●中をそうぞうしてみよ
![]() | 中を そうぞうしてみよ 作:佐藤 雅彦 ユーフラテス出版社:福音館書店 ![]() |
「中をそうぞうしてみよ」とモノの写真があって、次のページは黒いX線写真でものの中身が見えます。たとえばこの椅子の釘は何本?という問いから、X線写真では20本!ということが書いてあります。
適当に本数を言う子、指さして数えようとする子、様々です。いちいち聞いているときりがないと思いどんどんめくってしまいましたが、もうちょっと騒ぎが収まるまで待ってあげたりした方が良かったかも。読み手と聴き手の息が合うって所までなかなかいきませんね。
でも、楽しそうに聞いてくれました。(5分半)
●いつもちこくのおとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー
![]() | いつもちこくのおとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー 作・絵:ジョン・バーニンガム / 訳:たにかわしゅんたろう出版社:あかね書房 ![]() |
「ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー」という名前を繰り返すのですが、それが楽しいリズムを生みます。ちこくしてだらしない男の子の話かと思いきや、そうではありません。登校途中にワニやライオンに遭遇したり、高潮に見舞われたりして遅刻してしまうのです。そのたびに先生に叱られ、うそつきだと罵られ、罰として「もうワニの嘘はつきません、手袋もなくしません」と300回書かされる、などひどいめにあいます。
子供たちは「ええー」となって、毎回こんどはどんな目に遭うんだろうと期待する空気になります。最後は、先生がひどいめにあってジョンのしっぺ返しのような展開で終わるので、子供たちは楽しそうです。
そのほか、訳者の「たにかわしゅんたろう」に反応するので、国語で習ったのを覚えているのかなと。
読む前から、中表紙の紙に英語で罰の文字の羅列が模様のようになっているのを見て、「うわ」という雰囲気になったのは、この本のことを知っていた子も多かったのかなと思いました。たしか去年2年生で1クラスだけ読んでもいるので。(約8分)
余談ですが、読む前に「かぐや姫」とどっちがいい~?と見せてみたところ、多数決で上記ふたつになったのですが、やはり女子の希望者は何人かいました。(約15分)
![]() | かぐや姫 絵:織田 観潮出版社:講談社 ![]() |
先日観た映画「かぐや姫の物語」とほぼ一致する内容でした。(3カ月で立派な娘になるとか)この絵本では、ツバメの巣に取りに行った求婚者は死ななかったのですが。(宝玉だと思ってにぎったのはツバメのフンでしたというオチもありつつ)
ちなみに月からのお迎えの絵は、全員天女っぽい女性のみでした。