ピアスの穴

昨年の９月半ば、娘の飼い犬の歯がピアスの輪っかにスッポリ入り、耳たぶが裂けてしまいました。
一か月以上病院へ通って、跡はまだ残っていますが、すっかり良くなりました。
後は、ピアスをどうするかという問題が残っていました。

病院の先生は、穴は塞がってしまったので、再度穴を開けるなら、今までの場所とは少しずらしたところに開けた方が良いと言っていました。
そして、一か月後に病院へ来るように言っていました。

その一か月後と言うのは、昨年の１１月でした。
そろそろ病院へ行かなくちゃ…と言う頃、インフルエンザに感染しました。
その後も体調の悪い日が続いたので、ピアスどころではなく、一か月、二か月と経つうちに、ピアスの穴は開けなくても良いかなぁと思い始めました。
片方は、穴が開いているので、今まで通りピアスをしているのですが、裂けた方の耳は、そのまま何もしないままでいました。

娘が、ピアスを開ける道具を持っているので、
「私が開けてあげる」
と言っていましたが、主人は、開けるなら病院でした方が良いと言います。
普通の状態で開けるのではなくて、裂けた部分のこともあるので、素人が開けるのは良くないと言います。
どうしようかなと思っているうちに時が過ぎていました。

ピアスを開けに病院へ行くなら寒い時期の方が良いと思いました。
気候が良くなると汗をかいたりして化膿しやすくなるので、開けるなら寒い時期の今が良いと思いましたが、病院へ行くのも面倒になっていて、どうしようかなぁと迷っている日々でした。

私は、寒くなると、耳がしもやけになることがあるので、ウォーキング中に耳当てをしています。
昨日、耳当てをして歩いていると、裂けた方の耳がちょっと痛いような感じがしました。

家に帰って、耳を見てみるとピアスを開けた部分が赤くなっていて、穴がはっきり見えました。
あれ？
と思って、試しにピアスを入れてみました。
すると、全く痛みもなく、普通に入ります。
病院ではすっかり塞がってしまったと言われていたし、自分で見ても、穴の部分の跡のようなものはありましたが、裏側まで貫通しているようには見えませんでした。

たぶん、表面は塞がっているように見えていただけで、中は塞がっていなかったようです。
毎日耳当てをして歩いていたので、それがこすれて、塞がったかに見えた表面の皮が取れてしまったのかなと思いました。

ピアスの穴を開けてから、３０年近くなるので、そうは簡単に全部は塞がらなかったようです。

悩むことなく、普通にピアスをすることができるようになりました。
良かった、良かった。

主人にその話をすると、
「そんな話を聞いただけで、お尻の穴がぞくぞくするよ。」
と言っていました（笑）