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大連で日本語を学ぶ中国の学生たちと中国語を学ぼうとしている日本語教師の相互学習のブログです。

“西游记”日本語訳1

2014-11-18 07:27:12 | 『西遊記』日本語訳
 第一章

 むかし、むかし、はるか東の海辺に、とても美しい花果山という山がありました。花果山の頂上には大きな石がありましたが、その石は長い間、自然の霊気と精気を吸収して来ました。ある日、突然石が砕け、中から一匹の猿が飛び出して来ました。猿の両目は金色にキラキラ光り、宮殿を照らしました。

 その時、天帝は天の宮殿で神様たちと会議をしていましたが、突然、地上から金色の光が宮殿を貫き、みんなびっくりしました。天帝は、すぐに千里眼と順風耳の二人の神様に命じて、南天門を開けさせ、何が起こったのか見に行かせました。まもなく、二人の神様は戻って天帝に報告しました。

 「東の海辺に花果山という山がありますが、その山にあった大きな石から一匹の猿が生まれ出ました。猿の両目は金色に光り、宮廷の神様たちを驚かせましたが、今ではすでに、金色の光は消えてしまいました。もう、ご心配はいりません。」

 天帝は落ち着いてこう言いました、

 「その猿はもともと天地の霊気と精気から生まれたものだ。たいしたものではない。」

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