竹内精肉店のブログ 

東京・羽村の人気惣菜店の不真面目な人間のブログ

豚ロース しゃぶしゃぶ用

2010-08-17 23:57:37 | 店舗情報
みなさんこんにちは。(有)竹内精肉店3代目です。

今週に入り残暑も厳しくなりましたね。店では今週豚ロースのしゃぶしゃぶ用の注文が多くなっています。

季節は関係なく手軽にたくさん食べれますので夏バテも解消できるメニューです。ご注文頂ければその場で

すぐスライスしていますのでどうぞご利用くださいませ。


▲地場で育った上質豚のロースです。美味しさも一味違います!

豚ロースしゃぶしゃぶ用 100g税込 235円

しゃぶしゃぶ用にスライスいたします。


(有)竹内精肉店 TEL&FAX042-554-2472

営業時間 10:30~19:00

定休日 日曜、祝日   駐車場 3台あり

いつからか読み、暗記してしまった「外郎売(ういろううり)」を毎朝口ずさむ習慣。

約5分30秒かかります。

拙者(せっしゃ)親方(おやかた)と申すは、お立合(たちあい)の中(うち)に御存知(ごぞんじ)のお方もござりませう(しょう)が、 お江戸を発(た)って二十里上方(かみがた)、相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて、青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば、 欄干橋(らんかんばし)虎屋藤衛門(とらやとうえもん)只今(ただいま)は剃髪(ていはつ)致(いた)して、円斎(えんさい)と名乗りまする。
元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)までお手に入れまするこの薬は、昔ちんの国の唐人(とうじん)外郎(ういろう)といふ(う)人、わが朝(ちょう)へ来(きた)り、帝(みかど)へ参内(さんだい)の折(おり)から、この薬を深く篭(こ)めおき、 用ゆる時は一粒(いちりゅう)づつ、冠(かんむり)の隙間(すきま)より取り出(いだ)す。 依(よ)ってその名を帝より、とうちんか(こ)うと賜(たま)は(わ)る、 即(すなわ)ち文字(もんじ)には、「頂(いただ)き、透(す)く、香ひ(におい)」と書いて、「とうちんか(こ)う」と申す。
只今はこの薬、殊(こと)の外(ほか)世上(せじょう)に弘(ひろ)まり、方々(ほうぼう)に似看板(にせかんばん)を出(いだ)し、 イヤ、小田原(おだわら)の、灰俵(はいだわら)の、さん俵(だわら)の、炭俵(すみだわら)のと、色々に申せども、 ひらがなをもって「うゐ(い)ろう」と記(しる)せしは親方円斎ばかり。 もしやお立合の中に、熱海(あたみ)か塔ノ沢(とうのさわ)へ湯治(とうじ)にお出(い)でなさるるか、 又(また)は伊勢(いせ)ご参宮(さんぐう)の折からは、必ず門違ひ(かどちがい)なされまするな。お登りならば右の方(かた)、お下(くだ)りなれば左側、 八方(はっぽう)が八つ棟(むね)、表(おもて)が三棟(みつむね)玉堂造(ぎょくどうづく)り、破風(はふ)には菊(きく)に桐(きり)のた(と)うの御紋(ごもん)を御赦免(ごしゃめん)あって、 系図(けいず)正しき薬(くすり)でござる。
イヤ最前(さいぜん)より家名(かめい)の自慢(じまん)ばかり申しても、御存知ない方(かた)には、 正身(しょうしん)の胡椒(こしょう)の丸呑(まるのみ)、白河夜船(しらかわよふね)、さらば一粒(いちりゅう)食べかけて、その気味合(きみあい)をお目にかけませう(しょう)。 先(ま)ずこの薬をかや(よ)うに一粒(ひとつぶ)舌(した)の上にのせまして、腹内(ふくない)へ納(おさ)めますると、 イヤどうも云へ(いえ)ぬは、胃(い)・心(しん)・肺(はい)・肝(かん)がすこやかになりて、薫風(くんぷう)喉(のんど)より来(きた)り、 口中(こうちゅう)微涼(びりょう)を生(しょう)ずるがごとし。魚鳥(ぎょちょう)・茸(きのこ)・麺類(めんるい)の喰合(くいあわ)せ、その外(ほか)、万病速効(まんびょうそっこう)ある事神の如(ごと)し、 さて、この薬、第一の奇妙(きみょう)には、舌のまは(わ)ることが、銭(ぜに)独楽(ごま)がはだしで逃(に)げる。 ひょっと舌がまはり出(だ)すと、矢(や)も盾(たて)もたまらぬぢゃ(じゃ)。
そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。アワヤ喉(のんど)、 サタラナ舌に、カ牙(げ)サ歯音(しおん)、ハマの二つは唇(くちびる)の軽重(けいちょう)、開合(かいごう)さわやかに、 アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ、一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、 盆(ぼん)まめ・盆米(ごめ)・盆ごぼう・摘蓼(つみたで)・つみ豆(まめ)、つみ山椒(さんしょう)、書写山(しょしゃざん)の社僧正(しゃそうじょう)、 粉米(こごめ)のなまがみ、粉米のなまがみ、こん粉米の小生(こなま)がみ、繻子(しゅす)・ひじゅす・繻子・繻珍(しゅちん)、 親(おや)も嘉兵衛(かへい)、子(こ)も嘉兵衛、親かへい子かへい、子かへい親かへい、 ふる栗(くり)の木の古切口(ふるきりくち)・雨合羽(あまがっぱ)か、番(ばん)がっぱか、貴様(きさま)のきゃはんも皮脚絆(かわきゃはん)、我等(われら)がきゃはんも皮脚絆、 しつかは(しっかわ)袴(ばかま)のしっぽころびを、三針(みはり)はりなかにちょと縫(ぬ)うて、ぬうてちょとぶんだせ、 かは(わ)ら撫子(なでしこ)、野石竹(のせきちく)。のら如来(にょらい)、のら如来、三(み)のら如来に六(む)のら如来。 一寸先(ちょっとさき)のお小仏(こぼとけ)におけつまづきゃるな、細溝(ほそどぶ)にどぢょ(じょ)にょろり。
京(きょう)の生鱈(なまだら)奈良(なら)なま学鰹(まながつお)、ちょと四五貫目(しごかんめ)、 お茶立(ちゃた)ちよ、茶立ちよ、ちゃっと立ちよ茶立ちよ、青竹茶筅(あおたけちゃせん)でお茶ちゃと立ちや。
来(く)るは来るは何が来る、高野(こうや)の山(やま)のおこけら小僧(こぞう)。狸(たぬき)百匹、箸(はし)百膳(ぜん)、天目(てんもく)百杯、棒(ぼう)八百本。 武具(ぶぐ)・馬具(ばぐ)・ぶぐ・ばぐ・三(み)ぶぐばぐ・合(あ)せて武具・馬具・六(む)ぶぐばぐ、 菊(きく)・栗(くり)・きく・くり・三(み)菊栗、合せて菊・栗・六(む)菊・栗、 麦(むぎ)・ごみ・むぎ・ごみ・三(み)むぎごみ・合せてむぎ・ごみ・六(む)むぎごみ。 あの長押(なげし)の長薙刀(ながなぎなた)は、誰(た)が長薙刀ぞ。 向かふ(むこう)の胡麻(ごま)がらは、荏(え)のごまがらか。真(ま)ごまがらか、 あれこそほんの真胡麻殻(まごまがら)。がらぴいがらぴい風車(かざぐるま)、おきやがれこぼし、おきやがれ(こぼうし)、 ゆんべもこぼして又こぼした。たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つつたつぽ、 たつぽたつぽ一丁(いっちょう)だこ、落(お)ちたら煮(に)て喰を(くお)、煮ても焼いても喰は(くわ)れぬ物は、五徳(ごとく)、 鉄きう(てっきゅう)・かな熊童子(ぐまどうじ)に、石熊(いしくま)。石持(いしもち)・虎熊(とらくま)・虎きす・中(なか)にも、東寺(とうじ)の羅生門(らしょうもん)には、 茨木童子(いばらきどうじ)がうで栗(ぐり)五合(ごんごう)つかんでおむしゃる。かの頼光(らいこう)のひざ元(もと)去らず、鮒(ふな)・きんかん・椎茸(しいたけ)・定(さだ)めて後段(ごだん)な、そば切(き)り、そうめん、うどんか、 愚鈍(ぐどん)な小新発知(こしんぼち)、小棚(こだな)の、小下(こした)の、小桶(こおけ)に、こ味噌(みそ)が、こあるぞ、 小杓子(こしゃくし)、こもって、こすくって、こよこせ、おっと、合点(がてん)だ、 心得(こころえ)たんぼの川崎(かわさき)、神奈川(かながわ)、程ヶ谷(ほどがや)、戸塚(とつか)は、走って行けば、やいとを摺(す)りむく、 三里(さんり)ばかりか、藤沢(ふじさわ)、平塚(ひらつか)、大磯(おおいそ)がしや、小磯(こいそ)の宿(しゅく)を七つ起きして、 早天早々(そうてんそうそう)、相州小田原とうちん香(こう)、
隠(かく)れござらぬ貴賎群衆(きせんぐんじゅ)の、花のお江戸の花うゐ(い)ろう、 あれあの花を見てお心を、おやゎらぎゃという。産子(うぶこ)・這ふ子(はうこ)に至(いた)るまで、 此(こ)の外郎の御評判(ごひょうばん)、御存じないとは申されまい。まいつぶり、角出(つのだ)せ、棒出せ、 ぼうぼうまゆに、臼(うす)・杵(きね)・すりばち、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、 羽目(はめ)を弛(はず)して今日(こんにち)お出(い)での何茂様(いずれもさま)に、 上げねばならぬ、売らねばならぬと、息(いき)せい引(ひっ)ぱり、東方(とうほう)世界の薬の元締(もとじ)め、 薬師如来(やくしにょらい)も照覧(しょうらん)あれと、ホホ敬(うやま)って、うゐ(い)ろうは、いらっしゃりませぬか。