みなさん、こんにちは。
そしてブログでは「合」に注目してみました。
漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「合」は「ぴったり合ってひとつになる」という意味があり、かぶせるふたと口(容器)がぴったり閉じ合わさる形になっているそうです。
このように「合」には、
「ぴったり合う」
「閉じ合わさる」
というイメージがあり、このため、
給 キュウ、コウ。合(ぴったりあう)+糸 糸が足りないところに、他の糸をぴったり合わせる。供給。転じて、給う。俸給。
袷 コウ。あわせ。裏地をぴったりあわせて仕立てた衣。
蛤 コウ。はまぐり。2枚の貝殻がぴったり閉じ合わさる貝。
閤 コウ。くぐり戸。大門の脇に閉じ合わせておく小門。
拾 ジュウ。合(ぴったり合ってひとつになる)+手 多くのものを一ヶ所にあわせ集めて取るさま。
となるそうです。これもイメージしやすい字ですね。
プリントにある桓公とは、春秋五覇の最初の一人、斉の桓公です。
歴史好きの人にとってはいまさらですが、「管鮑の交わり」の鮑叔サイドにいた公子です。
また春秋五覇は春秋時代に周にかわって天下を取り仕切った5人の覇者のことです。
覇者の条件は、強国であることは当然として、諸侯を集めて会盟を仕切ることや、弱い国を助けたり、周辺の異民族から中原を守ったりすることだそうです。
今回の千字文の言葉が、まさにそれにあたります。
なお、日本三大祭、日本三名園とおなじように、誰が五覇になるのかは諸説あるようですが、この斉の桓公と、その次の覇者である晋の文公(重耳)はかならず5人にふくまれることから、「斉桓晋文」といわれるそうです。
勉強になりました。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
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