はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

ラブレターをもらったことはありますか?

2010年10月13日 | わたくしごと
今朝、ラジオを聴いていたら、「ラブレターをもらったことがありますか?」というタイトルで、聴取者からのさまざまな経験談が投稿されていました。

メールが主流の現代では、ラブレターなんて書いたり、もらったりというのは少ないんでしょうね。
でも、私の若い頃は相手に気持ちを伝える手段としては、直接会って告白するか、電話か、手紙でした。

学生時代にお付き合いしている人が故郷に帰り、しばらく会えなかった時、「会えなくて寂しい」という内容の手紙をもらったことがありますが、それも一種のラブレターなんだろうなと思います。
それと手紙ではないのですが、二十歳の誕生日の朝、突然電報をもらったことがあります。
「初雪の二十歳を祝う」
というものでした。
その日の朝、雪がちらつきました。
実際は初雪ではなかったのですが、タイムリーな電報でした。
それがきっかけで、その人とお付き合いすることになりましたが、あまりに行動的な人でついていけず、長くは続きませんでした。

でも、私が一番印象に残っている手紙は、高校生の時のものです。
通学の電車の中で、突然男子高校生から手紙をもらいました。
学校の帰り、比較的空いている電車で一人座っていると、突然男の子がやってきて、
「これ、読んでください。」
と、私に手紙を差し出しました。
真っ黒に日焼けした背のすらっと高い高校生でした。
見たこともない人でした。

家に帰って手紙を読むと、その人はずいぶん前から私のことを知っていたらしい。
でも、私はその人の存在に全く気づきませんでした。
部活で野球をしているとのことでした。
詳しいことは忘れましたが、部活の野球のことが色々書かれていました。
そして、最後に「これからお付き合いして欲しい」と書かれていました。

でも、私は当時変なこだわりを持ちました。
その人の手紙の文字がすごく下手で乱暴だったんです。
それだけなら良いのですが、書き損じが多くそれをぐちゃぐちゃっと縦線で消してありました。
それが、初めてもらう手紙として抵抗がありました。
どんな人かもわからない、判断の材料はその手紙だけ。
私は即座にノーでした。

翌日また帰りの電車に座っていると、その人が来ました。
「手紙、読んでくれましたか?」
と言われて、私は、
「受験で忙しいからお付き合いできません。」
と冷たく言いました。

その瞬間その人は目が真っ赤になり、ちょっとうるんでいたように思います。
肩を落として別の車輌に移っていく後姿が寂しげでした。
でも、当時の私は<こんな手紙を書く人はイヤだわ>という気持ちばかりで、そんなことにも心が痛みませんでした。
手紙の文字や文章の印象が悪すぎました。
もちろん受験で忙しいなんて、口実です。
たいして勉強などしていませんでした。
手紙じゃなく直接告白してもらっていたら、状況は違っていたかもしれません。

今から思えば、野球をやっているスポーツマンだったし、なかなかのイケメンだったし、背も高くカッコ良い人でした。
惜しいことをしたなぁと思います。
”応援に来てもらえたら、余計にがんばれる気がする”
と手紙に書かれていました。

今の私なら、そんなことでお付き合いを拒否することなどないだろうと思うし、喜んで応援に行ったと思います。

私って高びーで嫌な女だったなぁと思います。
でも、あのままお付き合いしたとしても性格の悪い私は、振られてしまったかもしれません。
若気の至りです。


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