小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

137・138 桓公匡合 済弱扶傾

2022年02月08日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《桓公匡合 済弱扶傾》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「合」に注目してみました。


 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「合」は「ぴったり合ってひとつになる」という意味があり、かぶせるふたと口(容器)がぴったり閉じ合わさる形になっているそうです。
 このように「合」には、
 「ぴったり合う」
 「閉じ合わさる」
 というイメージがあり、このため、

 給 キュウ、コウ。合(ぴったりあう)+糸 糸が足りないところに、他の糸をぴったり合わせる。供給。転じて、給う。俸給。
 袷 コウ。あわせ。裏地をぴったりあわせて仕立てた衣。
 蛤 コウ。はまぐり。2枚の貝殻がぴったり閉じ合わさる貝。
 閤 コウ。くぐり戸。大門の脇に閉じ合わせておく小門。
 拾 ジュウ。合(ぴったり合ってひとつになる)+手 多くのものを一ヶ所にあわせ集めて取るさま。
 となるそうです。これもイメージしやすい字ですね。

 プリントにある桓公とは、春秋五覇の最初の一人、斉の桓公です。
 歴史好きの人にとってはいまさらですが、「管鮑の交わり」の鮑叔サイドにいた公子です。
 また春秋五覇は春秋時代に周にかわって天下を取り仕切った5人の覇者のことです。
 覇者の条件は、強国であることは当然として、諸侯を集めて会盟を仕切ることや、弱い国を助けたり、周辺の異民族から中原を守ったりすることだそうです。
 今回の千字文の言葉が、まさにそれにあたります。
 なお、日本三大祭、日本三名園とおなじように、誰が五覇になるのかは諸説あるようですが、この斉の桓公と、その次の覇者である晋の文公(重耳)はかならず5人にふくまれることから、「斉桓晋文」といわれるそうです。
 勉強になりました。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。


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