一句鑑賞

約束のもの、ありますか?

今年はまだメジロが飛んで来ない・・・

山茶花も咲いているというのに。

山手の方でたくさん蜜が吸えるところが在るのかもしれない。

そういえばヒレンジャクの姿も見えない・・・せわしない渡り鳥でわが家の玄関の先の椿の枝に逆さまに居たりする。居れば、おや今年も渡って来たかと思うだけだが・・・

アムール川あたりから来るらしい、なんとも壮大な旅ができるものだと渡り鳥を見るたびに感心する。

雀はいますよ数は昔と比べると大変少なりましたが。今の時期は・・・寒雀ですね。

川端茅舎につぎの句があります。

とび下りて弾みやまずよ寒雀

軒先や枝から地面へと下りてまるで弾んでいるようだと・・・

ふくら雀という季語もありますように、寒い時に羽の中に空気を入れて膨らんでいる姿をふくら雀という。歳時記の解説通り姿を、弾みやまずと、みごとに雀の姿を詠みとっています。これは情景を詠んだ句ですね。

茅舎の句に、たぶん今の時期でしょうか・・・

約束の寒の土筆を煮てください   

の句があります、記憶で書いてますので使用漢字が違っていれば失礼。

解釈は、病気の茅舎が、土筆が出たら煮てあげますよとの約束を、まだ寒の内から懇願しているのです。病気の快癒をそれほどまでに待ち焦がれているのでしょうか。切ないですね。

春を待ち焦がれるのは人それぞれですが・・・妻のそういった時期を思い起こしました。

といったところで

 

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