はーちゃんの気晴らし日記

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ねんきん特別便

2008年03月04日 | わたくしごと
先週の土曜日、私のところにも『ねんきん特別便』が来ました。
私には、心当たりがあるので、もっと前に来ても良いのではないかと思っていましたが。

私は若い頃、短期間、働いた会社があります。
新聞広告を見て応募したのですが、決め手は、場所でした。
会社があの『青山通り』にあったのです。
青山といえば、若い女性の憧れの地。
その会社の所在地は、赤坂・表参道・渋谷なども近く、そんな場所で働けるとしたら、夢のようだと思いました。

その会社は、子供向けの絵本を出版・販売している会社で、青山にあったのは、販売の営業所でした。
面接の時に
「ここは、場所が良いから、募集をかけると若い人の応募が、たくさんあるんですよ。」
と言われました。
私も、その会社で働いてみたいと思ったのは、真っ先に場所だったので、それは十分納得でした。

幸か不幸か、そこで勤務できることになった私は、仕事が終わっての帰り道、あちこち寄り道をしては、あっちの店、こっちの店を覘いて、青山通りの雰囲気を味わいました。
当時は、憧れの街で働けることがうれしくて、毎日ルンルン気分でした。

ところが、しばらくして、社内の様子がだんだんわかってきました。
その会社は、子供向けの本を売る会社なのですが、一般の書店に本を置くのではなく、個別訪問で注文をとり、年間契約を結んで、毎月定期的に本を届けるというやり方でした。
なので、営業マンがたくさんいます。
その営業マンも求人広告で入れ替わり立ち代りいろいろな人が採用されて、毎日のように新人が入ってきます。
壁にはそれぞれの営業成績がグラフで表され、毎朝・毎夕社長が営業マンを叱咤激励します。
激励なら良いのですが、始終、怒鳴ってばかりいます。
私の上司となる課長さんは見るからに気の弱そうな人でただただ社長の言いなりで小さくなっている人でした。
そして私を採用してくれた部長さんも聞いてみれば、まだ入社一ヶ月くらいで、社内の様子もあまり知らず、社長からは、いつも怒鳴られていました。
私は、直接社長と話をすることはありませんでしたし、私が社長からとやかく言われることはありませんでしたが、周り中の人が毎日のように朝夕、大きな声で怒鳴られ小さくなっているのを見るのは嫌でした。
そのうち、私を採用してくれた部長さんは、会社に来なくなりました。
社長付きの運転手もまだ入社したばかりでした。
長く居ついているのは、その気の小さい課長さんとトップを走る営業成績の営業マンだけだといのがわかってきました。
みんな、入社してもすぐに辞めてしまうようです。
私も、1ヶ月くらいした頃、この会社に長く居てもあまり得るものはないような気がしてきました。
会社に行っても全然楽しくないのです。
両親にも相談しましたが、
「社長がいちいち社員を怒鳴ったり、細かいことにまで口を出すような会社は伸びないと思う」
と父にも言われ、私も見切りをつけました。
その期間が、だいたい2ヶ月間くらいだったと思うのです。
そんな短期間の就職だったので、次に就職した時には、その会社のことは記載しませんでした。
年金も雇用保険もなかったものとして、一から取り直しました。
そんなところに就職したという記録を消したかったという気持ちもあります。
父が、「そんな会社は伸びない」と言った通り、その出版社は、その後倒産しました。
会社がなくなっているので、余計に私の年金は不明になっていると思いました。
私自身もそのときの物はすべて処分してしまいました。
たった1~2ヶ月のものだから、その間の年金は、なくても良いやと思っていましたが、もしも問い合わせが来たら、申告してみようと思っていました。
そして、とうとう『ねんきん特別便』が来たのです。

少ない期間でも、年金を払っていたのは事実ですが、その期間が定かではなく、不明な点も多いので昨日の夜、電話をしてみました。
なかなかつながりません。
ずいぶん待たされました。
そして、やっとつながった相手に、その不明の年金の話をしました。
でも、電話では確認できませんでした。
私の姓が変わっているのもあり、その会社が現在は、存在しないというのもあると思います。

そこで、話をしているうちに、大変なことがわかりました。
私がかけていた国民年金が一切記載されていないというのがわかったのです。
「えーーーーっ!?そんなバカな!」
です。
それで、ずいぶん待たされましたが、別の資料を取り寄せたようです。
そこで私の国民年金の記載が確認され、それが私の年金手帳に書かれているものと一致したため、その分を訂正として出すことになりました。
厚生年金をかけていなかった間の16年分の国民年金が無視されるところでした。
ひゃ~、危ない、危ない 
別件での電話でしたが、おかげで国民年金の訂正も含めて、消えた1~2ヶ月の年金の調査も依頼することができました。
消えた1~2ヶ月の年金は、私も悪いのですが、国民年金に関しては、社会保険庁の責任です。
細かいことを言えば、電話代だって、こちら負担なんですよ。
話の途中で、
「健康保険証はありますか?」「番号は何番になっていますか?」「年金手帳はありますか?」
などと言われ、その都度電話口を離れ、探しに行きます。
その後、相手も調べるのに時間がかかります。
その間、ずっと電話はつながっているわけです。
何だかんだで1時間くらい電話をしていたように思います。
電話代は、こちら負担なのですから、必要なものは、用意して置くように書いておいてくれれば親切だと思いました。

いろいろ言われているけれど、実際に自分が該当していたなんて!
国民年金のゼロは、いくらなんでもひどすぎるよ!
今更ですが、それにしても、いい加減だなぁ、社会保険庁。

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