夜になると寒さを感じるようになりました。ベスト一枚羽織りました。
夜寒、秋の季語です。朝寒も秋です・・・上手く出来ておりますね季語は。
落雁の声のかさなる夜寒かな 許六
椎の実の板屋を走る夜寒かな 暁台
古い句が例句の最初に載っております。
上五が主語になっておりますね、その動きが中七で、季語をかなで切っております。
中七の動きに作者の心があるのですね。
正にお手本の句ですね。
落雁の声に自分の身を重ねているのでしょうか?
板屋を軽い音を立て転がる椎の実に自らの生き様を重ねているのでしょうか?
季語の働きが見事ですね。
今夜は雨も降らず、風も吹かずにまったく静かな夜です。