みなさん、こんにちは。
そしてブログでは「鑑」に注目してみました。
漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、鑑にふくまれる監という字には、
「上からよく見定める」
という意味があり、字の形は臣(目、伏し目)+人+一+皿で、器に盛った水で自分の姿を映しみている形だそうです。
ここから監のパーツには「一定の枠に収める」という意味があり、
鑑 監(器に盛った水で自分の姿を眺める)+金 姿を映しみる金属製のかがみ。転じて、参考にする。手本。図鑑。よく見分ける。鑑定。
艦 監(一定の枠内に収める)+舟 堅い枠で外側をかこった船。
覧 監(一定の枠内に収める)+見 枠のなか全体を視野に収めてみるさま。
濫 監(一定の枠内に収める)+水 水が枠に収まりきれないではみ出るさま。氾濫。転じて、枠を外れてみだりに。乱伐。
塩 旧字は鹽 監(枠内に収める)+鹵(塩) 塩田に海水を入れて作る塩。
藍 枠内に入れて染料をとる草。
檻 動物などを閉じ込める囲い。
籃 ものを収納する入れ物。カゴ。
となるそうです。
プリントの「貌言華也 至言実也 苦言薬也 甘言疾也」は、
貌言(ぼうげん)は華なり 至言はなり 苦言は薬なり 甘言は疾(やまい)なり
と読みます。史記にある秦宰相・商鞅の言葉だそうです。
苦言は薬とよく言われますが、苦い薬をあえて飲もうとする人は、少ないと思います。
おべんちゃらをいう必要はないと思いますが、苦言を呈するときは、かなり言い方に気をつけた方がいい。この年になって痛感しています。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
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