マージョリー・フラック 作・絵/瀬田貞二 訳/福音館書店
幼児~低学年向けの明朗なお話です。
『アンガスとあひる』から読むといいと思いますが、どっちから読んでも大丈夫。
スコッチテリアのこいぬ・アンガスは、とっても知りたがりや。周囲の色々が気になりますが、いつも革紐につながれていて思い通りに探検できません。ある日、家を抜け出すチャンスがあって、それっと外に飛び出し、いつも気になっていた生け垣の向こうを確かめに行きます。
そこには、あひるがいて、アンガスが追いかけると逃げ、アンガスが吠えると逃げ…ついにアンガスはあひるの反撃に遭ってしまいます!
さいごはアンガスが家に逃げ帰り、
「とけいの きざむ、いち、にい、さんぷんかん、なにごとも しりたいとは おもいませんでした」
と、ユーモアたっぷりに終わります。(約7分)
『アンガスとねこ』
どんどん成長したアンガスは、色んなことを覚えていきますが、家に「ねこ」が来たときは、ねこのことが分かりませんでした。ねこはアンガスのテリトリーにずけずけ入ってきますが、アンガスが追うと、届かないところへ逃げてしまいます。ついにワンワン激しく吠えたてると、ねこは家の中から姿を消してしまいます。
これ、クライマックスがとてもいいです。アンガスが、ねこがいなくなって寂しがっている、がっかりしたようすが非常によくわかる文章のあと、最後はねこが戻ってくるのですが、
「ねこには アンガスが、じぶんがどってきて、うれしがっていることがわかりました!」
と。お話は仲良くふたりがミルクを飲んでいる絵で閉じます。(約7分)
息子が小さいときに読み聞かせしましたが、反応は忘れてしまったなあ。じっくり味わえると随分面白いお話ですが、いままで学校の読み聞かせで使ったことはありません。喜んでもらえるように読めるか自信がなくて。今週チャレンジしてみようかなあと思っています。
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