大手企業は、利益優先に走り、コスト削減と市場の確保のために

どんどん海外へと移動している。はたして、このままでいいのだろうか？

中国や東南アジアの雇用は増えても日本の若者に仕事を与えなくていいのだろうか？

大企業の経営者は、日本でやっても採算が合わないというが合うようなものを作ればいいのではなかろうか？

多くの日本の若者が、何の技術も身に着けることなく、サービス業で暮らしていくようでは

将来的に生きていくすべがなくなるのでははなかろうか？

若い人たちが伝統に基づく、しっかりとした技術や知識を身に着けていくべきではないか？

そのうち日本に残っているのは、なんの技術も知識も持たない労働者ばかりになっているような

気がしてならない。人を育てていくことも大企業の責任ではないのか？

だからと言って、日本の若者が全部海外で働くわけにはいかない。

若者が熱意をもって働けるような技術や知識を身に着けるような工場や職場を地元にぜひ

作ってほしいものである。技術者や腕のいい職人を育てていくことも

日本の将来には絶対に必要だと思うのですが。