一句鑑賞

なんで鴫焼きなの?

鴫焼(しぎやき)、鳥の鴫を捕らえていわゆる焼き鳥にしたものではありません(-_-;)

茄子です・・・歳時記の解説には。

二つ割りにした茄子を胡麻油などを塗って焼き、練り味噌を塗ってさらに焼き上げる。と解説にあります・・・料理番としてはこの通りではありませんが、茄子を二つ割りにしてフライパンで焼き、味噌だれは別の小鍋で練り上げて食しております。

例句は・・・

鴫焼や高野の坊の一の膳   松根東洋城

鴫焼や衣重ねたる雨の冷え   石川桂郎

と二句載っておりました。

高野山の宿坊はその海抜から夏でも朝晩はとても冷えますね。季節は夏、茄子を焼いての一品に身も心もほっとしたのでしょうか。

雨の冷えとあるように、夏でも温かいものを食したくなりますね。

まだ茄子は売り場に並びませんが、出始めたら作りたい逸品です。

ところで松根東洋城は漱石宅に出入りしてた御仁です。漱石の一句に・・・出てきます。漱石が病んで寝ている枕元にきて、「やたらうるさき・・・云々」と漱石の全集に一句詠まれています、今から書棚に行く気力はありませんのでうろ覚えで書いてます(^_^;)

しかしほとんど自由に訪問できる人というか、漱石がそれを許していたお一人でしょう。病んでいるのに枕元でいろいろと話しかけられるのは・・・煩いけど許していたのでしょうからね。

といったところで、今夜も夏の食べ物が続いております。

明日はなにを作りましょうか、今夜は大根と手羽元をフライパンで焼いて水を足し砂糖、醤油、オイスターソースなどで煮込みました。

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