小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

173・174 聆音察理 鑑貌弁色

2022年02月13日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 今回は《聆音察理 鑑貌弁色》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「鑑」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、鑑にふくまれる監という字には、
 「上からよく見定める」
 という意味があり、字の形は臣(目、伏し目)+人+一+皿で、器に盛った水で自分の姿を映しみている形だそうです。
 ここから監のパーツには「一定の枠に収める」という意味があり、
 鑑 監(器に盛った水で自分の姿を眺める)+金 姿を映しみる金属製のかがみ。転じて、参考にする。手本。図鑑。よく見分ける。鑑定。
 艦 監(一定の枠内に収める)+舟 堅い枠で外側をかこった船。
 覧 監(一定の枠内に収める)+見 枠のなか全体を視野に収めてみるさま。
 濫 監(一定の枠内に収める)+水 水が枠に収まりきれないではみ出るさま。氾濫。転じて、枠を外れてみだりに。乱伐。
 塩 旧字は鹽 監(枠内に収める)+鹵(塩) 塩田に海水を入れて作る塩。
 藍 枠内に入れて染料をとる草。
 檻 動物などを閉じ込める囲い。
 籃 ものを収納する入れ物。カゴ。
 となるそうです。

 プリントの「貌言華也 至言実也 苦言薬也 甘言疾也」は、
 貌言(ぼうげん)は華なり 至言はなり 苦言は薬なり 甘言は疾(やまい)なり
 と読みます。史記にある秦宰相・商鞅の言葉だそうです。
 苦言は薬とよく言われますが、苦い薬をあえて飲もうとする人は、少ないと思います。
 おべんちゃらをいう必要はないと思いますが、苦言を呈するときは、かなり言い方に気をつけた方がいい。この年になって痛感しています。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。


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